【獣医師監修】柴犬が散歩に行きたがらない。散歩拒否の理由とは?
童謡でも、犬はずっと外で遊ぶのが大好きと歌われていますが、柴犬は急に散歩を拒否することがあります。その原因は何なのか、そしてそのような時はどう対処すればよいのかを解説していきます。
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監修:ヴァンケット動物病院 松原且季院長
柴犬が散歩を拒否する理由とは
いつもは喜んで散歩に行こうとする柴犬が、急に散歩を拒否するようになった…その理由は、大きく分けて3つ考えられます。
散歩中に怖い思いをした
最初に疑うべきは、近い過去に散歩中に恐怖を感じた可能性があるかどうかです。たとえば、ほかの犬に吠えられた、怖い音がしたなど、過去に経験した散歩中の嫌な出来事をまた味わいたくないと思っているのかもしれません。
体調が悪い
何らかの理由で体調が悪い場合、犬は散歩に行くのを嫌がることがあります。散歩を拒否する以外にも普段と違う様子がみられるなど、病気の可能性が疑われる場合は動物病院を受診しましょう。また、飼い主が気づいていないケガをしている時も、柴犬は散歩に行こうとしません。とくに、犬の肉球は傷つきやすいことから、いつの間にか傷がついていることがよくあるので、確認してみましょう。
散歩に行く気分ではない
柴犬は飼い主の言うことをよく聞く犬ではあるのですが、たまにわがままな態度をとることもあります。そのため、散歩に行きたくない気分の時に無理やり連れ出されそうになると、拒否をすることがあります。
柴犬が散歩拒否する時の対策方法
では、柴犬が散歩に行きたがらない時はどのように対処すればよいのでしょうか。
飼い主が主導権を握る
仔犬の頃から、柴犬が散歩する時には飼い主が主導権を握るようにします。そうすると、柴犬は飼い主の後ろをついてくるようになります。
散歩コースに変化をつける
いつもの散歩コースで怖い思いをした可能性がある時は、散歩コースを変えてみましょう。怖い思いをした道を通らないことがわかれば、いつも通り散歩をしてくれるかもしれません。
おやつで釣る
散歩以外でも、わがままをいっている時には有効な方法です。柴犬の大好きなおやつで誘って、散歩に連れ出すという作戦です。しかし、柴犬は賢い犬種なので、何度も同じ方法は通用しないことをお忘れなく。
ドッグランでストレス発散
ドッグランのような広い場所で柴犬を遊ばせることは、ストレス発散になり、犬の気持ちにも変化が出てくるかもしれません。散歩に行かなかった分の運動量も取り戻せますし、一石二鳥です。近くにドッグランがない場合は、犬が入ってもよい公園などで引き運動をするのもよいでしょう。ただし、ノーリードが許されていない場所でリードを外すことは絶対にやめましょう。
ケガをしていないか確認する
柴犬がどこか痛そうにしている時は、ケガをしていないかチェックしましょう。肉球や足に傷があったり、触ったら痛そうにしたりした時は、動物病院で診てもらった方がよいでしょう。
柴犬の散歩の重要性
柴犬は活動量が多い犬種なので、毎日一定量の運動が必要になります。そのため、できれば1日2回、散歩をしてあげるのが理想的です。散歩で受ける刺激と運動が、柴犬の健康維持につながります。また、ストレスの発散にもなるので無駄吠え対策にもなります。
それ以外にも、散歩中にほかの犬や人間と出会うことで社会化が進み、少しずつ落ち着いた性格へと変化していくことが期待できます。個体差はありますが、社会化ができた柴犬は多少のことでは動揺することもなくなり、柴犬らしく堂々と振る舞うようになっていくでしょう。
もし、柴犬が散歩を拒否した時は、頭ごなしに叱らないでください。まずは、なぜ散歩を拒否しているのか理由を探ってみましょう。そして、その理由がわかったら、対策を立てて少しでも早く散歩ができるような状態に改善してあげるのが飼い主の役目です。散歩は、柴犬の健康維持の面でも、この社会で快適に暮らしていく上でも必要なことなので、できる限り楽しませてあげましょう。
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