【獣医師監修】犬にいちごを与えても大丈夫? いちごのメリットや注意点
「果物の中で一番好き!」という人も多い、甘酸っぱい味が人気のいちご。サイズも手頃なので、思わず犬にも与えたくなってしまうかもしれません。しかし、犬にいちごを与えても大丈夫なのでしょうか。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
犬にいちごを与える必要はありません
いちごには、ビタミンCがたくさん含まれています。しかし、犬は人間と異なり、自分の体内でビタミンCを生成できる動物なので、健康な犬は食べ物からビタミンCを摂取する必要はありません。
では、犬はいちごを食べてはいけないのでしょうか。結論からいうと、犬は少量であればいちごを食べても大丈夫ですが、積極的に与える必要はありません。
いちごを摂取する一番のメリットがビタミンCだとすると、ビタミンCを自分の体内で生成できる犬にとって、メリットはないといえるでしょう。しかし、ストレスを感じている犬や高齢犬は、ビタミンCを生成する機能が衰えてしまうため、食べ物から摂取した方がよいともいわれています。
しかし、ドッグフードの中にもビタミンCが含まれている製品はあるので、あえていちごを与える必要はないでしょう。
いちごとキシリトールの関係性
いちごには、ビタミンCのほかにもカルシウム、マグネシウム、カリウムなど、健康に良いとされる成分のほかに、キシリトールなども含まれています。
犬が人間用のキシリトール入りガムやタブレットを誤飲して、中毒症状を起こした例が報告されており、犬にとってキシリトールが危険であることは事実です。しかし、いちごに含まれているキシリトールの量は非常に少ないため、一粒二粒食べたとしても心配する必要はないでしょう。
ちなみに、アメリカでは「10kgの犬が1000mg以上のキシリトールを摂取すると低血糖を起こし、中毒症状に陥る」という目安が発表されています。
いちごには、100gあたり約40mgのキシリトールが含まれているので、体重が10kgの犬が2.5kg以上のいちごを食べた時に、低血糖を起こす危険があるということになります。さすがにこれだけの量のいちごを一気に与える飼い主はいないでしょう。
このように、いちごは犬にとって危険な食べ物ではありませんが、積極的に与える必要もない食べ物です。愛犬の食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時などに参考にしてください。
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