めざせ成人式!みんなのご長寿の秘訣とは?ねこちゃん編
シニアペットフードの普及や医療の進歩により、ねこちゃんの寿命は年々伸びているとの統計もあり、今やペットの成人式も夢ではない、そんな時代になってきました。 元気に過ごしているご長寿なねこちゃんたちの気になる元気の秘訣に迫ります。
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目次
15歳〜19歳のご⻑寿なねこちゃんたち
みなさまの”うちの子”は何歳ですか?お誕生日は嬉しいけれど、毎年重ねていく年齢に、ちょっぴり寂しい気持ちになりますよね。
でも、元気で暮らしているご長寿なねこちゃんを見ていると、とても心強くなります。
そこで、ご⻑寿なねこちゃんたちの普段のお⾷事や今の⾝体のことなどを、飼い主さんにお伺いしました。
気になるご⻑寿の秘訣は必読です✨
上段左から:さぶくん&りんくん(19歳)、太陽くん(17歳)
下段左から:きなこちゃん(17歳)、メープルちゃん(15歳)、マルくん(15歳)、
※年齢は2024年9月時点
さぶくん&りんくん 2005年7月生まれの19歳!
さぶくん&りんくんとの出会い
飼い主さんのご実家で白ねこちゃんを保護したのですが、実はそのねこちゃんは妊娠していて、保護したあとに4匹の子ねこを出産したそうです。
当時まだ小さかった、飼い主さんのお嬢さんふたりが、それぞれ気に入った子を選んで飼うことになりました。
その2匹がさぶくんとりんくんです✨️
若い頃のさぶくん、もふもふですね✨️
若い頃のりんくん
茶トラのねこちゃんがさぶくん、お母さんねこちゃんに似て白い毛が多いのがりんくんです。
一緒に育ってきた兄弟はそろって長生きし、今年で19歳になりました!
そんなふたりをずっと見守ってきた飼い主さんに、さぶくんとりんくんのご長寿の秘訣を伺いました。
ご長寿の秘訣は?
①外にお散歩に行くこと
②自由気ままに過ごすこと
③若いにゃんこ(ハクとメイ)がいること
弟分のハクくん(5歳)とりんくん
妹分のメイちゃん(3歳)とさぶくん
健康について教えてもらいました
かかりつけの病院はありますが、具合が悪いときに行っているので、定期的な健康診断はしていません。
また、今のところ持病はありませんが、さぶは栄養を吸収しづらくなって少し痩せてしまいました。
りんは見た目も昔から変わらないですし、元気モリモリです!
さぶくん&りんくんは、どんなごはんを食べていますか?
食事はカリカリとウェットフードを食べています。
痩せてきてしまったさぶですが、食欲はあるので、なるべく消化の良さそうなものや好きなものをあげるようにしていて、鶏のささみを茹でたものがお気に入りです!
さぶくん&りんくんへのメッセージ
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人間にすると92歳だそう。
今までいっぱいの癒やしをありがとう♪
子ねこたちが来ても面倒をみてくれてありがとう♪
最近、兄弟の仲が悪いけど、
これからも仲良く元気に長生きしてね♪
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”若いにゃんこ”こと、ハクくん、メイちゃんとの年齢差は14歳以上!
おじいちゃんと孫といった年齢差ですが、4匹はとても仲良し。
お互いの気配を感じながらゴロゴロするのが心の健康にも役立っていそうです。
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太陽くん 2007年生まれの17歳!
たいちゃんとの出会い
太陽くん、通称たいちゃんは、飼い主さんの友人宅で産まれた子ねこのうちの1匹でした。
兄弟ねこのうち、たいちゃんだけに里親が見つからず、飼い主さんがお迎えされることにしたそう。
お迎えした時には、生後2か月くらいだったそうで、「おそらく6~7月生まれなのではないかな?」と飼い主さん。
正確なお誕生日は分からないそうですが、たいちゃんが”うちの子”になった大切な日、2007年9月11日をお誕生日にしてるそうです。
出会った頃のたいちゃん
こんなに小さかった、たいちゃんを立派に大切に育てられた飼い主さんに、たいちゃんのご長寿の秘訣をお伺いしました!
ご長寿の秘訣は?
①同居している若い子たちからパワーをもらうこと
②しっかりご飯を食べること
③のんびり好きなように、ストレスフリーで過ごせる環境を作ってあげること
手前左:ゆうきくん(1歳)中央:たいちゃん 右:みゆきちゃん(4歳)
健康について教えてもらいました
定期検診を年に4回程度しています。
肥満体質だったので10歳くらいから心臓に負担がかかるようになり、それ以来、心臓の専門医による検診を受けています。
心臓の薬を服用中して7年近く経ちますが、症状は特に大きく進行することもなく元気に過ごせています。
たいちゃんは、どんなごはんを食べていますか?
基本はドライフードです。
肥満体質、シニア用、腎臓のための療法食に少し一般食を混ぜて食べさせています。
たいちゃんへのメッセージ
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甘えん坊なたいちゃん。
これからも、のんびり穏やかに、私にたくさん甘えながら過ごしてね!
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ゆうきくん、みゆきちゃん、こゆきちゃんと4匹で暮らしている、たいちゃん。
ペットモデルもこなす妹たちですが、たいちゃんもカメラを向けるとこの通り!
「まだまだ若い子には負けないにゃん」そんな意気込みが元気の源なのかもしれませんね。
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きなこちゃん 2006年生まれの17歳!
きなこちゃんとの出会い
きなこちゃんは元保護ねこで、3歳頃、今の飼い主さんと家族になりました。
きっかけは、ねこの保護活動をしている方のブログでした。
そこには、きなこちゃんが保護された当時、後ろ足が麻痺して歩けなかったこと、その後回復して歩けるようになったものの、その病歴のためか引き取り手が見つからないという状況が記載されていたそうです。
飼い主さんは、きなこちゃんの足のことも承知の上で、優しい表情や大きな体に惹かれてお迎えされたそうです。
出会った頃のきなこちゃん✨️
2009年11月17日がきなこちゃんの”うちの子”記念日であり、誕生日です。
お迎えされたその日からきなこちゃんと幸せに暮らしてきた飼い主さんに、健康や一緒に暮らす上で気をつけていることなどをお伺いしました。
ご長寿の秘訣は?
①とにかくかわいがる、話しかける、そして触ってあげること
②無理をさせないこと
飼い主さんに抱っこされて、満足そうなお顔のきなこちゃん
健康について教えてもらいました
年に1回は健康診断を受診しています。
1年ほど前に、体重の減少と水を飲む頻度の増加があり、先代のねこの持病より腎臓病かな?と思い検査をしたところ、やはり腎臓病を発症していることが分かりました。
現在は腎臓をケアするフードと投薬を毎日行っています。
きなこちゃんは、どんなごはんを食べていますか?
腎臓病をケアする療養食のカリカリと通常のカリカリをハーフ&ハーフであげています。
また、痩せないように朝と夜に液状おやつをあげるようにしています。
きなこちゃんへのメッセージ
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まだまだ一緒にいたいので、無理せずきなこのペースで毎日楽しもうね。
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キリッとしたお顔がとても美しいきなこちゃんですが、大好きな飼い主さんに抱っこをされてる姿は、まるで子ねこのよう。
大切にされているという安心感が、きなこちゃんの健康の源なのですね。
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メープルちゃん 2009年生まれの15歳!
メイさんとの出会い
メープルちゃん、通称メイさんと飼い主さんの出会いは2009年5月5日。
カラスに襲われていた子ねこのメイさんを、飼い主さんの近所の方が保護したそうです。
実は5月5日は、飼い主さんが以前飼っていたねこちゃんの命日でした。
メイさんに運命を感じて、”うちの子”にすることを決意されたそうです。
ご近所の方と飼い主さんに命を繋いでもらった小さなメイさんですが、元気に育ち、長生きと言われる年齢になりました。
そんなメイさんの健康やご長寿の秘訣を飼い主さんにお伺いしました!
ご長寿の秘訣は?
自由に過ごしてもらうこと
「ストレスは極力かけないようにする。
無理に抱っこしたり、構いすぎたりせず、メイさんがしたいように自由にさせています。」
自由気ままが一番にゃ~と言ってそうなメイさん
健康について教えてもらいました
メイさんは病院に行くことが大きなストレスになるため、定期的な検診はしていませんが、気になることがあればすぐに獣医さんに相談するようにしています。
数年前の血液検査で少し腎臓の数値が高いことが分かり、現在もお薬を飲んでいます。
また口内炎が気になるのか、時折、口を気にする様子が見られるため、口の中をチェックしています。
直近3年間で、ぐらついた歯を何本か抜歯しましたが、病院へ行くことがストレスになるため、自宅で処置をしました。
メイさんは、どんなごはんを食べていますか?
朝はウェットフード、夜はカリカリを与えています。
もともと食が細いうえに、若い頃に比べて食べムラが出てきたため、朝は缶詰からトロトロタイプのパウチに、夜は高齢ねこ用のドライフードに変更しました。
メイさんは朝方におなかが空くようで、カリカリを置いておかないと起こされてしまうため、寝る前にドライフードを用意しています。
また、痛みがあるのか、下半身を触ると嫌がるようになってきたので、関節系のサプリを2年前ぐらいから与えるようになりました。
そのおかげか、まだ失敗することなくジャンプ出来ます!
メイさんへのメッセージ
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あんなに小さかったのにあっという間に15歳。
でも、速攻パンチは今でも健在です。
これからも元気にマイペースで過ごして、長生きしてね!
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自由にゆったり、ねこらしく暮らすことで健康を保っているメイさん。
お写真からもリラックスしている様子が伝わってきますね。
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マルくん 2009年3月27日生まれの15歳!
マルくんとの出会い
ニャアくんというスコティッシュフォールドと暮らしていた飼い主さんが、一緒に過ごす弟分を探していたとき、ブリーダーさんのHPで見つけたのがマルくんです。
その後マルくんの弟分として2014年生まれのムギくんも加わり、3匹仲良く暮らしてきました。
現在は、マルくんとムギくんのふたり暮らしとなりましたが、
「3匹でよくベランダの窓から外を見ながらゴロゴロしていました」そう思い出を語られる飼い主さん。
にぎやかで楽しい日々だったに違いありません。
飼い主さんも”一目で虜になった”というマルくんの子ねこ時代
マルくんを指導中?のニャア兄貴
マルくんが長生きであることについて「同じお里の親戚ねこちゃん達が長生きしている傾向があるので、そういう血筋も関係あるかもしれません」そうおっしゃる飼い主さんですが、暮らしてきた環境や食事なども寿命に大きく関わるのではないでしょうか。
マルくんの普段の生活で気をつけていることなど、ご長寿の秘訣をお伺いしました。
ご長寿の秘訣は?
①推し活
「お気に入りのぬいぐるみ(まりたん)をくわえてムギに自慢していますが、ムギが興味を示さないと分かると、今度は飼い主に見せびらかしにやってきます。いくつになっても“推し”がいるというのは、生きる活力に繋がるようですね」
こちらがマルくんの”推し”
②筋トレ
「以前はマルが自分で押し入れのふすまを開けて侵入していたので注意していましたが、今は筋トレとして推奨しています」
【ねこちゃんの筋トレとは…?マルくんの筋トレ風景はこちら!】
健康について教えてもらいました
毎年定期検診を受診しています。
普段は食欲と体重の変化に気をつけながら、オシッコの色やにおいに変化があったときなどは、すぐ病院に相談しています。
最近はスコ特有の関節の症状が出始めているのか、少し歩き辛そうにしていることがあります。
そのため、動線上に物を置かないようにしたり、飼い主のベッドに上がるための階段を設置したりして、工夫しています。
マルくんは、どんなごはんを食べていますか?
食べ物に関しては飼い主側があまり神経質になり過ぎず、好きなものをなるべく食べてもらうのが一番かなと思っています。
また以前は療養食を食べていましたが、2年ほど前に病気をした際に体重が落ちてしまい、それからは体重をキープするため食いつきのよいフードを選んでいます。
基本はカリカリ、飽きてくるとササミのふりかけをかけてマンネリ化しないよう工夫しています。
おやつは毎朝催促に来るのでシニア用のウェットフードを少しあげています。
マルくんへのメッセージ
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いっぱいご飯を食べてトイレもして、とてもえらいです!
一緒にゆっくりゆっくり過ごしていこうね。
ムギともうちょっと仲良くしてくれると嬉しいな。
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「やりたいことは自由にやらせている」と語る飼い主さん。
優しく見守ってくれている飼い主さんがいるので、マルくんは、思いっきり推し活や筋トレもできているのですね。
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まとめ
ねこちゃんたちのご長寿の秘訣はいかがでしたか?
どの子にも共通していたのは、ねこちゃんを尊重し、ストレスを溜めないように過ごさせてあげることでした。
わんちゃんとは違い、野生に近い気質が残っているねこちゃんの特性を大切にすることが、ご長寿の秘訣なのかもしれませんね。