【獣医師監修】犬にピーナッツを与えていい? ピーナッツのメリットと注意点について
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【獣医師監修】犬にピーナッツを与えていい? ピーナッツのメリットと注意点について

犬にピーナッツを与えるのは危険…そのような話はよく聞きますが、ペットショップに行くと犬用のピーナッツが売られていることもあります。一体どちらが正解なのでしょうか。そこで今回は、犬とピーナッツについて解説していきます。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬はピーナッツを食べても平気?

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ここでいうピーナッツとは、落花生の殻を取り、薄皮まで取った状態のことを指します。この状態のピーナッツであれば、味付けをせず、ふやかしてやわらかくしたり、細かく刻んだりしたものであれば犬に与えても大丈夫です。

しかし、このピーナッツを大量に与えるとなると話は別です。大量のピーナッツを食べてしまった犬は、消化不良や下痢を起こします。というのも、犬にとってピーナッツは非常に消化しづらい食材だからです。
そして、人間用に味がついているピーナッツの加工品を与えるのもやめましょう。

良質なフードをしっかり食べている場合は、それ以外の食事は基本的に必要ありません。ほかの食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなることもあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたいと考えている時などに参考にしてください。

犬がピーナッツを食べた時の影響

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それでは、ピーナッツはどのような影響を与える食材なのでしょうか?
参考として、人でいわれているメリットやデメリットをみてみましょう。ただし、人と犬は違う動物です。犬の場合でも、人と同じ効果が期待できるとは限らないので注意してください。

まずは、メリット面からみていきましょう。
ピーナッツの主成分であるオレイン酸・リノール酸(不飽和脂肪酸)は悪玉コレステロールを減らし、抗酸化作用を持つビタミンEは老化の防止をサポートします。そして、ピーナッツは腸内環境を整えてもくれます。

では、ピーナッツを食べる時のデメリットはどのようなものでしょうか。ピーナッツを食べすぎると、胃もたれ・胸やけを起こすことがありますが、これはピーナッツの成分の半分が油分でできているからです。油分といっても悪い油ではありませんが、消化不良・下痢・嘔吐などの症状が出る可能性があります。

なお、落花生に対するアレルギーを持っている犬の場合は、少量のピーナッツでも絶対に食べさせてはいけません。初めてピーナッツを食べさせる時は、必ず少しずつ与えるようにしてください。普段と違う症状が出た時は、すぐに中断しましょう。

犬にピーナッツは必要?

このように、アレルギーを持っていない犬にとっては、絶対に食べてはいけない食べ物というわけではありませんが、積極的に与える必要があるものでもありません。犬の体調やドッグフードの量とのバランスを、飼い主がコントロールしてましょう。

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