【PECOインタビュー】映画『ルドルフとイッパイアッテナ』主演・井上真央さんが語る、本作の魅力

【PECOインタビュー】映画『ルドルフとイッパイアッテナ』主演・井上真央さんが語る、本作の魅力

日本やアメリカで大ヒットアニメを生んだクリエーターたちが、不屈の名作『ルドルフとイッパイアッテナ』を3DCGアニメ化! その見所やあらすじを載せるとともに、主人公「ルドルフ」の声をつとめる井上真央さんがご自身の愛犬と共に行った役作りの話など撮影裏話も紹介します!

  • サムネイル: PECO編集部
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あの名作児童文学がCGアニメになって帰ってきた!

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1987年に刊行されてから長年愛されてきた『ルドルフとイッパイアッテナ』。テレビアニメ化やミュージカル化を経て、この夏3DCGになって帰ってきました! 

制作陣は、登場から変わらずヒットしている『ポケットモンスター』シリーズの湯山邦彦監督、一世を風靡した「パックマン」のCGアニメ『パックワールド』の榊原幹典監督、脚本は現在子どもたちに熱狂的な人気を誇る『妖怪ウォッチ』シリーズの構成を担当する加藤陽一氏などのスタッフから集められました。世界的ブームを巻き起こすマスコットキャラクターを最前線で牽引するスタッフの手によって、ルドルフとイッパイアッテナが現代によみがえります!

映画『ルドルフとイッパイアッテナ』のみどころ

猫の仕草などはもちろんのこと、毛の1本1本、細部にまでこだわり、リアルさを追求。また、3DCGアニメの本場ロサンゼルスと日本をまたいで作成することで、より日本らしい美しい四季や「今」の街並みを猫目線で繊細にCG再現しました。

あらすじ

岐阜県で飼い猫として愛情をたっぷり受けて暮らしていた黒猫の「ルドルフ」。ひょんなことから長距離トラックに迷い込み東京へとやってきます。右も左もわからない大都会で出会ったのは、人間の文字を理解する街のボス猫「イッパイアッテナ」。自分の住んでいた場所がわからないルドルフは、イッパイアッテナに帰れないことを教えられます。帰れないと知り絶望したルドルフでしたが、ノラ猫としてイッパイアッテナとともに行動していくなかで、様々なことを教わり成長していきます。

ルドルフが故郷に帰れる方法はないのか…ノラ猫たちの冒険譚開幕です!

魅力的な登場人 (猫) 物たち

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左:ルドルフ
右:イッパイアッテナ

ルドルフ(CV:井上真央)

岐阜県でリエちゃんという少女に飼われていたオスの黒猫。はじめは世間知らずだったが、イッパイアッテナと行動していくなかで大切なことを学び成長していく。

イッパイアッテナ(CV:鈴木亮平)

大柄なトラ猫。街のボスとして恐れられているが、実は義理人情に厚いアニキ肌。人間の文字をかけるほど「教養」に重きをおいている。

『ルドルフとイッパイアッテナ』井上真央さんインタビュー

今回PECOでは映画『ルドルフとイッパイアッテナ』で主役声優をつとめる女優・井上真央さんにインタビューを行いました!
収録の裏話や、井上真央さんご自身の愛犬“ハグちゃん”とともに行ったという役作りのお話など、ここでしか読めない情報が盛りだくさんです♪

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役作りで意識したのは、“ルドルフの成長”

PECO(以下ーー)

今回、猫を演じるにあたってどのように役作りをされましたか?

井上真央さん(以下略)

「猫を演じるというよりは、イッパイアッテナやブッチとのシーンが多かったので、男の子の好奇心旺盛さや、ルドルフの成長していく部分を見せていけたらと思いながら役作りをしました」

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ーー監督から、こう演じて欲しいという注文などはありましたか?

「監督からは最初に、『アニメの動きに合わせて“外から”声を入れるのではなくて、ルドルフになって、ルドルフの“中から”、内側から声を出すイメージでお願い』と言われました。その時はわかったような、わからないような気持ちでしたが、演じていく中で徐々に役がつかめてきて、監督のおっしゃっていた“中から”声を出すという意味がわかったんです。『ああ、こういうことなんだ』ってコツがつかめてきた時に、もう一度最初から収録させてもらえるようにお願いしました」

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ーーアニメの猫の“中から”声を出すというのは、とても難しそうですね。

「難しかったですね。共演した鈴木亮平さんも苦労されていたみたいで、『相手の顔を見てお芝居をするのではなく、自分(鈴木さん演じるイッパイアッテナ)を見ながら、それを通して相手(ルドルフなど)を見るのが難しい』と言っていました。それが、監督がおっしゃっていた“外から”ではなくて、“中から”声を出すことなのだと思います。それと、声のお仕事の場合、色んな人の手によってほぼ完成された作品に、最後に声を入れるのでプレッシャーもありましたね」

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ーー原作がある作品ということについては?

「原作を読んだ後に、『ルドルフとイッパイアッテナ』のサンプル映像を見せていただきました。原作は、児童文学ながら大人にも響くような深い言葉がたくさん詰まっている“大人向け”な作品であるのに対して、映像の絵柄がとても可愛らしかったので、映画『ルドルフとイッパイアッテナ』は子供から大人まで幅広い世代の方に見てもらいたいという意図を感じました。実際に演じるにあたっては、映像の方に寄せつつ、原作にあるルドルフの好奇心の旺盛さという部分をより意識しましたね」

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ーー猫の鳴き声の練習をされたそうですが。

「ルドルフが飼い主のリエちゃんに甘える冒頭のシーンでは、以前飼っていた猫の甘えた声を思い出しながら演じたり、試行錯誤しました。お家でも練習をしていたのですが、今飼っているワンちゃんがすごく猫が苦手で…(笑)」

ーーワンちゃんのお名前はハグちゃんでしたっけ?

「はい。ボストンテリアの女の子で、とにかく臆病なんです(笑)。ちょっとでも猫の声が聞こえてくると警戒するので、私の猫の鳴き真似にハグが反応したら本物に近いんだなと思いながら練習していました。散歩しながら、不意打ちで鳴き真似をすると時々すごく反応して、猫を探し始めたりするので、ハグに手伝ってもらいながら練習をしていました」

愛犬・ハグちゃんの最大の魅力は“イナズマしっぽ”!

ーーハグちゃんの存在を一言で言うと?

「家族でもあり、子どものような存在でもあります。女の子ですけどときには弟のように感じる時もあります。お天気が悪かったら散歩に行けないなとか、仕事が何時頃に終わるからお散歩に行けるなとか、もし子どもがいたらこんな感じなのかなと思うくらい、常にハグのことばかり考えていますね」

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ーーそんなハグちゃんのチャームポイントを教えてください。

「ボストンテリアはしっぽのない子が多いんですけど、ハグにはイナズマのようなしっぽがあるんです。イナズマしっぽがかわいくて、プンプンって振っている様子を見るだけで癒されます。散歩の『さ』の字を聞いただけで振ってますからね(笑)」

見どころいっぱいの『ルドルフとイッパイアッテナ』を楽しんでほしい

ーー『ルドルフとイッパイアッテナ』は、映像がとても綺麗な作品ですが、印象に残っているシーンを教えて下さい。

「ルドルフが寝ているところに桜の花びらがヒラヒラ舞ってきて、それを追いかけていく一番最初のシーンですね。あのルドルフのモフモフ感や毛並みがとても綺麗なんです。とても難しかったシーンでもあるので印象に残っていますね」

ーー劇中では、イッパイアッテナの教訓のようなセリフが出てきますが、その中でも特に印象に残っているセリフを教えて下さい。

「『絶望は愚か者の答えだ』というセリフにグッときました。『猫が言うことじゃないでしょ!?』っていう面白さもありますし(笑)。大人たちに響くのではないかなと思いました。世代に関係なく、前に進んでいくという意味で希望を持つことが大事なんだと、すごくドキっとしました。短いですがとても説得力のある言葉だと思います」

ーー最後に、PECOをご覧のユーザーの皆さんへ、メッセージをお願いします。

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「『ルドルフとイッパイアッテナ』は、猫ちゃん・ワンちゃん好き関係なく、ペットを飼われている全ての人が共感できて、感動できる作品です。悲しいシーンもありますが、最後はきちんと前を向ける映画になっています。主人公たちのかわいさや、毛並みの細やかさなどの映像美もみどころですし、とにかくストーリーが素晴らしいので、是非たくさんの人に楽しんでいただけたらと思います」

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