デグーと出会うための方法は? デグーを販売している場所と入手方法
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デグーと出会うための方法は? デグーを販売している場所と入手方法

デグーという動物を知っていますか? 好奇心旺盛でいたずら好きだけど、とにかく愛らしく、魅力たっぷりのデグーはここ数年、徐々に人気の高まりを見せ、幅広い年代の人々を虜にしています。今回は「デグーと暮らしてみたい!」という人に向けた基礎知識と、出会うための方法を紹介します。

  • サムネイル: PECO編集部
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デグーとは

デグーは南米原産のげっ歯類の動物で、げっ歯目テンジクネズミ亜目デグー科に属しています。デグー科はさらに「デグー属(Octodon degus)」や「フサオデグー属(Octodontomys gliroides)」などに分かれます。このうち、ペットとして多く見られるのはデグー属のチリデグーとペルーデグー、フサオデグー属のフサオデグーなどです。

なお、同じげっ歯目にはリスやビーバー、ネズミなどの小動物がいますが、デグーの生態はそれらよりもヤマアラシやカピバラ、モルモットなどに近いとされています。そんなデグーを迎えるにあたり、知っておきたい生態や食べ物、生活環境は以下の通りです。

カラダの大きさ、平均寿命

個体差はありますが、デグーの体長は尻尾を含め12.5cm〜19.5cm、体重は170g〜300g程度です。オスとメスとで大きさの違いは、ほぼないでしょう。平均寿命は7年~10年といわれており、同じ齧歯目のハムスターやリスと比べると長生きする傾向にあるようです。

住んでいる場所

野生のデグーが住んでいるのは南米のチリにあるアンデス山脈の、標高1,200mほどのところ。低い茂みや岩に覆われた半乾燥地帯に穴を掘り、その中で暮らしています。デグーの生息地は、夏場は暑くて乾燥し、冬場は寒くて雨が多いという気候のため、巣穴には猛禽類などの天敵と厳しい気候の両方から身を守る役割があると考えられています。デグーを飼う場合、そうした生態を考慮して、巣穴の代わりになるような巣箱を用意してあげるとよいでしょう。

おもな活動時間

デグーのおもな活動時間は昼間。日中に活動する昼行性動物です。しかし絶対に昼間しか活動しないわけではなく、夕方や夜に活動することもあります。デグーは暑さにあまり強くないため、夏場はとくに日中を避け、涼しい時間帯を選ぶようです。

食べ物

デグーは草食動物です。野生のデグーはおもに、イネ科を中心とした植物や植物の葉、種子、樹木の皮、サボテンの実などを食べています。ペットとしてデグーを飼う場合、主食としては牧草がおすすめですが、最近ではデグー専用フードも販売されており、それを中心にチモシーやアルファルファなどの牧草をプラスしているという人も多いようです。

群れを作って生活

デグーには家族単位で群れを作って生活するという特徴があります。群れはオス+数匹のメスで構成されていて、群れごとになわばりを主張しながら生活しています。そのためペットとして飼う際も、できれば多頭飼いすることをおすすめします。単独で飼われることがデグーにとってストレスになるケースもあるからです。ただし、多頭飼いをする場合は組み合わせに要注意。血縁関係のないデグーを別々に連れてきて飼うのではなく、なるべくきょうだいで飼うのがよいといわれています。

繁殖

野生のデグーの場合、繁殖は年1回で、90日ほどの妊娠期間を経た後、春先に平均6匹の子どもを出産します。ペットとして飼っている場合は、季節に関係なく1年中繁殖が可能なので、オス・メスのつがいで飼う時は増えすぎに注意しましょう。

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デグーを家族に迎えるには?

デグーをペットとして迎え入れるには、以下のような方法があります。

ペットショップから迎える

デグーはハムスターやウサギ、リスなどの小動物を専門としたショップで取り扱っていることが多いです。海外から輸入したり、国内のブリーダーから仕入れたりしているほか、中にはそのショップで繁殖させたデグーを扱っているところもあります。可能であれば、いくつかのショップを回ってみるとよいでしょう。

ブリーダーから迎える

ブリーダーとはペットを繁殖させ、流通させることを仕事にしている人のこと。ペットショップで見かけるペットたちは、基本的にブリーダーの手によって繁殖されています。多頭飼いをするために、きょうだい一緒に迎えたいと考えている人は、ブリーダーから直接入手するのがよいかもしれません。

里親になる

デグーの飼い主が家庭で繁殖させたデグーの里親になる方法もあります。「デグー 里親」などで検索すると、里親を募集している飼い主の情報が得られるはず。なお、里親として引き取る場合、個体そのものの代金はかかりませんが、予防接種などの費用は引き取る側が負担するのが一般的です。トラブルにならないよう、譲渡にあたっての条件を事前に確認しておくとよいでしょう。そのほか、もし可能であれば、遺伝性疾患の疾患や近親交配の有無も確認しておくことをおすすめします。

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デグーはペットとしての歴史がまだ浅く、わかっていないこともたくさんありますが、それを補って余りあるほどの魅力を備えたペットです。しかし、だからと言って安易に衝動買いをせず、「最後まで責任を持って面倒を見ることができるか」「毎日の生活費はもちろん、万が一病気になってしまった時の治療費を負担できるか」など、実際にデグーと過ごす日々をイメージしながら、じっくり考え、万全の準備を整えた上で家族に迎えてあげてください。

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