金魚を野外飼育したい。その際のポイントまとめ。
金魚を野外飼育したい方のために、調べました。外飼いの際の注意点はありますが、しっかりと気をつければ金魚の野外飼育は可能です。これから外飼いをしたい方、金魚の野外飼育に挑戦したい方、ぜひこちらの記事をご覧ください。
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もくじ
1.金魚ってどんな生き物?
2.金魚の屋外飼育の注意点
3.夏・冬の対策
1.金魚ってどんな生き物?
金魚はフナの仲間
【分類】コイ目・コイ亜科・コイ科・フナ属
【寿命】長く、大切に育てると15年生きる場合もあるそうです。
【体長】水槽のサイズによって変わります。
【種類】なんと100種類以上!
金魚の原産地は中国です。西暦3~4世紀頃に突然変異の黄赤色のフナが現れました。これが「金魚」の語源となったそうです。約1500~1600年前の中国では、金魚はペットとして飼育されていたと記録されています。その美しさに惚れ込んだ人たちが金魚が変異した種を交配させ、沢山の品種を生み出したのです。
金魚の種類は数多く、なじみ深い和金やコメットからランチュウ、ピンポンパールまで100以上の種が数えられます。もちろん、わたしたち素人が気軽に購入できる金魚もあり、一般的に販売されている金魚だけでも30種近くあります。
日本人の私たちにとっては、物心ついた頃から馴染みのある金魚。
100種類以上の種類があったり、体調は水槽の大きさによって変わるなど、非常に奥深い生き物です。
3.金魚の屋外飼育の注意点
①冬の寒さに注意
金魚は変温動物で、水温がそのまま金魚の体温となります。冬、水温が10℃を下回ると、金魚の体温も低下してエサを食べる量が減ります。
金魚には胃がなく、直接腸が消化する仕組みになっています。水温の低下は腸の活動を落とすので、そのせいで金魚の食が細くなっているのです。この場合は、エサを控えめにするか、与えないようにしましょう。
さらに水温が下がり、5℃以下になると冬眠モードになるので、エサを食べなくなります。水換えは水量の3分の1程度を1ヶ月に1回程度の割合に抑え、水槽の掃除は春まで待つようにします。
②水槽は水深が深いものを
冬が厳しくなると、水槽に氷が張ります。表面になった氷はフタとなり、厳しい寒さから金魚を守ります。ですので、できるだけ水深のある水槽を用意し、冬の氷に備えておきたいですね。
また、水深が深く、水面が広い飼育容器は水に酸素を取り入れるのにも役に立ちます。広さは金魚同士のストレス軽減にも繋がるので、できれば大きめの容器を用意したいですね。
③直射日光に注意
直射日光は水温を上げ、金魚の体調を崩してしまいますが、悪いことばかりではありません。自然光・紫外線による水の殺菌作用および金魚の免疫力の向上が望めます。また、紫外線をたっぷり浴びた緑苔をエサにすることで、色揚げ効果(体の色が鮮やかになる)が、室内飼育より向上すると言われています。
夏場は特に注意が必要です。水温が上がりすぎると、金魚の体によくないため、日よけなどで水温が上がりすぎないように対策をとりましょう。
また、暑さによって水が蒸発しやすく、水が汚れやすいので、こまめな水替えと水の補給が必要になります。
④雨や外敵に注意
■雨水が大量に入ってしまうと、水のPH値が変動し、肌荒れや充血を起こしやすくなってしまうので、梅雨の時期などは雨対策が必要
■猫や鳥類など、野良の動物が金魚を襲う可能性があるので、金網などで蓋をする工夫をしたい。
室内とはまた違った面で、金魚へのケアが必要となってきます。
特に、夏の暑さや冬の寒さには要注意ですね。しかし、免疫力の向上、色揚げの効果など屋外飼育ならではのメリットもあるようです。
3.夏・冬の対策
夏の暑さ対策
直射日光による水温上昇にご注意を!
■容器の位置を変更、すだれなどをかけるなど、陽が当たらないようにする
■こまめな水差し
■水草を入れて日陰をつくってあげる
30℃を超えてくる暑さになると、食欲がなくなります。稚魚の飼育、病気治療でこの水温にする場合がありますが、夏場はこの水温にならないように気を付けてあげたいですね。35℃を超えると、金魚は死んでしまいます。ご注意を。
冬の寒さ対策
ヒーターの導入がオススメです
屋内の場合はヒーターをつかってあげたいですね。金魚は寒さよりも、極端な水温変化に弱いので、ヒーターで水温を一定に維持してあげるのが一番です。
4.最後に
金魚の世話は手間がかかりますが、手をかけた分、金魚は元気に長生きをしてくれます。
屋外飼育のメリット・デメリットを踏まえて飼育できると良いですね。