【獣医師監修】トイ・プードルの毛の生え変わり・抜け毛について
トイ・プードルの特徴といえば、かわいらしくカールしたふわふわの巻き毛。その特徴を生かして、様々なトリミングを楽しめます。トイ・プードルの被毛を保つためには、どのなことに注意すればよいのでしょうか。
- 更新日:
監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
トイ・プードルの被毛の特徴
「毛並みが豊か」「固め」「巻き毛」などが特徴として挙げられるトイ・プードルの被毛。人間同様個体差はありますが、「カーリータイプ」と「コーテッドタイプ」の2種類の毛質があります。
カーリータイプは巻き毛で、コーテッドタイプは緩やかなウェーブが特徴です。レッドやアプリコットのトイプードルは多くがコーテッドタイプで、ブラックの多くはカーリータイプです。仔犬のうちは巻き毛ではなく、生後8ヶ月から1歳くらいの間に、徐々にどちらかのタイプに分かれていきます。
また、犬の毛は「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類があります。ダブルコートはオーバーコートと呼ばれるしっかりとした太い毛と、ふわふわしたやわらかいアンダーコートの二重構造になっているので、寒さに強くなります。逆に、シングルコートはアンダーコートが少ないので、寒い時期には防寒対策が必要になります。
トイ・プードルの被毛はシングルコート。寒さには弱い反面、抜け毛が少ないため室内での飼育に適しています。しかし、毛玉ができやすいことから、美しい被毛を保つためにはこまめなブラッシングが必要にあります。
トイ・プードルの換毛期について
犬の被毛は、「成長期」「退行期」「休止期」の3サイクルを繰り返しています。その中に「換毛期」と呼ばれる期間があるのですが、これは休止期のあとに訪れる成長期を指します。この時期は、「換毛期」の名の通り被毛が生え変わる時期なので抜け毛が大量に発生します。
一般的に抜け毛が少ないといわれるシングルコートのトイ・プードルも、この換毛期には抜け毛の量が増えるので、季節の変わり目(とくに春と秋、夏用の毛と冬用の毛が生え変わるタイミング)には、いつもより多めにブラッシングすることをおすすめします。
また、この換毛期以外にも、抜け毛が大量に発生する時期があります。それが、仔犬の被毛から成犬の被毛へと生え変わる時期です。このタイミングでは、ブラッシングをすることで被毛の生え変わりを促進する効果が期待できるので、欠かさないようにしましょう。
トイ・プードルの抜け毛対策
トイ・プードルは、抜け毛こそ少ないものの、被毛が絡まりやすく毛玉になりやすいという特徴があります。この毛玉、皮膚のトラブルにつながる場合もあるので、毎日のブラッシングを欠かさないようにしましょう。また、ブラッシングには血行を良くして新陳代謝を高める効果もあるので、犬の健康維持にも役立ちます。
また、トイ・プードルの抜け毛がどんなに少なくても、床の掃除は必要です。掃除機はもちろん、粘着ローラーやフローリング用のワイパーなどを使って、床を清潔に保ちましょう。
トイ・プードルの被毛は手入れを怠ると伸び続けてしまうので、最低でも月に1回はトリミングが必要です。お気に入りのサロンを見つけ、いろいろなスタイルを楽しんでみるのもよいでしょう。
比較的抜け毛が少ない犬種とはいえ、トイ・プードルの可愛らしい被毛を保つためには丁寧な手入れが必要になります。ブラッシングやトリミングを欠かさず、飼い主としても様々なスタイルを楽しみながら、トイ・プードルが気持ちよく過ごせる環境作りをしてあげましょう。
トイプードルってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について | PECO(ペコ)小型犬として人気NO.1の犬種であるトイプードル。クルクルとした被毛とつぶらな瞳でかわいいですよね。では、トイプードルはどのようにして生まれたのでしょうか。その歴史とカラダの特徴についてみていくことにしましょう。
トイプードルの成長に合わせた餌の量を知りたい! | PECO(ペコ)犬を育てる際に重要な食育。成長に合わせたご飯の量を把握し、正しい分量を与えることでトイプードルの健康的な成長をサポートしましょう。