心配になる犬の鳴き声!急な悲鳴や悲しそうな声の「意味」とは?
突然愛犬が悲しそうな鳴き声を発したら「何が起こったの?」と飼い主さんは心配になってしまいますよね。マンション住まいの場合は「鳴くのが続くと苦情がきてしまうかも......」と不安になることもあるでしょう。
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目次
そこでここでは《愛犬が発する鳴き声にはどのようなサインがあるのか》をご紹介していきます。
愛犬の異変にいち早く気づいてあげられるよう、確認していきましょう。
「キュンキュン」「クンクン」......鼻を鳴らすような悲しげな声の意味は?
悲しそうな鳴き声が聞こえたら、飼い主さんは愛犬に何が起こったのかと不安になってしまいますよね。
そこでまずはじめに、悲しそうな鳴き声が知らせる「愛犬の気持ち」を紹介していきます。
鳴き声と同時に「態度」にも注目
悲しそうな鳴き声には「これをして欲しい」という欲求や「飼い主さんに甘えたい」という意味が込められている可能性があります。
鳴き声とともに、これから挙げる「態度」が伴っていないか確認してみましょう。
●飼い主さんの目を真っすぐに見つめる
●おもちゃやおやつなど、今欲しいと思っているものをじっと見つめる
●飼い主さんの顔をペロペロと舐める
●おもちゃを飼い主さんに押し付ける
●しっぽをフリフリ!
●後ろ足だけで立ち上がる
●前足で飼い主さんをひっかく
●飼い主さんに体当たり!
●鼻を飼い主さんに押し付ける
これらの仕草を見せてきたときは、飼い主さんに甘えているのかもしれません。
もちろん愛犬が望む要求を満たしてあげることも必要ですが「”キュンキュン”鳴けば飼い主さんが自分の言うことを聞いてくれる!」と、わがままになってしまうことも考えられます。
愛犬がわがままにならないために、しつけをすることも大切です。
愛犬が入ってはいけない部屋へ入りたがっている、ご飯の時間ではないのに欲しがっているときは、無視することも必要なしつけといえます。
同じ鳴き方でも......「甘え」ではなく「不安」を感じていることも
「キュンキュン」と鳴いているのが、全て「甘え」とは限りません。
何か不安を感じているときも、同じような鳴き方をするケースがあります。
●わざと飼い主さんと目をそらす
●自分の鼻を舐める
●耳を伏せる
●口に力を入れてギュッと閉じる
●飼い主さんに寄りかかる
●背中の毛が逆立っている
●体が震えている
●体がこわばる
●前足の片方を浮かせて座る
●後ずさり
●安全な場所に身を隠す
●脱走目的で暴走する
これらのような仕草を見せた時は、不安を感じているかもしれません。
すぐに、不安を覚えている物を取り除いたり、その場所から離れるなどの対応をしましょう。
ですが、しつけのため愛犬に我慢をさせなくてはいけない場合もあります。
たとえば、ブラッシングやシャワーが嫌いな愛犬の場合、悲しそうに鳴くからといって中断してしまうのはNG。
大切な習慣に慣れてもらうためにも、トレーニングの一環として少しずつブラッシングやシャワーを続けてみましょう。
「キャーーン!」「キャイン!」突然出す、悲鳴のような鳴き声の意味は?
「キャーーン!」「キャイン!」突然出す、悲鳴のような鳴き声の意味は?
突然「キャイン!」と泣いたら、飼い主さんもビックリしてしまうもの。
慌てないためにも、どんな理由で鳴く可能性があるのかを知っておきましょう。
「痛い!」
人間でも、急に痛みがきたときや驚いたときに「キャッ!」と叫んでしまうことがあるもの。
人間同様、犬も痛いときや驚いたときに突然吠えることがあります。
1度鳴いただけの場合、身体を見たり触ったりして異常がないかチェックすれば、おおよそ問題ないものです。
しかし、何度も鳴き続けるようであれば怪我をしている可能性もあるため、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。
「降参!」
多頭飼いをしていたり、ほかの犬と遊ばせているときに「キャイン!」と鳴いたら、それはもしかしたら降参の合図かもしれません。
じゃれ合って遊んでいるだけのつもりでも、いつの間にか喧嘩に発展していることも。
そんなときに「もうやめて!」の意味を込めて鳴いているケースがあります。
「助けて!」
悲鳴のような鳴き声に聞こえた場合「助けてほしい!」と訴えていることがあります。
身体が何かに挟まって出られない、または体に何か刺さってしまったなど、飼い主さんに助けてほしいと伝えているケースです。
また、人間の子供のように、隙間におもちゃが入ってしまって取れないことを伝えていることも。
愛犬の周りをチェックしてみて助けてほしいことが見当たらない場合、愛犬の身体に何か異常があるかもしれません。
身体を見るだけでなく、触れて異常がないかチェックしてあげましょう。
いきなり悲鳴をあげることが継続的に......。病気や怪我の可能性も
ここまでは、何か行動をしているときに鳴いた場合の理由についてご紹介してきました。
しかし、とくに何もしていないときに突然鳴き声を発する場合、病気のおそれも否定できません。
ここからは、実際の体験談を交えてご紹介していきます。
病気の可能性
愛犬がいつもとは違う鳴き声をあげる際、病気の可能性もあります。
たとえば「椎間板ヘルニア」になった場合、激しい痛みから悲鳴のような鳴き声をあげることがあります。
動きたがらないけれど、甘えた鳴き声を出しながら飼い主さんにくっついてくることもあるでしょう。
また老犬であれば、認知症の疑いも。
夜通し泣き続けたりするため、防音対策をしなくてはいけないこともあります。
さらに、痛みが定期的にくる持病を抱えている犬の場合、その痛みに耐えて鳴いているのかもしれません。
たとえば「高カルシウム血症」にかかると、血液中にカルシウムが溜まる影響で肝臓機能が低下し、体に痛みを発することがあります。
この痛みに対し犬は「ギャイン!ギャイン!」ととても痛そうな叫び声をあげることがあります。
このように鳴き声のほかにも、いつもとは違う「痛そうな仕草」や「明らかに動きたがらない」などといった《違和感のある仕草》を見せる場合、すぐに動物病院に連れていきましょう。
そして、原因を知るため・不安を取り除くため、血液検査などをしてしっかりと数値を出してもらうことをおすすめします。
まとめ
犬の鳴き声は、愛犬が飼い主さんに「何か」を伝えようとしているサインです。
それは、飼い主さんへの甘えや要求、「降参」のサインや不安の現れ、あるいは痛みを訴えている場合もあります。
痛みによる鳴き声の場合は病気の可能性だけでなく、遊んでいたら肉球にとげが刺さった、首輪が引っかかって傷ができたなどといった怪我のおそれも考えられます。
愛犬の「助けて!」のサインが聞こえたら、体をよくチェックし、すみずみまで観察してあげましょう。
異変を感じたら、すぐに病院へ連れて行ってください。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally