【獣医師監修】猫の鼻づまり。その原因や考えられる病気、対処法、お手入れ方法とは?
猫が鼻をプープー鳴らして呼吸している時は、鼻づまりを起こしているのかもしれません。様々な原因で起こる、猫の鼻づまりの対処法やお手入れ方法についてみていきましょう。
- 更新日:
監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
猫の鼻づまりについて
人間と同じで、猫も鼻づまりを起こします。鼻の音を鳴らしていたり、口を半開きにして呼吸していたり、時にはくしゃみをして鼻ちょうちんを作ることだってあります。毎日愛猫の様子を確認して、異変にすぐ気づいてあげられるよう心がけたいものです。
猫の鼻づまりの原因
鼻づまりのおもな原因としては、以下のものが考えられます。
●鼻腔内の腫瘍や異物
●鼻腔狭窄
●猫風邪やアレルギー
異物が入ってしまった場合、それが刺激となり炎症を起こすこともあります。また、短頭種は鼻がつぶれているため、もともと鼻腔が狭く、鼻が詰まりやすい傾向にあります。
もっとも多いケースは猫風邪ですが、その他、重篤な病気にかかっている可能性もありますので、動物病院で診察を受けることが大切です。
猫の鼻づまりから考えられる病気
鼻づまりに関連する病気の代表例は、先述したように猫風邪です。猫の鼻や口、喉、目にみられる感染症で、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスが原因となることが多いですが、細菌やクラミジアなどによるものもあります。多くの猫で発症がみられますが、とくに多頭飼育の猫では感染や発症のリスクが高くなります。ワクチンを接種することで、感染を予防したり、出ている症状を弱めたりすることができます。
その他、ハウスダストや花粉症などのアレルギーが原因で、鼻炎を起こしている可能性もあります。アレルギー症状を抑える薬を内服する内科療法が一般的ですが、改善されるのに時間が掛かることもあります。
また、鼻腔に腫瘍ができてしまい、鼻が詰まってしまうこともあります。この場合、鼻水や鼻血が出たりすることもあります。飼い主が判断することは難しいので、動物病院で診てもらいましょう。
猫の鼻づまりの対処法やお手入れ方法
ぬるま湯で濡らしたガーゼなどで、鼻の表面を綺麗にしてあげましょう。その刺激でくしゃみが出て鼻腔内の鼻水が出てきてくれることもあります。また、嫌がらないようであれば、鼻の両脇をやさしくさするようにしてツボに刺激を与えることで、鼻づまりがやわらぐことがあるようです。
しかし、鼻づまりが起こっている原因に対しての治療が必要になることが多いので、まずは動物病院を受診をすることをおすすめします。
体調の変化にすぐ気づいてあげられるように、毎日愛猫の様子をチェックすることを忘れないでくださいね。
こんなときは病気のサイン? 猫の鼻の状態とサインについて | PECO(ペコ)鼻水、鼻血、鼻づまり…。猫も病気になると鼻にさまざまな症状が現れます。ただの鼻炎と決めつけるのは危険! 怖い病気のサインかもしれません。
猫のくしゃみが止まらない? 原因や考えられる病気と対策について | PECO(ペコ)くしゃみをしている猫を見たことはありますか? 猫のくしゃみ、かなりの飛沫を飛ばすのですが、繰り返さない単発的なものではなく、止まらない場合はちょっと厄介なことになっているかもしれません。今回は猫のくしゃみについて、どのような原因があるのかを紹介していきます。