猫の鼻水に、血・膿が混ざる。もしかすると副鼻腔炎かも。
鼻水やくしゃみなど、鼻炎のような症状がありませんか? 鼻炎が悪化すると副鼻腔炎になるかもしれません。ひどい場合は外科手術が必要になることもあります。 早期発見がカギです。
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1.猫の副鼻腔炎とは?
鼻の奥の空洞部分である副鼻腔に炎症を起こす病気です。
鼻とその奥の空洞部分の「副鼻腔」その粘膜に持続的な炎症が起きている状態です。鼻炎が起きている箇所よりも奥まった部分での炎症を指します。これはわたしたち人間も患う病気で、経験がある方はその苦しさがとてもよくわかると思います。
症状
■膿や血の混じった鼻汁
■ひどいくしゃみ
■鼻が詰まる
■呼吸が荒い
■口呼吸
■鼻すじ~額のあたりが腫れて熱を持つ
■食欲低下
主な症状はくしゃみや鼻水です。鼻水は粘液性があり、とろっとしています。膿・血が混ざるようになり、慢性的な鼻づまりとなって口で呼吸するようになります。重症化すると腫瘍化し、鼻から額にかけての部分が腫れ、痛くて鼻を触れられるのを嫌がる場合もあります。
鼻が利かなくなるため、味がわからなくなり、猫は食欲をなくしてしまいます。
2.猫の副鼻腔炎の原因
副鼻腔炎は、鼻炎を長期的に患った場合に炎症が副鼻腔まで広がった時に引き起こされます。
3.猫の副鼻腔炎の治療法
■内科療法
■外科治療
一般的には投薬治療を行いますが、症状が重い場合は鼻の洗浄が必要になる場合があります。
症状が軽いうちに症状に気づいて動物病院へ行き早期治療を!
副鼻腔炎の治療は、基本的に人間と同じです。抗生物質の投与などの内科療法を行い、症状によってはチューブを使って副鼻腔内の膿を吸い出したりします。副鼻腔炎を引き起こしている他の病気(歯周病など)があれば、そちらの治療も並行して行います。
予防
■部屋を乾燥させない
■定期的なワクチン接種
副鼻腔炎は鼻炎から起きやすい病気です。鼻炎の原因となるウイルスのワクチン接種を行いたいですね。鼻炎の症状があればすぐに診察・治療を受けさせるようにしましょう。
最後に
日頃から猫の様子をよく観察し、もし症状に気づいた場合は、早期治療を心がけましょう!