愛犬のお散歩、適切な頻度は?”ココ”を観察して見極める!
犬種によって「適切なお散歩の回数や時間」が異なるのをご存知ですか?さらに、お散歩に出かける時間帯にも注意してあげる必要があります。この記事では、愛犬の適切なお散歩の頻度、さらにはどうしてもお散歩に行けない時の対処法をご紹介。愛犬の体や心にとって有意義なお散歩ができるよう、チェックしていきましょう。
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お散歩は1日1回でもいいの?時間は長すぎない?愛犬のこんなトコロをチェック!
愛犬のお散歩、1日に何回行っていますか?1回のお散歩にかける時間はどのくらいでしょうか。
飼い主さんの都合や疲れ具合で、お散歩の回数や時間が決まることもあると思いますが、愛犬にとって適切な回数や時間を知れば、快適で”意味のある”お散歩タイムを楽しむことができます。
【お散歩の回数は】からだの大きさをチェック!
犬は、「大型犬」「中型犬」「小型犬」「超小型犬」と、体の大きさにより分けられます。
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬は、成犬で25kg以上。
ボーダーコリーや柴犬などの中型犬は、成犬10kg以上から25kg未満。
小型犬は、パグやシーズー、トイプードルなどが当てはまり、成犬で10kg未満です。
ティーカッププードルなどの超小型犬は、成犬になっても体重4kg未満とかなりの小ささです。
「体の大きさ」は「お散歩の回数・時間」の目安となり、それぞれに適した回数と時間があります。
大型犬には、1日2回のお散歩が必要です。1回のお散歩時間は60分ほど。大型犬だからといって、お散歩の最中にたくさん走る必要はなく、ゆっくり長くお散歩するのがポイントです。
大型犬は体が大きい分、過度な運動をしてしまうと足に負担がかかってしまうため注意が必要です。
中型犬は、1日2回で1回のお散歩時間は30分程度。ゆっくり歩いているだけでは十分な運動量に達しないため、少しだけ並走する時間をとるのもおすすめです。
小型犬や超小型犬の場合、実は室内で動く程度で運動量としては十分足りています。
ですが、それは運動量を目安にした時のこと。ずっと室内にいるだけでは、ストレスが溜まってしまう場合もあるので、1日1回30分程度、屋外をお散歩してあげるといいでしょう。
【お散歩の時間帯は】外気温&ごはんの時間帯をチェック!
お散歩をする時間帯を気にしてあげることも大切です。お散歩には、15℃〜25℃の気温が適していますので、この気温の時間帯を狙いましょう。
例えば、夏であれば日中は暑く、アスファルトの温度も高くなっているため、愛犬の肉球が火傷してしまうおそれもあります。そのため、夏は早朝や夕方以降のお散歩がおすすめです。
冬の場合は、寒すぎない時間を選んであげましょう。早朝や夜は気温がグッと下がるため、お散歩をするのは危険です。
さらに、ごはんを食べる時間とお散歩をする時間にもかかわりがあります。
お散歩をするなら、食後よりも食前がおすすめ。食後すぐにお散歩をしてしまうと吐き戻してしまう危険がありますし、内臓にも負担がかかります。
しかし、気温や飼い主さんの都合で、食前にお散歩をすることが難しいこともあるでしょう。
その場合、食後すぐのお散歩は避け、2~3時間程度あけてお散歩をするといいかもしれません。
【お散歩の量は】愛犬のご機嫌・お疲れ度をチェック!
お散歩中・お散歩後の愛犬のご機嫌、疲れ具合をチェックしてあげることも必要です。
愛犬の体重や健康状態は、生き物ですから当然、毎日同じではありません。日々微妙に変化するものなので、愛犬の様子をみながらお散歩をしましょう。
大型犬の場合、1回のお散歩の時間は60分程度とご紹介しましたが、疲れている様子を見せたら早めに切り上げましょう。
その逆に、60分お散歩をしても元気が有り余っているようであれば、家の近くをもう少し回ってみたり、ボール遊びなどをしてあげてください。
また、シニア犬の場合は、成犬よりも体力が落ちてしまうのが当たり前。お散歩の時間や回数も見直すことが必要となります。
お散歩では元気な様子がうかがえ、お散歩から帰ってくると”コテン”と横になり、ついには眠ってしまうくらいがちょうどよいでしょう。
番外編【お散歩にいけない時は】こうやって解消!
犬にとってお散歩は、健康を保つためにも、ストレスを溜めないためにもとても大切なことです。
ですが、愛犬の怪我や天候などによって、どうしてもお散歩ができないこともあるでしょう。
ここでは、お散歩に行けない時の運動不足解消法をご紹介していきます。
大雨や雪の日は、おうち遊びで運動不足を解消
少しの雨や雪の場合はレインコートを着てお散歩に行けるかもしれませんが、大雨や台風、大雪であれば、無理してお散歩をするのは危険です。
飼い主さんがお散歩に行けないと判断したときには、おうち遊びを取り入れてみましょう。
おうち遊びをする際の注意点としては、テーブルやイスなどを端によせ、少しでも広い空間を作ってあげること。
さらに、フローリングでスピードを出して走るのは、足腰に負担がかかるため危険。滑らないように力が入るので、関節にも悪影響です。
できればフローリングではない部屋、もしくは絨毯やジョイントマットを活用すると安心です。
愛犬が好きなボールやおもちゃを転がして遊んだり、飼い主さんとロープの引っ張り合いをして楽しんでみてください。
愛犬が怪我で遊べない!怪我をしている時の適度な運動法は?
愛犬が怪我をしてしまった場合、お散歩をするのは難しくなります。骨折や脱臼をしてしまい、獣医さんから「安静にしていてください」と言われた場合は、お散歩だけでなく、家の中で遊ぶこともストップしましょう。
愛犬は遊べなくてストレスを抱えてしまうかもしれませんが、まずは怪我を治すことが最優先です。
「安静」=「お散歩をしなければいい」とは解釈せずに、少しの段差の上り下りすらさせないよう日々気をつけてあげましょう。
骨折ではなく肉球を怪我した場合は、犬用の靴下を履かせ、家の中を軽く遊ぶ程度にしましょう。
長時間外を歩いてしまうと、肉球の怪我が治りにくくなります。
間違っても、なにも履かせていない状態で、アスファルトや砂利道などを歩かないようにしてください。
傷口からばい菌が入ってしまうと、悪化するおそれもあります。
ちなみに、肉球の怪我がよくなったと判断した場合でも、お散歩にでかける際には犬用のシューズを活用するのがおすすめです。
お散歩を拒否!?運動不足を解消させる方法
急にお散歩に行きたがらない様子を見せた場合は、原因が何かを探る必要があります。怪我や体調不良ではないのであれば、まずは家の外や庭先に出してみましょう。
お散歩には行きたがらないけれど、外には出てくれる状態なのであれば、その場所で日光浴をしたり、ボール遊びをして運動不足を解消してください。
また、外自体が嫌でお散歩に行きたがらないようであれば、車で室内にあるドッグランなどに連れて行ってみるのも手。
1日お散歩をしないくらいなら問題ありませんが、何日も続くようであれば、原因を突き止めて、少しでも運動してくれるように紹介した方法などで対応してください。
早い機会に、「外に出たがらない」ことを獣医に相談することはおすすめです。「食欲はあるのに、なぜか散歩は嫌がる」という場合、たとえば老化によって視力が落ちていたり、なんらかの目の病気になって「外に出るのが怖い」というケースもあります。
医師に相談すれば、こんな気付きにくい体の不調や、またはメンタル面での問題を指摘してもらえるでしょう。
まとめ
犬にとって適切なお散歩の回数や時間、さらにはお散歩に行けない時の対処法をご紹介してきました。
愛犬の様子を見て、なんとなくお散歩の回数や時間を決めていた飼い主さんも多いかもしれませんが、適切な回数や時間が決まっていることがわかります。
お散歩は犬にとって大切な時間です。
「たくさんすればいい」わけでもないため、愛犬に合った回数や時間、さらにはご飯の時間との兼ね合いなどをきちんと見極めて、楽しいお散歩を続けてください。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally