【獣医師監修】チワワの高齢期は何歳から? 高齢犬の世話についても解説します

大きな瞳が魅力の、世界で一番小さい犬種チワワ。いつまでも仔犬のようなルックスが人気のチワワも、いつかは寿命を迎えることになります。飼い主としては考えたくないことですが、現実として、その日はやってきます。元気なうちから老化に備えておくことが重要です。

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監修:ヴァンケット動物病院 松原且季院長

チワワはいつから高齢犬になる?

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チワワは何歳から高齢と呼ばれるのでしょうか。犬の高齢期が始まるタイミングは、犬種や個体によって異なります。一般的には、大型犬と比べて小型犬の方が高齢期に入るタイミングは遅くなると考えられており、超小型犬であるチワワの老化は、およそ10歳頃から始まるといわれています。目安として、チワワの時間は人間の4倍のスピードで進むと考えておきましょう。

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チワワが高齢期に入ると、老化に伴い以下のような症状が現れます。

●耳が遠くなってくる
●瞳の色が濁ってくる
●目やにや耳垢が増える
●口臭が出てくる
●被毛の艶がなくなる
●筋肉が衰え動作が鈍くなる
●寝ている時間が長くなる

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このように、人間の老化と同じような形でチワワも老化していきます。そして、病気にもかかりやすくなります。これは、老化により免疫力が低下すると同時に、カラダの各部位の機能も低下することが理由です。具体的には、以下のような病気のリスクが高くなります。

●がん
●糖尿病
●心臓病
●慢性腎臓病
●白内障・緑内障

こちらも人間と同様で、生活習慣病のリスクが高くなり、目の病気にもかかりやすくなります。そこで、チワワが高齢期に入る前から定期的に検診を受けることをおすすめします。病気を早期発見することで、チワワの健康を守ることができます。

高齢チワワの世話のポイント

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仔犬の頃のチワワと、高齢のチワワとでは生活スタイルが変化します。その中で、飼い主ができることは、少しでもストレスがかからない生活環境を作ってあげることです。

老化が進むと、仔犬の頃には簡単にできたことができなくなってしまいます。たとえば、耳が遠くなるので飼い主が呼んでも振り向かない、動きが鈍くなるので散歩の時間が長くなる、など飼い主としては少し寂しく感じる状態になります。

しかし、このような状態になったとしても、飼い主はチワワの老いと上手に付き合っていかなければなりません。チワワのカラダをいたわりながら、チワワのペースに合わせた生活に切り替えていきましょう。

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散歩に関しては、「体力が落ちてきているのだから、やめた方がいいかもしれない」と思うかもしれませんが、できる限り自力で歩かせることで体力の維持につながります。もちろん、長すぎる散歩は高齢犬にとってマイナスになることがあるので、チワワが歩ける範囲で付き合いましょう。

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食事は高たんぱくで低カロリーなものにしていきます。チワワの老化が進むと、栄養の吸収率が落ちてしまうため、少しでも高たんぱくのものを与え、なるべく多くの栄養を摂取できるようにしましょう。また、運動量の低下に合わせて、摂取カロリーを減らしていく必要があります。歳をとって運動量が減ってきた…と感じたら、高たんぱくで低カロリーのシニア用ドッグフードに少しずつ切り替えていきましょう。

そして、忘れてはいけないのがブラッシングやシャンプー、耳掃除といった日常のお手入れです。ブラッシングは皮膚の新陳代謝を促すので、仔犬時代同様、毎日行うことをおすすめします。また、シャンプーや耳のお手入れも、ペースを変えずに行うことで、皮膚や耳の病気の予防につながります。

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チワワの老化が進むと、飼い主が気をつけないといけないことが多くなります。しかし、仔犬の頃からたくさんの思い出を作ってくれたチワワに対し、少しでも元気に長生きできる、ストレスのない環境を作ることこそが飼い主の務めです。飼い主の思いやりは、老いたチワワにもきっと伝わるはずです。

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