【獣医師監修】フレンチ・ブルドッグの理想体重とエサの与え方、肥満チェックの方法
愛くるしい顔立ちとおおらかな性格で、幅広い人々に愛されるフレンチ・ブルドッグ。ちょっとずんぐりした体格も魅力的なポイントですが、平均体重はどのくらいなのでしょうか。今回は、フレンチ・ブルドッグの体重について解説していきます。
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
フレンチ・ブルドッグの適正体重
フレンチ・ブルドッグの成犬の平均体重は、骨格によって多少異なりますが、8~14kgほどといわれています。もちろん、犬の体重には個体差があるので、あくまで目安の数字として押さえておきましょう。
フレンチ・ブルドッグに限らず、犬は血統や骨格によって体重が変わる動物です。同じ犬種でも体重に幅があるのは当然のこと。飼い主は、自分が飼っている犬の大きさ・体重を平均的なサイズやほかの犬と比較し、違いがあると心配してしまうものですが、重要なのは愛犬の適正体重を知ることです。
フレンチ・ブルドッグは、1歳前後で成犬になるといわれているので、その頃の体重が適正体重となります。この適正体重を知ることで、その後の体重の増減のチェックに役立てていきます。正確な数値を把握したい場合は、健康診断を兼ねて一度動物病院で検査をしてもらいましょう。
仔犬のエサの与え方
それでは、フレンチ・ブルドッグを仔犬から飼い始めた時は、どのようにエサを与えていけばよいのでしょうか。年齢によってエサの量や回数を調整することで、健康な成犬に育てることができるので、ぜひとも覚えておきましょう。
生後1~2ヶ月まで
フレンチ・ブルドッグが生まれてから1~2ヶ月ほどまでは、まだ乳歯も生えていないので、離乳食を与えることになります。犬用の離乳食として販売されているフードや、仔犬用のドライフードをぬるま湯でふやかし、ミキサーにかけて与えます。
仔犬は消化器官が未発達のため、食事は1日4~5回ほどに分け、一度に与える量を少なくします。慣れるまでは、母乳と併用することをおすすめします。
生後2ヶ月~6ヶ月頃
この頃になると乳歯が生えてくるので、ミキサーにかけていないふやかしフードを与えるようにします。ドライフードをそのまま与えると、消化不良を起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
ふやかしフードから通常のドライフードに切り替える際は、仔犬の成長に合わせ、フードをふやかす時間を少しずつ短くして、ドライフードの食感に近づけていきます。最終的にはドライフードをそのまま食べられるようにしましょう。
生後8ヶ月頃
いわゆる成長期が終了する頃です。この月齢を目途に、徐々に成犬用のフードに切り替えていきましょう。フレンチ・ブルドッグは食に敏感なので、一気に切り替えると食欲不振に陥ることがあります。仔犬用のフードに成犬用のフードを混ぜながら、1ヶ月ほどかけて少しずつ切り替えていきましょう。
犬の肥満チェック方法
フレンチ・ブルドッグをはじめとして、犬は与えれば与えられただけ食べてしまう動物です。そのため、飼い主が食事量をコントロールしなければ、簡単に肥満になってしまいます。肥満は万病のもとといわれるほど、様々な病気を引き起こす要因となるので注意が必要です。
ここでいう肥満とは、適正体重の120%以上を指します。生後1年頃に10kgだったフレンチ・ブルドッグが、いつのまにか12kg以上になっている時は肥満の可能性が疑われます。
また、ボディー・コンディション・スコアという、犬や猫の体型を見た目と触った時の感触をもとに、5段階で判定する方法もあります。チェック自体は簡単なのですが、どうしても主観が入ってしまう可能性があります。正確にチェックしたい場合は、動物病院で診てもらいましょう。
かわいいフレンチ・ブルドッグが物欲しそうにしていると、ついついおやつを与えたくなってしまうのが飼い主の性です。しかし、大切な愛犬と一日でも長く過ごすために、飼い主が責任をもって食事量をコントロールしましょう。