愛犬が元気になる♥ Winter Tripに出かけてみませんか？その2

【アクティブに山か？ リラックスに海か？】達人に聞いた！ Winter Trip のススメ

今まで愛犬と冬の旅をしたことがなかった飼い主さんにとって、どこへ出かければいいのか、悩みどころ。そこで、冬の遊びに詳しいふたりの達人に突撃！冬の山と海、それぞれの魅力や遊び方について教えてもらっちゃいました！

冬の山編 ｜ 体を動かして、たっぷり遊ぼう！

愛犬と飼い主が互いに成長できる冬の山遊び

「12月下旬から3月の下旬くらいまでは、山でワンちゃんと一緒に楽しめる遊びが多くなる季節ですね」と、森村さん。「自然の中で、一緒に色々な困難に挑戦して、乗り越えるのが醍醐味なんですよ」とも。

また、普段の生活ではなじみのない、野生動物の気配や樹液の香りなどを愛犬に感じさせられるのも、山で遊ぶことのメリットのひとつ。愛犬の本能が刺激され、豊かな感性を育てられそうです。さらに、「不慣れな雪山に飼い主さんが戸惑っているとき、ワンちゃんのほうが気遣って寄り添っていく場面も多いですね」と、森村さん。冬の山遊びでは、愛犬との絆がさらに深くなりそう！

達人が選ぶ！ 山の冬遊びはこれだ！

スノーシューやトレイルラン

森村さんのおすすめは、道具のレンタルやガイドつきのツアーが多く、雪山初心者でも難度が低いスノーシュー。大型犬を飼っていたり、山に慣れていたりする人は難度の高いトレイルランに挑戦することが多いそう。また、小型犬やシニア犬は、自然公園での雪道ハイキングも◎です

星空を求めて、ナイトツアー

空気が澄んでいる冬の山だからこそ見えるのが、きれいな星空。「人よりも聴覚や嗅覚が優れている犬にとって、暗い山道はハードルになりにくいんです」と、森村さん。においや音でワクワクすることのほうが多いそう。「ハンモックでワンちゃんと揺られたり、満天の星の下で記念撮影をしたりなど、目的地・道中のそれぞれで楽しんで」とも

冬の山で遊ぶときの注意点

場合によっては、愛犬にも防寒対策を

「山は気候が変わりやすいので、犬用のレインウエアや防水性の防寒着を準備して、状況に応じて着せましょう」と、森村さん。また、小型犬は足の裏をけがしたり、しもやけになったりしやすいので、犬用の靴を用意するのも有効です。

そのほか、障害物が多い山の中では、リードが障害物に引っかからないよう注意が必要。特に、伸縮性のリードは事故につながる危険度が非常に高いので使わないようにしましょう

達人のちょっとためになる話

初心者は無理せずガイドつきのツアーを

「冬の山では、飼い主さんのほうがワンちゃんに気を配る余裕がなくなってしまうケースが非常に多く見られます。よほど山遊びに慣れている人以外は、ガイドと保険がついた犬連れ専用のツアーを選びましょう。アウトドアや現地の情報に加え、犬の知識にも長たけたガイドがつくことで、飼い主さんも不安なく愛犬と一緒に山遊びをすることができます」

山の達人・森村晃一さん

那須高原のペットフレンドリーな宿を集め、さまざまなイベントを企画している「ワンコネット那須協議会」の会長であり、「ホテル フォレストヒルズ那須」の総支配人。

ホテル フォレストヒルズ那須

栃木県那須郡那須町大字高久乙1880
0287-78-0666
http://www.forest-hills.jp

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冬の海編 ｜ 心落ち着く静かな環境で息抜きを

気温の低い冬こそが犬にとって心地よい海の季節

人にとって海遊びといえば夏ですが、犬にとっては気温が低い冬がオンシーズン。熱中症になる、熱い砂浜で肉球をやけどするなどの心配がなくなることに加え、砂浜にいる人が少ないことが大きなメリットです。

「おすすめは気温が落ち着く10月から12月前半と、寒さが和らぐ2月後半から4月です」と、海保さん。「場所によってはサーファーもいますが、ほとんど海に入っているので、砂浜はほぼ〝誰もいない状態〟です」。

安全にのびのびと愛犬を遊ばせることはもちろん、普段街中では周囲に気を遣うことが多い飼い主さんにとって、大切な息抜きの時間になるのが冬の海の魅力です。

達人が選ぶ！ 海の冬遊びはこれだ！

筋力アップも期待できるビーチラン

踏んだときの感触がやわらかい砂浜では、シンプルに歩いたり、走ったりするのが一番の遊びに。
「近隣の老犬ホームでも、預かっているシニア犬の足腰の強化も兼ねて、砂浜の散歩をしています」と、海保さん。

「普段広いところでワンちゃんを遊ばせることのできない飼い主さんが『うちのコ、こんなに運動神経よかったんだ！』と、ビックリすることも多いんですよ」とも

渾身のフォトで思い出づくり

「冬の海辺に来る飼い主さんのほとんどが、きれいな写真を撮ることを楽しんでいます」と、海保さん。「例えば九十九里浜（千葉県）は、日の出の瞬間がきれいで、天候によってはウユニ塩湖のような光景を写真に収めることも」と、にっこり。

浜辺によって見どころが違うので、自分だけのスポットを探して、愛犬との思い出にするのも楽しそう！

冬の海で遊ぶときの注意点

人は厚着し、犬は水を吸い込む服を着せない

浜辺では、飼い主さんの防寒対策を徹底的に行う半面、愛犬に服を着せる必要はないそう。
「服を着たまま水にぬれた場合、冷たい服がワンちゃんの体にくっついて体温の低下を招く可能性があります」と、海保さん。

もし海に入るなら、服を着せずに浅い場所までにして、上がったらすぐにタオルで拭くことが好ましいそうです。心配な場合は、防水になっているスポーツウエアを着せましょう

※愛犬が海に入っていい場所かどうかは、事前に管理自治体などに確認しましょう。

達人のちょっとためになる話

ロングリードを用意しておこう

「浜辺でもリードの装着が必須です。ロングリードを持っていくと浜辺を広々と使え、冬の海を満喫できるでしょう。また、宿泊場所が近いからと、水やおやつを部屋に置いてきてしまう飼い主さんも見かけます。浜辺では想像以上にワンちゃんが走ってエネルギーを消費するので、短い時間で戻るつもりでも、散歩の準備を万端にして向かいましょう」

海の達人・海保秀和さん

千葉県の愛犬と一緒に泊まれるリゾート「＆WAN 九十九里」の代表。自身も、近隣の浜辺で行われるドッグイベントの企画・運営を行っています。

＆WAN 九十九里

千葉県山武市白幡2295-28
0475-53-3715
https://www.andwan-hotel.jp/kujukuri/

企画＆構成／SOULWORK
撮影／秋馬ユタカ
取材＆文／高橋健太
写真提供／ワンコネット那須協議会

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