【北海道】Bon voyage! 「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」で愛犬と船旅に出かけよう
愛犬とのお出かけや旅行での移動手段…「愛犬のことを考えると公共交通機関より、車のほうが楽」という方が多いかもしれませんが、長距離になると運転が大変ですよね。 そんなときにおすすめしたいのがフェリーでの移動。今回はその中でもドッグフレンドリーで知られる北海道行きの「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」をご紹介します。
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目次
乗船前にパチリ!いってきま~す!(左:檸檬♀、右:ミシュカ♀)
「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」は大洗港(茨城県)⇔苫小牧港(北海道)を約18時間で結ぶ定員590名の大型フェリー。
季節によって出発時間は異なりますが、毎日、夕方便として運航しています。
今回ご紹介するのは、大洗港を19時45分に出航する夕方便の様子です。
船内でも一緒に過ごせる!一緒に遊べる
フェリーなら車ごと乗船できるので、荷物が多いペット連れでもラクラク!
船内での過ごし方は、次の2つから選ぶことができます(いずれの場合も、事前予約が必要)。
なお、乗下船時など、一般の方との共有スペースを通る際には、ペットはペット用カートかケージに入れて移動するのがルールです。
必ず持参するようにしましょう。
■過ごし方その1■ ペットを同伴できる客室「スーペリアウィズペットルーム」で一緒に過ごす
「せっかくだから、船内でもずっと一緒に過ごしたい」という飼い主さんにおすすめしたいのが、ペットを同伴できる客室「スーペリアウィズペット」での宿泊。
スーペリアウィズペット オーシャンビュー洋室の一例(定員4名)
利用には乗用車運賃と客室料金(季節や部屋の広さなどによって異なる)にウィズペットルーム料金+12,000円が必要ですが、人間用のアメニティはもちろん、ペットシートや水飲み器、リードやリードフックなど至れり尽くせりのペット専用備品が利用できる特典付き。
清潔で快適な室内で、のんびり船旅を楽しむことができます。
定員別、ペットの頭数等により、いくつか部屋タイプが用意されていますが、いずれも部屋数に限りがあるので、早めの予約をおすすめします。
参考までに、上記写真の部屋の設備は次のとおり。
利用料金の目安は季節や曜日によって異なりますが、最も安いシーズンは54,640円から(旅客1名、乗用車5m未満1台、ペットで乗船の場合)利用できます。
<客室タイプ>
スーペリアウィズペット オーシャンビュー
(上記写真の部屋:4名定員、13.43㎡/小型5匹、又は中型3匹、又は大型2匹までOK)
<ベッド>
ベッド2台、プルマンベッド1台、ソファーベッド1台
※プルマンベッドはベッドの上段に設置され、2段ベッドとなります(ハシゴ付)。
<設備>
シャワー&トイレユニット、テレビ、冷蔵庫
<ペット専用備品>
空気清浄器、蓋付きダストBOX、リードフック、リード(1本)、お食事器・水飲み器(各1)、L字型トイレトレー、ペットシート(2枚)、ビニール袋(2枚)、ウェットティッシュ、消臭スプレー、粘着クリーナー(コロコロ)
<人間用備品>
パジャマ、バスタオル、フェイスタオル、バスマット、スリッパ、電気ケトル、ドライヤー、アメニティ(ボディータオル・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・歯ブラシセット・コットン・綿棒・ヘアゴム)
ケージから出て、客室内の床を自由に動くことができます(左から、ビジュー♀、檸檬♀。ミシュカ♀)
船に乗っているのを忘れているみたいにリラックス!
■過ごし方その2■ ペットルームに預ける
客室とは別に設けられたペットルーム(エアコン、洗い場完備)に預けることもできます。
ペットルームには高さ55cm×幅53cm×奥行72cmのケージが12個用意されていて、ペットはこの中で安全に過ごすことができます。
なお、ペットルームは常時施錠されていますが、ペットを預けた飼い主さんのカードキーでペットルームの開錠ができるので、ペットルームがオープンしている時間はいつでも様子を見に行ったり、船内のドッグラン(下記)に連れて行くことができます。
※ペットルーム利用料1ケージにつき3,000円が必要。
エアコン完備なので、暑い季節も安心
運動不足解消!船内のドッグランで遊ぼう!
客室内でじっとしているのに飽きたら、船体後方に2ヶ所設置されているドッグランへ!
ごらんのとおり、清掃が行き届き、船内と思えないほど広々としたドッグラン、これなら大型犬でも、安心して遊ばせることができますね。
ドッグランの利用は予約不要で、しかも無料!
1日目(乗船当日)は22時30分まで、2日目(到着日)は8時~到着時間まで利用できます。
※ドッグランへの移動時は必ずペットをペットカートかケージに入れてください。
ドッグランには水場(水飲み場、足洗い場)とダストボックスがついています。
※冬季は凍結防止のため水場の利用不可
広い水場には足洗用のシャワーも完備
排泄物はこちらに
食事や入浴施設も充実!飼い主さんも船旅を楽しんで
もちろん、船内には飼い主さんのお楽しみも、いろいろ。
ペットルームや客室でペットが休んでいる間に、お食事や入浴を楽しみましょう。
夕食の1例(メイン料理+サラダ・ライス・パン・デザート・ソフトドリンクバーセット料金1,500円 子どもも同額)
展望浴場。これは気持ちよさそう♪
■POINT■ 愛犬の船酔い&安全対策も忘れずに!
ストレス&緊張を和らげてあげて
車酔いをする愛犬がいるのと同様に、船酔いをする愛犬もいます。
原因はケース・バイ・ケースなので一概には言えませんが、車酔いと同様に緊張やストレスによる場合も多いようです。
できる限り、飼い主さんがつきそって緊張をほぐしてあげたり、可能ならば体を動かせるようにしてあげるとよいでしょう。
ケージに目隠しをするのも◎
怖がりの愛犬の場合は、慣れたケージに入れて目隠しを。外にいる人や犬から見えないようにしてあげると、リラックスできるかもしれません。
食べ過ぎにご注意!
嘔吐しやすい愛犬は乗船前の食事を控え、船内で落ち着いてから、少しずつ食べさせてみるとよいでしょう。
この際、いつもと違うものを与えず、食べ慣れたフードやおやつを与えるようにしてください。
心配な場合は、獣医師に事前に相談して酔い止め薬を処方してもらうと安心です。
マナー遵守が安全な船旅の基本
多くのフェリーではデッキ等の公共スペースで愛犬をケージから出すのを禁じています。
乗客の中には動物アレルギーの方や動物が苦手な方もいるので、ルールをしっかり守って、他の乗客に迷惑がかからないように、また愛犬が誤って海に転落したりするようなことがないように、十分に気をつけてください。
ルールはフェリーごとにことなるので、事前に必ずチェックしておきましょう。
おわりに
長距離移動でも、運転したり渋滞や交通事故の心配をしたりする必要がないので、移動中もリラックスしてペットと遊んだり休んだりできるのが、船旅のいいところ。
オーシャンビューの部屋なら、一緒に外の景色を楽しむのもいいですよね。
お天気が良ければ、こんな美しい朝日が見られるかも!
苫小牧港への到着は、翌日の13時30分。まだ暗くなるまで時間がたっぷりあるので、観光にグルメと思い思いに北海道時間を楽しむ事ができます。
みなさんも、今年の夏は涼しい北海道を愛犬と一緒に旅してみませんか?
お問い合わせ・ご予約
商船三井フェリー
TEL:029(267)4133
公式HPはこちら
※ペットの乗船については規定が設けられています。こちらをご確認ください。
※本記事には、「さんふらわあ さっぽろ」と同航路で運行されている「さんふらわあ ふらの」の写真をあわせて掲載しています。
※文中に記載の価格は全て税込です。
ライタープロフィール
相山 華子 Hanako Aiyama
報道記者を経てフリーのライターに。雑誌、企業広報誌、Webなどで主にインタビュー記事を手がけている。仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally