猫びより
【猫びより】英語が苦手でも猫好き同士心が通じ合う【谷中】(辰巳出版)

【猫びより】英語が苦手でも猫好き同士心が通じ合う【谷中】(辰巳出版)

(猫びより 2019年5月号 Vol.105より)

  • サムネイル: 猫びより編集部
  • 更新日:

すっかり“猫の街”として定着した谷中銀座商店街に店を構える「布風船」。
こちらのお店には所狭しと猫、猫、猫がズラリ。

個性的で可愛らしい人形たち

個性的で可愛らしい人形たち

時々少しだけパンダや柴犬が顔を出すものの、店主さえも総数が分からないほどビッシリと猫雑貨で埋まった、猫好きにはまるで宝箱のようなお店です。
中にはお店丸ごと買いたいと言うお客様もいらっしゃるとか。

店頭に並ぶ黒猫グッズ

店頭に並ぶ黒猫グッズ

もともと大の動物好きの店主小松﨑洋子さんがお店をオープンしたのが2010年のこと。
同じ頃、交通事故に遭ったのか、怪我をして傷付いた黒猫のしん君(9歳♂)が現れ、店の前にうずくまっていたといいます。

精悍な顔つきの、しん君(写真提供・小松﨑洋子)

精悍な顔つきの、しん君(写真提供・小松﨑洋子)

「最初の頃はごはんをあげようとして手を引っかかれたのよ」と笑う洋子さん。
それでもあきらめずに愛情を注ぎ続けた努力が実り、しん君はめでたくお店の“営業部長”として定住することに。

「結局東京に大雪が降った日に家に連れて帰ったの。営業部長が来てから本格的にお店に猫グッズが増え始めたかもね。台湾や中国などアジア圏からのリピーターのお客様も多いのよ。英語は苦手なんだけれど、同じ猫好き同士、海外のお客様とも通じ合えるのがすごいわよね」と洋子さんはニッコリ。

たぬきに似ているので「たぁちゃん」と命名

たぬきに似ているので「たぁちゃん」と命名

お店の前の専用猫ベッドにはもう一匹サビ猫のたぁちゃん(年齢不詳♀)も住んでおり、地域猫として可愛がられているとか。
残念ながら営業部長のしん君は、去年体調を崩して以来お店には出勤しなくなったといいますが、店内のあちこちにしん君の写真が飾ってあるので寂しくはないのです。

布風船

布風船


東京都台東区谷中3-11-14
TEL 03-5685-6788
営業時間/10:30~18:00
定休日/不定休

取材・平野敦子

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