STYLE.1 根本省一さん、千恵子さん & りく、もも
最初の計画とは多少の違いはあっても2匹との楽しい暮らしに大満足！
快晴の日に伺ったのは、神奈川県で黒柴のりく（オス・8歳）と赤柴のもも（メス・5歳）との生活を満喫している根本さんご夫妻のお宅。
「我が家では犬たちが中心の生活になっていますよ」と2匹を見ながら嬉しそうに話す、ご主人の省一さん。
結婚する前に省一さんが、「犬を飼いたい、飼うなら黒柴がいい」と思い立って迎えたのが、りくだ。
「黒柴と思ったのは、特に意味があったわけじゃないんですけどね。なんとなく最初は黒柴がいいかなと」と、話す省一さんは当初ある計画が頭の中にあったのだそう。それは柴犬を3匹飼って、名前を「陸」「海」「空」にするということ。それが最初に迎えたりくの名前の由来にもなっている。
「基本的にぼーっとしているところがあるので、りくは散歩中に排水溝の穴に足が落ちることもあります」とのこと。
りくが1歳を過ぎた頃に、千恵子さんと結婚。2人とも犬を飼ったのは、りくが初めてだったそう。りくは基本的におとなしくて飼いやすかった。また共働きということもあり、日中留守番させているのはかわいそうかなという理由から、迎えたのがももだった。
新しいオモチャにとにかく目がないもも。女子だけにトレンドに敏感！？ この日も新しいオモチャは私のものとばかりに、くわえてなかなか放さないのでした。
あれれ？ 当初の計画だと次の犬の名前は「海」のはずだったのでは……。
「私が反対したんです（笑）。果物とか食べ物の名前は長生きするなど縁起がいいらしいと聞いて。それで食べ物の名前で、なおかつ呼びやすい2文字、女の子らしいかわいい名前がいいなと『もも』になりました」と千恵子さん。
頑固でマイペースだというりく、とにかくヤンチャでおてんばなもも。同居を始めて2匹が喧嘩をすることはないけれど、仲良く遊んだり、べったりくっつくわけでもないのだとか。つかず離れずの関係だという。
千恵子さんに撫でてもらって、満足そうな表情のもも。手を止めるともっと！ と要求。頭とシッポの付け根を撫でてもらうのが好き。
そして2匹共に人が好きで、撫でてもらうことが大好き。初めて会った取材班にも撫でて〜とアピールしてくるのだ。特にももの方が積極的。頭をぐいぐいと押し付けてくる。
「りくも撫でてもらいたいんだけど、ももに遠慮しちゃうところがあるんですよね。りくが私たちに撫でられていると、ももはヤキモチを妬いて割り込んでくるんですが、反対にりくは割り込んではこないんです」とのこと。
甘える時はそんな風に割り込むもも。でも、ゴハンやオヤツなどは基本的には先住犬のりくから先という順番はちゃんとわかって守っているのだとか。
散歩から帰って足を拭いた後、必ず犬のぬいぐるみを振り回すのが習慣になっている、りく。
普段はおっとりしているが、この時だけはテンションMAXに。
省一さんが最初に計画していた柴犬3匹飼い。今後の予定を聞いてみた。
「多頭飼いは考えていたよりも大変な面もあるけど、楽しいこともたくさんあります。3匹飼いたいという気持ちはありますが、体力的なことなどを考えると難しいかな。今のまま2匹をかわいがってあげたいですね」
昔に比べると、りくがももに対して近づくことが増えてきて、少しずつ距離は縮まっているそう。とにかく「2匹が健康でいてくれたら」と願う省一さんと千恵子さんの優しい眼差しの先には、りくとももの笑顔があった。
How to keep【りく ＆ ももの場合】
車に乗る時の様子は？
りくは出かけることも車に乗るのも好き。ももは出かけるより家で遊ぶ方が好きで、車に乗るのは苦手。乗るとわかると玄関先で震えてしまう。車中では丸まって寝ているそう。
2匹のお気に入りの場所は？
天気が良い日は2匹がウッドデッキに出たがるので、省一さんがリビングの網戸にペット用ゲートを設置。ウッドデッキと室内とを自由に出入りできるようになっている。
今までにかかった病気は？
りくは生後半年頃から食物アレルギーで特に顔を痒がるように。薬を飲み続けている。また7歳の時に白内障の手術もしたそう。ももはこれまで病気はなく至って健康！
どちらの方がいたずらっ子？
いたずら担当！？ はもも。1歳前頃にサークル内に置いていたトイレシートを半分程食べてしまい慌てて動物病院へ。ダイニングの椅子の噛み跡のほとんどが、ももによる作品。
りく ＆ ももが考える根本家の序列
ダントツ1位なのは根本家のお嬢さまである、もも。2位以下はほぼ差はナシ。激しい遊びは省一さん、撫でてもらったり甘えたりするのは千恵子さん。
Text：Hiromi Mizoguchi、Photos：Minako Okuyama
