琵琶湖の南、湖岸道路沿いにある「Cafe ViViNoba(ビビノバ)」。店内にいる猫たちが脱走しないよう入口に鍵がかかっているので、OPENの札が掲げられていたらドア左側のチャイムを鳴らしてみよう。一見強面(こわもて)でも、話すと実に気さくな下山(しもやま)マスターが開けてくれる。
猫と遊ぶ下山マスター
地元の酒造とコラボして作った猫パッケージの日本酒
注文を待つ間も、二眼レフカメラ・絵本・玩具・写真・楽器など雰囲気の良い雑貨を眺めていればあっという間。看板メニューのソースが選べるオムライスはフワトロ感が絶品で、猫に囲まれていただけば至福のひととき。お皿やカップ、または自分のカバンの中に猫たちが頭を突っ込まないよう、各々気をつけてあげよう。
名物のオムライスを見つめるZIN君(右)とアトム君
お店に入った時はいなかった猫たちも、お客さんの気配を感じて2階から降りてきてくれた。現在7匹、偶然にもオスばかりの元保護猫たち。白猫ビビ社長(10歳♂)は10年前に前足を骨折した状態で保護された。店名の「ビビノバ」はマスターが師匠と仰ぐ人の娘さん命名だが、“ビビ社長が居る場”の意もあるとか。短いカギ尻尾が特徴。
店名の由来でもあるビビ社長
白猫のZIN君(3歳♂)は京都の喫茶店で保護されていた子猫を引き取り、青い目で長い尻尾が特徴。他にもテレビ好きな白黒のエイト君(2歳♂)、シャム風のチャイ君(5歳♂)、好奇心旺盛な白黒アトム君(3歳♂)、キジトラのティティ君(3歳♂)、ビッグな体格の黒猫ノア君(4歳♂)と個性豊かな猫たち。
ZIN君とマスターの趣味のギター
常連の女性は草津市から車で10分なので、ほぼ毎日通う。お店の魅力を尋ねると「とにかく居るだけでほっこりできます」と微笑む。
常連のお客さん
飄々としてマイペース、猫のようなマスターが猫たちとのんびり営む「ビビノバ」。Googleマップに電話番号も載っているが、マスターが出られないことも多ので、お店の情報はInstagramをチェックしよう。
Cafe ViViNoba
滋賀県大津市玉野浦5-22
営業時間/12:00~24:00
定休日/木曜
Instagram:natty.lion
取材・原田佐登美