アラサー女子たちが「たられば」言う漫画やドラマが流行ったけど、犬だって「たられば」の妄想あるんじゃね? ってことでその内容を勝手に調査。飼い主たちよ、聞き届けてくれたまえ!(Shi-Ba Vol.95より)
マッハのDream
甘えさえてくれたら
お母さんに甘えるのが好きなマッハ。思い切り散歩で走ったあとはピットならぬ膝枕でくつろぎ、やさしく撫で撫でされるのが至福の時。
車に乗れれば
レーサーのお兄さんのように、車に乗れれば……と、とりあえず今はお母さんの車の助手席をキープ。そして車の往来やTVのレースを見てイメトレ中!?

山下マッハ(オス・11歳)
マイペースなマッハなのだ
息子さんがなんとプロのレーシングドライバーで、家族は以前からカーレースに親しんでいたため、お父さんによりマッハと命名。11歳らしくのんびりライフを送る。日中はやさしいお母さんとイチャイチャするのが仕事である。
カッパからマッハで逃げ 車で速く走りたい夢を抱く
マッハは11歳の渋い柴犬だ。動作も落ち着いていて紳士的。取材班もすっかりその魅力にハマってしまった。そんなマッハが大好きなのがお母さんだ。「実は犬は苦手で、最初は抱っこもできなかったんです」とお母さんは話すが、今はそれが信じられないほどのイチャイチャぶり。撫でられるとうっとりするマッハと、まるで恋人同士だ。
日中はゆったり、まったり過ごすマッハだが、動きがマッハのスピードになる瞬間がある。それは苦手な雨の日、散歩用のカッパを見せられた時だ。目の前にカッパを出されるとマッハは逃げる。これが結構速く、普段の様子からは想像できない。
これも「お兄さんのようにレーサーになれれば!」って夢を抱いているからかも。お母さんとのドライブも好きだし、轟音のレースを見ても驚かないし、車の往来を見るのも飽きないしね。今はとりあえず、カッパから逃げながら、レーサーのイメトレをしているのかも!?
■Dream 1
兄さんみたいに車に乗る!
レース観戦だけでなく、公道を走る車の観察も大好き。今はお母さんの助手席が指定席だけど、陸橋に上がり眼下の車の往来を見ながらいつか運転をする日を夢見るのだ。

俺も免許が取れればな……

レーサーになったらママにトロフィープレゼントしよう
■Dream 2
もうママさん大好き!
マッハのレースクイーンじゃなくって……愛する人といえば、お母さん。撫でてもらってご満悦。買い物やドライブに一緒に行って、日中は独り占め。イエイ!

もっと撫でてくれれば甘えるですよ

甘えられれば何されても平気!
■Dream 3
結構速いんっすよ、俺
「俺だって本気出して走ると速いんだから、レーサーになれればこれくらい……」と、お兄さんの数々のトロフィーを前にドヤ顔。でもそれマッハの物ではありません!

レーサーになれればこれくらい……
柴犬の妄想「たられば」はポジティブでみんな幸せ
さてみなさん、ここで「たられば」語の語尾に注目してほしい。「~だったら~だったのに」「~していれば~だったのに」と、語尾が過去形になると後悔話になりがちだ。どうせ「たられば」話をするなら、「~くれたらいいな~」「~ればうれしいな」とかポジティブな未来について語りたい。
夢が叶った時の柴犬の笑顔ったら! そんな姿を見られれば飼い主も幸せに違いない。そんな楽しい「たられば」を、今後も増やしていこうではありませんか!
Text:Megumi Hirakawa
Photos:Minako Okuyama、Miharu Saitoh