猫の家 湘南ねこ美術館
松林の茂る葉山御用邸のすぐ近く、猫の絵画コレクターである広沢義之さん(59歳)の個人美術館「猫の家」を訪ねました。
古民家入口でブザーを鳴らすと、真っ白な毛並みが美しい副館長・マリン(2歳♀)と、優しい笑顔の広沢館長のお出迎えにほっこり。
沖縄の海を思い起こさせるブルーアイ
お客さんの膝の上「ナデナデはいいから早く遊ぼうよ!」
玄関も廊下も階段も猫モチーフの作品が溢れていて、もうどこから見ていいのかわからない!
2階の展示室まで、マリンが率先して案内してくれます。図書ルームには、猫の絵本など蔵書がなんと1千冊以上!
本に囲まれたキャットタワーで「ゆっくりしてね♪ 一緒に遊ぼうよ」とマリンブルーの目がキラキラ誘います。
「ねーったら! 一緒に遊ぼうよ!」
マリンは犬猫保護活動をしている広沢さんの友人の紹介で、沖縄県・宮古島からやって来ました。殺処分目前のところ、広沢さんが受け入れを決意し、羽田空港へお迎えに。
館長ありがとう! の気持ちが溢れ出ているマリン。愛の絆で結ばれているふたりを見て、またまたほっこり。
お土産で大人気の「猫のマトリョーシカ」
子どもの頃から猫が好きで、多い時は11匹の猫と暮らしていた館長。イギリスの人気作家ダイアン・エルソン氏の絵画との出会いがきっかけで、2007年に私設美術館をオープン。開館まで構想15年。猫コレクションは今もなお増え続けているといいます。
玄関を入るとすぐにドーンと巨大な招き猫!
館長の広沢さんと並ぶとこのとおり
魅力的な絵画に囲まれて、愛くるしいマリンに癒される素敵な美術館でした。
猫の家 湘南ねこ美術館
1階の猫グッズ売り場でマリントートバッグを発見
神奈川県三浦郡葉山町下山口1502
TEL 046-890-0454
営業時間:10:00~17:00(入館は~16:30)
定休日:火~金曜
入館料:一般400円
SYOKU-YABO農園
三浦半島・大楠山(おおぐすやま)の麓――。
たまには早起きして、自然の中の「農園レストラン」にオーガニックランチを食べに♪ 草木茂る道をゆくと、オーナーの眞中やすさん(50歳)に付いて回る懐っこいノガー(♀)がいました。
ビニールハウスのカフェは居心地最高
2年前、ふらっと農園に現れた頃はシャーシャー言って人を寄せ付けませんでした。でもすぐに、ここでの暮らしが気に入ったノガー。
性格はオープン。されるがままがモットー
当時の農園料理人・野上さんと体型が似ていたのでノガーと呼ばれるようになり、すっかり農園の人気者に。今では、眞中さんを駐車場までお出迎えするのが朝の日課。畑にも付いてくるし、一緒に遊ぶのも膝の上で甘えるのも大好きに。
音楽イベントのスタッフさん達に遊んでもらうノガー
大きな体ですが、まだまだ子どもです。鳥を追いかけて木に登り、喉が渇いたら小川で水を飲む。眠くなったら木陰でお昼寝……。自然の中で自由に暮らす猫を久しぶりに見ることができて、羨ましくも心が満たされるのでした。
よく食べよく遊ぶ健康優良児
全国を旅して自然の食材や調味料を学んだ眞中さんは、この地を2年間かけて開墾し、農園を始めました。野菜は無農薬、無化学肥料で栽培。お米と胡麻以外、農園で育てた食材のみを使用し、一汁二菜の定食を提供しています。
手間隙をかけて作られた体に優しい食事。
「食」について考えながらいただききました
オーナーの眞中さんが大好き
立地を活かした「農園ウェディング」では、犬や猫と一緒に結婚式が挙げられます。未だ“猫ウェディング”の前例はないとのこと。
猫と一緒の結婚式……ん~、憧れるなぁ!
SYOKU-YABO農園
神奈川県横須賀市芦名2-1700
TEL 090-8879-1931
営業時間:ランチ11:30~14:30L.O.
ティータイム14:00~17:00
定休日:雨天(HPで要確認)
http://syoku-yabo.com
Facebook:@syokuyabo
(写真・文 芳澤ルミ子)