【獣医師監修】毛色や個体ごとに違うチワワの目の色。その注意点について
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【獣医師監修】毛色や個体ごとに違うチワワの目の色。その注意点について

様々な色の目を持つチワワ。目の色には個体差があるほか、被毛の色によっても変化しますが、じつは健康面においても大きな意味を持っています。そこで今回は、チワワと目の色の関係性を解説していきます。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

チワワの目の色に違いがあるのはなぜ?

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犬の被毛は、メラニン色素がどのように発現するかによって変わってきます。このメラニン色素の発現にはたくさんの遺伝子が関係しており、それぞれの遺伝子の働きにより、どんな色になるか、どんな模様がでるか、などが決まっていきます。

では、なぜチワワは被毛の色のみならず、目の色にも違いがあるのでしょうか。それは、メラニン色素が毛根だけではなく、瞳の中の虹彩にも存在するからです。そのため、被毛の色を薄くする遺伝子が働いた時は、チワワの目の色(虹彩の色)も変化します。ちなみに、メラニン色素は耳の中の内耳にも存在します。

目の色が薄いチワワは要注意 ?

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チワワの目には、黒だけではなく、茶色がかったもの、グレーがかったもの、グリーンがかったものなど様々な色が存在します。上述の通り、これらの目の色になるには、「メラニン色素を産生させないもの」「メラニン色素を薄めるもの」など、様々な遺伝子が関与しています。

通常は、これらの色の目をしていても健康上問題はありません。しかし、これらの遺伝子は色を変えるだけではなく、その器官の発達に影響を与えることがあります。つまり、目の色を決定する遺伝子が目の発達に影響を及ぼした結果視覚障害が起こったり、内耳の発達に影響を及ぼした結果聴覚障害が起こったりするケースがあるのです。

また、色素の関与ではなく、目そのものの病気などで、チワワの目の色が変化することもあります。

虹彩色素沈着(こうさいしきそちんちゃく)

虹彩の一部が黒っぽくなることがあります。老化現象の場合がありますが、腫瘍が原因となることもあります。

ブドウ膜炎

とくに、犬伝染性肝炎(いぬでんせんせいかんえん)によるブドウ膜炎では角膜浮腫(かくまくふしゅ)が起こり、眼球全体が青みがかった色になります。

白内障・核硬化症(かくこうかしょう)

虹彩ではなく、その真ん中にある瞳孔部分が白くなった場合は、水晶体が白くなっていると考えられます。原因としては、老化による核硬化症や白内障が挙げられます。

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このように、チワワの目の色は目や耳の障害や、様々な病気のサインである可能性があります。飼っているチワワが珍しい毛色や薄い色の目をしていて、よく物にぶつかる、名前を呼んでも反応が鈍いなど、日常的に気になることがある場合は、速やかに獣医師の診断を仰ぎましょう。

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