愛猫にシャンプーを! 猫をお風呂好きにするにはどうしたらいいの?
愛猫がお風呂を嫌って大変。どうすれば猫はお風呂を好きになるのでしょうか? 好きにさせる方法などを記述します。
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愛猫に、お風呂を好きになってもらうために
子猫をお風呂好きにする秘訣を紹介します。
(1)お風呂は気持ちいい
子猫の頃からお湯をはった桶や猫ちゃん用のお風呂に入れて、お湯に浸かることが温かくて気持ちの良いことだと思ってもらうことで、自分からお風呂に入る子になっていきます。全身が濡れることに慣れさせるのも大事ですね。
(2)最初が肝心
もともと水が苦手な猫ちゃんにお風呂を好きになってもらうためには、一番最初が重要になります。温度は37℃の人肌程度のぬるま湯にし、溜めたお湯の上に猫ちゃんが好きなおもちゃを浮かべたりしましょう。
シャワーの音が苦手な子も多いので、水勢を弱くして大きな音が出ないようにしましょう。シャワーやお風呂が関係しないことでも、最初に驚くような大きな音がすると怖がって近づかなくなってしまう可能性があるため、周りに十分注意して入れてあげるといいですね。
(3)寒い日にお風呂に入れる
寒い日にお風呂に入れるというのは、猫ちゃんをお風呂好きにする手段としてとても有効ですが、注意が必要です。特に子猫は体力や抵抗力が弱いので、体が冷えてしまうと風邪をひいてしまう危険性があります。素早く体を拭いてドライヤーで乾かしてあげましょう。
ドライヤーも初めての場合は、音や風に驚いてしまうので、事前に慣れさせておいたり、風を弱めて使ってあげましょう。
(4)飼い主さんが好きすぎてお風呂好きに
大好きな飼い主さんと片時も離れたくない一心で、自分からお風呂に入ってくる子もいるみたいですよ。こうなればお風呂もシャンプーもわりと簡単にさせてくれそうですね。
(5)お風呂を好きになれない子もいます
子猫のときから慣れさせるとお風呂を気持ちよく感じてくれる子は多いようですが、猫にもそれぞれ個性があります。どんなに努力をしてもお風呂が苦手という子もいますので、そのときは諦めて濡れたタオルやウェットティッシュで体を拭いてあげる程度に留めてあげてください。
愛猫のシャンプーの仕方!
猫ちゃんのシャンプーは室内飼いの短毛種であれば半年に1回、長毛種であれば1〜3ヶ月に1回、放し飼いであれば汚れているときに洗ってあげてください。ただ、猫ちゃんはもともと水を弾く性質ではなく、頻繁なシャンプーは肌を守る皮脂を余分に取り除いてしまうため、シャンプーをするときは最低2週間は空けましょう。
できれば1ヶ月空けてあげてください。皮脂を失うことで皮膚病になったり、逆に毛艶が悪くなってしまう可能性があります。
37℃前後のぬるま湯で濡らす
洗面器や桶、猫用のバスタブなど、猫ちゃんが溺れず全身を浸けられるような容器を用意します。そこに適温のお湯をはりゆっくり濡らしてあげましょう。シャワーは勢いを弱めてシャワーヘッドを体に当てて流してあげると、周りに水が飛び散らずいいですね。
シャンプーする
長毛種の場合は直接、短毛種の場合はあらかじめ適温で薄めたシャンプーを体にかけていきましょう。直接シャンプーをつける場合は、先に手でもんで温めておくといいですね。洗う順番は、首回り→背中→お尻→足だと猫ちゃんも驚かずに済んでいいですね。
洗うときは毛ではなく地肌を指の腹でマッサージするように洗いましょう。人間の頭皮と同じですね。
洗い流す
全身くまなく洗えたら、流し残しがないようしっかりとシャンプーを取り除いていきます。脇の下や足の裏、顎やお腹などは死角になりやすくシャンプーも溜まりやすいので、流すときは丁寧にやりましょう。流し残しがあると、グルーミングをした際にシャンプーの成分を誤って体内に取り込んでしまい、体調を崩してしまう危険性があります。
長毛種はリンスを
短毛種は特に必要ありませんが、長毛種の猫ちゃんはリンスをしてあげましょう。猫ちゃんによっては指の間にも長い毛が生えていると思いますので、隅々までリンスを馴染ませます。リンスは地肌ではなく毛に揉み込むようにしましょう。流すときもシャンプー同様流し残しがないよう尻尾の先まで注意して流してください。
タオルドライ
流し残しがなく洗い終わったら、余計な水を手で絞ります。短毛種は上から下に水滴を降ろすように、長毛種は手でぎゅっと絞ってあげましょう。あまり強くやると猫ちゃんも痛いので、毛を引っ張らないように注意してください。
ある程度水滴が取れたらタオルドライをしていきます。猫ちゃんの体がすっぽり覆えるようなバスタオルを何枚か用意しておき、びしょびしょになってしまう前に新しいタオルに変えると乾くのが早くなりますよ。ペット用の吸水性に優れたタオルも発売されているのでそれを使ってもいいですね。
ドライヤーで乾かす
タオルで大方水気がとれたらドライヤーで乾かしていきます。近づけすぎると火傷してしまう危険性があるため、猫ちゃんの体から離して使うようにしてください。ドライヤーを立てておくスタンドなどを用意して、櫛と手を使いながら乾かしていきましょう。濡れたままにしておくと体が冷えて風邪をひいてしまうので、隅々まで乾かすようにしてください。
愛猫をお風呂に入れるときに注意は?
それでは次に、猫をお風呂に入れるときに注意すべき点を調べてみましょう。どんなにお風呂好きな子でも、お風呂での事故は意外と多いものです。お風呂に入れるときには十分に注意する必要があります。
(1)お風呂のふたに注意
お風呂の蓋からの落下というのは、気をつけていても比較的起こりやすい事故です。お風呂の蓋がズレて湯船に落ち、パニックになって溺死してしまう子もいるそうなので、お風呂に入れる際は十分な注意が必要です。
(2)シャンプーは猫用のものを
猫ちゃんには猫ちゃん用のシャンプーを使ってあげてください。人間用のシャンプーでは、猫の皮脂を必要以上に取り去ってしまいます。特に子猫に対する影響は少なくありません。必ず猫用のシャンプーを使うか、猫用手作りのシャンプーを作るのも一つの選択肢です。
(3)適温を保ちましょう
湯船(洗面器)に入れる場合、シャワーを浴びさせる場合とも、37℃前後の人肌が適温です。もちろん、暑い夏場は35℃前後に温度を下げてあげるなど、季節によって適温を見つけてあげてください。愛猫が気持ちよさそうな表情をしていたら、それがその子の適温です。
(4)お風呂の後は、しっかり素早く乾かしましょう
冬場は特に体が冷えるので、冬に猫ちゃんを入れる際は、部屋を暖かくしておきましょう。脱衣所と猫ちゃんをドライヤーする部屋にストーブなどを用意しておくといいですね。
最後に
個々の適正にもよりますが、子猫のころから適切にお風呂やシャンプーに慣れさせると、一緒にお風呂に入ってくれやすくなります。汚れを取る以外にも、人間同様、健康の促進とそれに伴う免疫力の向上など、お風呂による健康促進効果も見込めるかもしれません。
お風呂に慣れさせるのは、成猫になってからでは難しく、お風呂に入れたいと思ったときは子猫のときから慣れさせあげてください。