【獣医師監修】猫が甘えてくる！ 仕草や心理、種類との関係とは
猫は思い通りにならない動物だけに、甘えてくれるとうれしさも倍増！ 人懐こい猫カフェの猫を見て、甘えん坊の育て方を研究するのもいいですね。
- PECO編集部
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監修：ますだ動物クリニック 増田国充院長
甘えてくる時の仕草について
猫撫で声とはよくいったもので、喉をゴロゴロ鳴らしながら、甘えた声で「ニャ～ン」と鳴かれれば、つい仕事や家事の手をゆるめて、猫の相手をしてしまうものです。猫の性格や種類によっても違いますが、猫はとっても甘え上手。甘えの行動は、飼い主を信頼し、もっと仲良くなりたいという意思表示でもあります。愛猫が次のような仕草をしてきたら、たっぷりと可愛がってあげましょう。
喉をゴロゴロと鳴らす
猫の代名詞ともいえる仕草です。もともとは母猫と仔猫がコミュニケーションをとる手段であり、喉をゴロゴロ鳴らしながら近づいてくるのは飼い主を母猫だと思い、甘えているからです。
しっぽをピンと立てて、すり寄ってくる
うれしい時や甘えている時にみせる仕草です。カラダをスリスリすることで、自分の匂いをつけ、「飼い主は自分のもの！」とアピールしているのです。
膝の上に乗る
追いかけると逃げる猫が自分から膝の上に乗ってくるなんて！ 猫好きにとっては心躍る瞬間です。たっぷり撫でて可愛がってあげてください。
前足をフミフミする
やわらかい布団や毛布の上はもちろん、飼い主のカラダの上でフミフミする仕草をすることがあります。これは仔猫が母猫のお乳の出を良くするために行う行為で、飼い主を母猫に見立てて、子ども返りしているのです。
目の前で倒れてお腹を見せる
目の前で突然バタンと倒れてお腹を見せる時は、警戒心ゼロで飼い主に心を許している証拠です。急にお腹を撫でると怒ることもあるので、頭や喉を撫でてあげましょう。
獲物を持ってくる
猫は自分でつかまえたネズミや虫などを持ってくることがあります。これは、お手柄を褒めてもらいたいのと、飼い主への贈りものと考えてください。
オスは甘え上手でメスは甘え下手？
オス猫
種の保存のために、オスがメスの気を惹こうとするのは本能です。しかも、オスは成猫になる前に去勢するため、精神的に子どものままの猫が多く、飼い主に遊びをねだったり、甘えたりします。おもちゃにもよく反応するので、猫とたくさん触れ合いたいという人はオス猫がおすすめです。
メス猫
子どもを育てなければならないメスは一般的に自立心が強く、オスと比べ、手がかかりません。気まぐれでプライドが高い猫のイメージはメスからきています。一匹で留守番をさせても、問題行動を起こす確率も低いようです。一人暮らしの人など、頻繁に家を空ける人はメス猫の方が飼いやすいといえます。
甘える性格の猫種について
猫の種類だけで、性格を判断することはできません。人間と暮らす時期が早ければ早い方が、甘えん坊になる確率が高いといわれている一方、飼育環境や飼い主との関わり方など、猫の性格はいろいろな面から形成されていきます。ただ、傾向として甘えん坊の種類がいるのも事実です。そこで、代表的な猫種をいくつか紹介しましょう。
アメリカンショートヘア
頭が良くて、おおらかな性格の猫。どんな環境にもすぐなじみ、適応能力にすぐれています。人懐っこく、とくに飼い主に甘えるのが大好きです。多頭飼いにも適しています。
スコティッシュフォールド
折れた耳が特徴の猫で、愛情深い性格です。あまり人見知りをしないため、飼い主以外の人にも甘えることが多いようです。
アビシニアン
活発で好奇心旺盛。いたずらに手を焼く反面、人と深く関わるのが好きで、とても甘え上手です。飼い主の後をずっとついてまわります。
ラグドール
「ぬいぐるみ」を意味する名前を持つ猫で、大柄の割にはおとなしい性格をしています。その名の通り、まるでぬいぐるみのように抱っこされても嫌がらず、むしろリラックスして人との触れ合いを楽しんでいます。
メインクーン
大きくたくましいカラダとやさしい性格から「穏やかな巨人」の異名を持つ猫です。個体差はありますが、丈夫で人懐こいため、飼いやすい猫として人気があります。
シャム猫
小悪魔的なイメージの通り、高貴な美しさを持ついたずら好きの猫です。警戒心が強く、知らない人には近づきませんが、飼い主が大好きで、子どものように甘えてきます。
ヒマラヤン
ペルシャとシャム猫をかけ合わせて誕生した猫。シャムの血が入っているので、ペルシャより活発ですが、平和的な性格が特徴です。走り回ることより、飼い主に寄り添い、甘えることが大好きです。
猫が甘えてくること。それは飼い主にとって幸せを感じる瞬間でもあります。ただ、何か要求があって甘えてきた時にすべて叶えてしまうと、「甘えれば要求が通る」と学習し、ことあるごとに甘えてくるようになります。猫が甘えてきた時は、下心があるのか、ただ甘えたいのかを見極めて、応えてあげましょう。
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