【獣医師監修】ウサギの爪切り。自宅で切る際のコツや、病院に依頼する際の料金について

ウサギのケアで欠かせないのが定期的な爪切りです。爪が伸びすぎてしまうとケガの原因となったり、ウサギの足に負担がかかってしまったりすることも。コツをつかめば、家庭でも爪を切ることは可能ですが、どうしても嫌がる場合は無理をせず、動物病院などにお願いしましょう。

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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

意外と難しいウサギの爪切り

ウサギの爪が伸びすぎた状態で放置すると、ケージなどに爪が引っかかり、ケガをする危険があります。足にも負担がかかってしまうので、1~2ヶ月に一度は爪切りをしてあげましょう。

ウサギによっては、爪切りの際におびえたり、暴れたりすることがあります。抱っこを嫌がるウサギの場合は爪切りのハードルも高くなるので、ウサギを家に迎えたら、抱っこに慣れさせることから始めましょう。ブラッシングと同様、爪切りもコミュニケーションのひとつとしてできるようになるのが理想的です。

爪を自分で切る場合のやり方とコツ

まず、道具を揃えます。爪切り、血が出てしまった時に止血する清潔な脱脂綿やガーゼ、保定のための洗濯ネットやバスタオルも用意します。

爪切りに慣れるまでは、できれば2人で行うのがおすすめです。1人がウサギのカラダを押さえ、もう1人が爪を切りますが、ウサギは骨が弱く、骨折しやすいので、正しい押さえ方をすることが何より重要です。四肢につながる肩や骨盤などをしっかり押さえ、支えてあげることで、自身のキック力でケガをすることを防ぎましょう。

爪を切るときは、手足を洗濯ネットに入れると、網目の間から爪が出て、カットしやすくなります。

ウサギの爪の中には血管と神経が通っているので、爪を切る際には注意が必要です。爪をよく見て、ピンク色の血管を切らないよう、血管から1~2mmほど余裕を残してカットします。爪が黒いウサギの場合、血管の色が見えにくいので、とくに注意が必要です。

もし、血管を切って出血した場合は、すぐに脱脂綿などで傷口を押さえて止血します。その際に気をつけるポイントとしては、ウサギの骨に衝撃を与えないよう、強く押さえすぎないこと。血が止まらないときは、必ず動物病院を受診しましょう。

爪切りの最中にウサギがおびえてしまわないよう、やさしくなでたり、声がけしたりすることも大切です。終了後は、普段与えているペレットフードか、葉野菜や炭水化物含有量の低いフルーツなどを少量ご褒美として与えれば、爪切りを習慣にしやすくなります。

ウサギの爪切りの料金

自分で爪を切る自信がない場合は、動物病院やペットショップに依頼しましょう。事前に調べ、ウサギの治療を多く手がけている動物病院に依頼するとスムーズです。ペットショップの場合も、ウサギの扱いに慣れているところがおすすめです。爪切りの料金は、1000円程度が一般的なようです。

動物病院でウサギの爪を切ってもらうメリット

動物病院に爪切りを依頼する場合、合わせて健康状態をチェックしてもらえるというメリットがあります。ウサギを飼い始めたら、早いうちにウサギの診察に慣れた病院を探しましょう。2ヶ月に一度くらい爪切りに通い、ウサギの体調について訊ねれば、病気の予防に活かすことができます。

ウサギのためにも、適切なタイミングで正しく爪切りをしてあげてください。

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