「まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り」で看取り看護を学ぼう
昨今、猫の平均寿命は15歳といわれています。命あるものには必ず「最期のとき」がやってきます。大切な愛猫との、大切な最期の時間を、漫画とイラストで、ターミナルケアと看取りについて学んでみませんか。
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愛猫の最期をきちんと看取ることができるのか。はじめてのことは不安がいっぱいです。愛猫とお互いに満足のいく幸せな暮らしを最期まで送る為にも、ターミナルケアと看取りについてきちんと学んでおくと安心ですね。
「まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り」では、まんがとイラストで、猫と飼い主に寄り添いながら、ターミナルケアと看取りについてわかり易く紹介されています。
普段触れ合わない動物医療に関する詳細な情報や、猫の看護、愛猫のためのクオリティ・オブ・ライフ(以後QOL)についてなど、さまざまな知識を学ぶことができます。
また、ターミナルケアに直面した飼い主のリアルな気持が、漫画で描かれているからこそ、「その時の備え」だけではなく、「猫との今の生活」についても改めて考えさせられます。
ユーモアを交えた漫画で描かれる、飼い主と愛猫の友情物語
<愛猫の余命宣告>という、センセーショナルなテーマから始まる本作。
愛猫の様子が、いつもとなんとなく様子が違うな、元気が無いな、ちょっと病院へ行ってみようかな。そんな普段の日常に、突然、衝撃が訪れます。
もし大切な家族(愛猫)が余命宣告をされたら、一体どれだけの人が、すぐにその現実を受け入れられるものなのでしょうか。
この本では、突然の余命宣告から、飼い主が現実と向き合うまでの心の葛藤、愛猫の病気と向き合う様子、大切な愛猫との生活への向き合い方、飼い主がターミナルケアと向き合う心の葛藤と、愛猫を看取るその時までの様子が、時間を追ってストーリー展開されています。
飼い主が、長年共に過ごしてきた愛猫とのお別れを、初めて現実的に意識し、その現実と向き合うまでの心の葛藤は一体どんなものなのか。
気持を切り替え、病気と正面から向かい合った時、どのように病気と愛猫のQOLについて考えていけばよいのか…。
ユーモアを交えた漫画で描かれているからこそ、主人公の気持ちを、自分の身に置き換えて共感しながら読み進めることが出来ます。
基本的な愛猫看護をやさしく解説
漫画でストーリーが進む本作ですが、章ごとに専門家である獣医師のコラムや、病気に関する知識がわかり易く紹介されています。
「その時」が来たとき、一体どんなことが起こりえるのか、どんな看護をすればよいのか、どう接してあげることが、愛猫にとっての最善なのか…。
人間の言葉で話すことのできない猫に対して、どうしてあげることが正解なのか、それは誰にもわからないかもしれません。
しかし、予備知識を付けて、いざというときにたくさんの選択肢を持って備えることが、私たち人間には可能です。
愛猫とのコミュニケーションツールとしても最適
ターミナルケアが主題の本作ですが、愛猫のQOLをアップさせるマッサージ方法や、手作り食、投薬方法等も紹介されており、ターミナルケアではなくても、愛猫が元気なうちからコミュニケーションとして役立てることが出来るような知識も満載です。
ターミナルケアを見据えてだけでなく、今の愛猫との生活を振り返るきっかけとしても、読んでみてはいかがでしょうか。