【獣医師監修】犬が噛む! 噛む理由とその対策について
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【獣医師監修】犬が噛む! 噛む理由とその対策について

犬を飼い始めて驚くことのひとつに、噛み癖があります。犬種や年齢、個体差もありますが、基本的に犬はものを噛むのが大好きです。とはいえ、噛むという行動には様々な理由がありますので、どのような意味があるのか紹介していきましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬が噛む理由

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たとえば、「犬が人を噛んだ」と聞くと、「どれだけ犬に嫌がらせをしたんだ」と思うかもしれませんが、犬が噛む理由は恐怖心からだけではありません。

捕食行動

狩猟行動の名残として、獲物に噛みついて押さえ込むという行動があります。

遊び・楽しみ

犬同士でじゃれあい、怪我をしない程度に噛みつきあったり、おもちゃや時には噛んで欲しくないものを噛んだりするのは、それが犬にとってとても楽しい行為だからです。

争いや危険を避ける術としての行為

犬同士は無駄な争いが起こらないように、「噛むぞ」と威嚇をしたり、怪我をしない程度に噛むことがあります。また、危険から身を守るために行うこともあります。身を守るために攻撃として噛む行動に出るか、逃げる行動に出るかはその犬特有の個性によっても異なるでしょう。

社会化不足による過剰な恐怖心

危険から身を守るために噛むことがあるのが犬ですので、危険がないと分かれば噛む行為はしません。裏を返せば、身の回りのもの全てに対して過剰に恐怖心を抱いている犬は、人に対しても犬に対してもすぐに噛もうとするでしょう。これは、いろいろな人や犬に慣れさせる社会化が十分にされなかったことの現れです。

仔犬特有の行為

仔犬はどれくらいの強さで噛んだら、相手を傷つけてしまうのかを学ぶ必要があります。そのため、兄弟同士や時には母犬との遊びの中で、強く噛んだら叱られたり、遊びに入れてもらえなくなったりする経験から覚えていきます。同じことを飼い主も仔犬にしてあげなくてはいけません。小さいからといって好きに噛ませるのではなく、強く噛んだら「痛い!」と叫び犬から離れて「もう一緒に遊びたくない」という意思表示をしましょう。

犬が噛む時の対策

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人や他の犬に対して恐怖心から噛もうとする場合は、いろんな人から好物のおやつを与えてもらうなどして、少しずつ家族以外の存在に慣らしていく必要があります。社会化が不十分な犬に対して、成犬になってから慣らしていくのは根気と時間が必要となるでしょう。

また、おもちゃ以外のものを噛んで困るという場合は、噛んでもよいおもちゃを魅力的にする必要があります。中にフードを詰めたり、そのおもちゃで一緒に遊んであげたりしましょう。

興奮して噛むことをやめないような場合は、「おすわり」など別の指示を出して落ち着かせる努力もしてみます。

あまりにひどい噛みつきに関しては、専門家のトレーニングや治療が必要になることもありますので、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

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