トイ・プードルってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について
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トイ・プードルってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

小型犬として人気NO.1の犬種であるトイ・プードル。クルクルとした被毛とつぶらな瞳でかわいいですよね。では、トイ・プードルはどのようにして生まれたのでしょうか。その歴史とカラダの特徴についてみていくことにしましょう。

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トイ・プードルの歴史

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トイ・プードルの歴史は同時にプードルそのものの歴史といってよいでしょう。なぜならばスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと4つのサイズがあるのですが、犬種としてはみな同じプードルということになるからです。カラダの構成や性質的に違いがないことからこのようになっています。

プードルの原種は、スタンダード・プードルです。昔は鳥などの狩りで撃ち取った獲物を回収する役目を果たし、昔から人間と共生していました。原産国はフランスで16世紀頃、プードルの人気に火がつきました。この時のプードルはスタンダード・プードルでしたが、ここから小型化するための品種改良が進められていきます。

16世紀頃には、スタンダード・プードルよりも小さいミニチュア・プードルが誕生しました。そして、18世紀頃に小型化したトイ・プードルが誕生し、フランスの上流階級の愛玩犬として人気を博すようになりました。

トイ・プードルは愛玩犬としてだけではなく、役割のある犬としても活躍していたといいます。高級食材であるトリュフが自生している場所を探していたのは、ミニチュア・プードルやトイ・プードルだったそうです。現在も、セラピー犬や警察の嘱託警察犬などその活躍の場を広げています。

ちなみに、プードルの語源は鳥猟犬として活躍していた頃の名残で「水がバシャバシャと跳ねる」という意味のドイツ語から来ています。カモ狩りにも使われていたプードルの水の抵抗をなくしてあげようとして被毛を刈ったことが、現在のプードルのカットにまで発展することになったというのだから面白いですね。

トイ・プードルのカラダの特徴

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トイ・プードルは体高と体長がほぼ同じで、スクエアに近いカラダつきをしています。ジャパンケネルクラブにおいて体高は24~28cmとされています。体躯は引き締まっており、脚はまっすぐ生え、細身ながらもやや筋肉質なのが特徴です。祖先は鳥猟犬だったスタンダード・プードルですので、活発に動き回るのが大好きな犬種です。

トイ・プードルらしさを一番表す特徴が、そのカールした被毛といえるでしょう。シングルコートでクルクルとカールした被毛が密集しています。毛色はカラーが豊富にあり、ブラック、ホワイト、シルバー、ブラウン、レッドアプリコット、ベージュなど様々な種類が認められています。原則として単色であり、2色以上が混ざり合った色については認められていません。

トイ・プードルは、毛色による評価が大きく分かれる犬種です。かつてはシルバー色の人気がとても高く、その後はブラックの人気がずっと高かったそうです。現在ではテディベアカットというスタイルが大流行しているため、それに似合う茶系のトイ・プードルに人気が集中、他のカラーの犬と比較しても数倍の値段で取引されています。

カラダの特徴として付け加えておきたいのが、小型化された犬は本来の姿ではないということです。関節などが、標準サイズのものに比べて弱くなっていることがあるので理解が必要です。

トイ・プードルの顔の特徴

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トイ・プードルは中頭種の部類に属しています。程良く丸みのある頭の形に、クリクリっとしたアーモンド型の目が特徴です。耳は目の高さとほぼ同じ高さにあり、肉厚で長く幅広くなっています。被毛に覆われて垂れているのもかわいいですね。

トイ・プードルは非常に賢く人懐っこい犬種ですので、犬を飼うのが初めての人でもとても飼いやすいですし、日本で人気が高いのもうなずけます。トイ・プードルが持つルーツや特徴を知っておくと、愛犬に対してより理解が深まり、絆を築きやすくなるでしょう。

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