ラグドールってどんな猫? 歴史やカラダの特徴、性格、気質、お手入れ、かかりやすい病気は?

ラグドールってどんな猫? 歴史やカラダの特徴、性格、気質、お手入れ、かかりやすい病気は?

ふわふわの毛並みと青い瞳を持つラグドール。「ぬいぐるみ」という名を持つだけあり、思わず抱きしめたくなるかわいらしさとおだやかな性格が魅力の猫種です。

  • サムネイル: PECO編集部
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1.ラグドール【概要】

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ペルシャとバーマン、バーミーズなどを掛け合わせた猫種だと言われていますが、詳しくはわかっていません。ブルーの瞳と豊かな被毛が美しく、中型に分類されるほど大きいですが、オスのほうがメスより2kgほど重く体格差が大きいのが特徴的です。以前は10kgほどの大きさになるオスもいましたが、現在はそこまで大きくなるのは珍しいそうです。

その性格は穏やかで優しく、子どもとも仲良くできる寛容さを持ち合わせています。鳴き声も小さく、狩りにあまり興味はありませんが、遊ぶことは大好きです。体格のがっしりとした大きな猫ではありますが、その性格から初めて飼う方でも飼いやすいと言えます。

種名「ラグドール」は「ぬいぐるみ」という意味で、その名の通り動かなければぬいぐるみのようで、また抱っこされるのが好きという珍しい性質をしています。なかなか抱っこさせてくれる猫ちゃんが少ない中で、あのふわふわを両腕におさめられると思うと触る前からドキドキしてしまいますね。

2.ラグドール【歴史】

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アメリカのカリフォルニア州に住むアン・ベイカーという女性が、ペルシャとバーマンを交配し、2匹の間に生まれた子とバーミーズを交配させて誕生したのがラグドールだと言われています。これは1960年代のことで、ラグドールは比較的新しい猫種になります。ベイカーは、IRCA(International Ragdoll Cat Association)という組合を設立し、「ラグドール」という名前を商標登録して、IRCAに登録しているブリーダーのみが「ラグドール」という名前をつけられるようにしました。現在のフランチャイズのようなものです。

1970年代以降、確立されたラグドールは、最初の作出者以外のブリーダーたちの手によって既存の有力な猫種登録団体「CFA」「GCCF」などに登録されることになりました。ベイカーの独占的なやり方に疑問を持ち脱退していく人もいて、このときベイカーの元を去った人が作出したのが「ラガマフィン」です。

3.ラグドール【身体的特徴】

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■体高:22cm〜28cmほど
■体長:40cm前後
■体重:オス 5.0kg〜8.0kg/ メス4.0kg〜6.0kg
■毛色:ブルー、チョコレート、シール、ライラックなど

ふわふわの白地をベースにした豊かな被毛に、長い尻尾、ブルーの美しい瞳が特徴的です。ラグドールは世界一体重の重い猫と言われており、以前は10kgを超える子もいて大型に分類されていましが、現在はそこまで大きくなる子は少なく中型に分類されています。

マズルや足は丸みを帯び、ロング&サブスタンシャルタイプという骨太で筋肉質なしっかりとした体格をしています。大きくなるうえに脂肪がつきやすい体質をしているので、食事の管理はきちんとしましょう。ミディアムロングという長い毛ながらもつれにくく、その手触りはシルクのようになめらかで美しい光沢があり、成長するにつれて顔や手足にカラーが出てきます。

毛色のパターンは、顔や手足の先に色が出る「カラーポイント」、カラーポイントに似ていて手足の先が白い「ミテッド」、鼻の上からあごにかけて八の字に白が広がる「バイカラー」か基本で、CFAではバイカラーの色の部分が薄い「ヴァンバイカラー」も認められています。柄は縞模様がある「リンクス」や白に2色の毛色が混じった「トーティー」が有名ですね。

4.ラグドール【性格・気質】

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優しくとてもおおらかで、赤ちゃんや子どもとも暮らせるほど忍耐強く寛容な性格をしています。他の猫とも仲良くできるため、多頭飼いにも向いています。その穏やかな性格からか狩りにはあまり興味がなく、引っ掻くようなことはめったにしません。しかし遊ぶことは好きなので、おもちゃを使って構ってあげる時間を作るといいですね。ただ少々鈍いところもあり、体重も重たいので、遊ばせるときは怪我をしないような配慮が必要になります。体も大きいのでキャットタワーは低めの安定したものを購入するといいかもしれません。

抱っこされるのが好きという猫ちゃんにしては珍しい性格をしていて、また鳴き声はとても静かで騒ぎ立てるようなことはありません。体が大きくなるため飼うのは大変かと思われるかもしれませんが、実際はとても飼いやすい猫ちゃんです。

帰省本能が強いため、ラグドールを飼う際は極力引越しをしなくていいようにしましょう。引越しのストレスで神経質になってしまう可能性があります。ショップやブリーダーから購入した直後は、ケージに内に入れて落ち着くまであまり構わないようにするといいですね。

5.ラグドール【入手方法・価格】

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入手方法

ショップからでもブリーダーからでも購入は可能です。ただ、大型チェーン以外であったり、ブリーダー直販でないショップではあまり見かけないかもしれませんので、ブリーダーからの購入が安定していてオススメですよ。また、悲しいことですが中には里子に出されている子もいます。殺処分されてしまう猫ちゃんを少しでも多く救うために里親というものを検討してみてはいただけないでしょうか。

価格

150,000円〜250,000円が平均になります。ただ、価格はショップやブリーダーで変動し、400,000円以上の値がつくこともありますよ。また、毛色が珍しいものだとブリーダーによっては800,000円近い価格で販売していることも。価格があまりにも安い、あまりにも高いという場合は理由を聞くようにしたほうがいいですね。

里親に関しては、病院代やワクチン代などを支払うこともありますが、基本的には無償です。猫ちゃん自体にお金がかかることはありませんので、金銭を求められた場合は内訳を訊くようにしましょう。

6.ラグドール【しつけ】

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基本的なこと

■体罰は厳禁
■大声で怒鳴りつけない
■叱らなくていい環境作りを

当然ですが、体罰は絶対にいけません。叩いたり蹴ったりすることで猫ちゃんに恐怖心を抱かせ、「こんなことする人は嫌いだ」と思われてしまいます。

また、猫ちゃんは耳がいいため大きな音が苦手です。大きな声で怒鳴ってしまっては猫ちゃんを警戒させてしまい、飼い主さんに対する印象が悪くなってしまいます。悪いことをしたときに缶を叩きつけるなどして、「これをすると嫌な大きな音がする」と思わせるのは効果的ですが、そのときは見えないようにやるのが大事になります。姿が見えたまま大きな音を出すと「この人がいるときに嫌な音がする=この人嫌いだ!」となってしまい、猫ちゃんとの信頼関係が失われてしまいます。

猫ちゃんを飼う上でもっとも大事なのは環境づくりです。ラグドールは少々鈍感なところがあり、活発に高い家具の上を歩き回るようなことはほとんどありませんが、だからと言って割れやすい花瓶や落ちたら困るようなものを固定せずに置いておくのはやめましょう。猫ちゃんが入る部屋は壊れて困るようなものがないように、入られたくない部屋には柵を設置するなど工夫するといいですね。

トイレ

猫のトイレのしつけは決して難しくありません。排泄は習性のひとつなので、覚えてしまえば次からも同じところでしてくれます。ただし、場所が気に入らなかったり、トイレが清潔に保たれていなかったりすると他の場所でしてしまう可能性もあるので注意が必要です。

床の匂いを嗅いだり砂をかくような仕草を見せたら、排泄の合図なのでトイレに連れて行ってあげましょう。ラグドールは抱っこされることが好きなので、連れて行くのも楽かもしれませんね。トイレ以外の場所でしてしまったら、なぜそうしたのか原因を突き止めて、むやみに怒らなないようにしましょう。

またラグドールは体が大きいため、トイレは大きめのものを用意するといいですね。

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噛む

早いうちに親や兄弟と離れた子は「良いこと」「悪いこと」の区別がついていないため、飼い主さんを噛んでしまうことがあります。噛んだからと言って叩いたり怒鳴りつけるのはやめましょう。特に体罰は厳禁です。

まずは、おもちゃが足りなかった、驚かせてしまったなど噛んだ原因を考えましょう。遊んでいるうちに興奮して噛んでしまったということも考えられるので、そのときは遊ぶのをやめて無視をしてください。「噛む=遊んでもらえない」と覚えることで、遊んでいる最中に噛まれることはなくなります。

爪とぎ

前述の通り、ラグドールは狩りに興味がなく引っかくことをあまりしないため、家具などで爪をといでしまうことはほどんどありません。しかしそれぞれ個性はありますし、子猫のうちは爪をといでしまう可能性もあるため、きちんと用意しておくといいかもしれませんね。

爪とぎには「紙」「縄」「板」「布」のタイプがあり、猫ちゃんによってその好みは様々です。もし可能であれば複数の種類を買っておくことをオススメします。

爪をといではいけないところでといでしまった場合は、現行犯で「コラ」と叱りましょう。それでもやめない場合は、猫の苦手な柑橘系の匂いがするスプレーを吹きかけておいたり、板の爪とぎをとりつけるなど工夫して、飼い主さんにとっても猫ちゃんにとってもストレスのない、住みやすい環境を整えてあげるといいですね。

7.ラグドール【お手入れ】

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ブラッシング

毛は絡みにくいですが、抜け毛があるので1日1回はブラッシングをしてあげてください。換毛期は1日2回ほどするといいですね。ブラッシングはコミュニケーションの一環でもあるので、声をかけながら丁寧にやってあげましょう。ブラッシングを怠るとグルーミングのときに抜けた毛を一緒に飲み込んでしまい、お腹の中に毛玉が溜まり吐いてしまうことがあります。吐くことが癖になってしまうといけないので、コームなども使ってきちんととかしてあげましょう。

また、日頃からブラッシングを欠かさないことで、カーペットや床などに落ちる毛を減らすこともできます。お掃除が大変だと感じた場合、まずはブラッシングの時間をきちんととるといいですね。定期的にトリミングに連れていくのもいいかもしれません。

爪切り

ラグドールはその穏やかな性格から放し飼いには向いておらず、理想的な室内飼いの猫です。外に出ている猫はアスファルトやコンクリートなどの上を歩くので、自然と爪が削れて丸くなりますが、室内飼いの猫ちゃんはフローリングやカーペットなど柔らかい床の上を歩くので、爪は鋭いままです。

「爪とぎをしているからいいのでは?」と思われる飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、爪とぎは「爪を剥がす」ためのものです。猫ちゃんの爪は二層構造になっていて、爪をとぐことで外側の古い爪を剥がし、中にある新しい鋭い爪を出します。外側を剥がすだけなので、切らないと爪は伸び続けますし、内側に巻いた爪が肉球に食い込んで血が出てしまう可能性もあります。

また、爪が短いと抱っこしたときに飼い主さんも痛くなく、ラグドールは抱っこが好きなため、爪は定期的に切ってあげましょう。あまり活発に動く猫種ではないので、2週間に1回ほど爪を様子を見てあげるといいですね。

シャンプー

ラグドールは長毛種なので月に1回シャンプーしてあげましょう。汚れが気になる、美しい毛並みを保ちたいからとあまり頻繁に洗ってしまうと、皮脂がなくなり皮膚トラブルを起こしたり、逆に毛艶が悪くなってしまいます。またシャンプーを嫌がる猫ちゃんには、ストレスにもなりますので、間隔をあけて行うようにしてください。

人間のシャンプーでは刺激が強すぎるので、猫ちゃん用のものを使うようにしましょう。また、シャンプーの前にブラッシングと爪切りを終わらせておくといいですね。

■体を濡らす

猫ちゃんの体より少し大きめの桶やペット用のバスタブに猫ちゃんを入れて、顔にかからないよう首から下を濡らしていきましょう。温度は37度前後の人肌ほどのぬるま湯にしましょう。夏の暑いときはもう少しぬるめでもいいかもしれませんね。水圧は弱めにして、シャワーヘッドを体につけて濡らしてあげると水が飛び散らずいいですよ。

■シャンプー

ラグドールは毛が長いので直接シャンプーをかけてあげてもいいですし、手でなじませてから洗ってあげてもいいですね。シャンプーは人間と同じで毛ではなく皮膚を洗うように意識しましょう。根元から指の腹を使ってマッサージするように洗っていきます。指の間や足の付け根など死角になりやすいところはもちろん、尻尾の付け根やお尻周りなどは汚れも目立つので念入りに洗うといいですね。

顔は濡らしたガーゼやタオル、ペット用のウェットティッシュを使って拭いてあげましょう。

■洗い流す

隅々まで洗ったら、きちんと流しましょう。特にお腹や脇、首のしたなど水が溜まりやすいところは流し残しがある可能性があるので、丁寧にシャワーを当てていきます。ラグドールは体が大きいので見落としがないようブロックを分けて流していくのもいいかもしれませんね。

■リンス

ラグドールは長毛種なため、リンスをしてあげるといいですね。シャンプーと違い皮膚ではなく毛になじませるようにつけていきましょう。軽く水を切ってからつけてあげると、水に弾かれず毛によくなじませられます。尻尾の毛も忘れずにリンスしてあげるといいですね。

■洗い流す

毛の根元まで指を通し洗い流しましょう。毛にシャンプーやリンスの成分が残っていると、グルーミングしたときに一緒に飲み込んでしまい体調を崩す原因になります。最後はより丁寧にきちんと流していきましょう。

■タオルドライ

手である程度水を切ったら全身が覆えるバスタオルなどで包み、水気をとってあげましょう。このとき、何枚かタオルを用意しておき、タオルがぐっしょりと濡れてしまう前に新しいタオルに取り替えるようにすると、比較的早く水分がとれるのでいいですよ。

■ドライヤーで乾かす

ある程度水気がとれたらドライヤーで乾かしましょう。風は弱めにして、ドライヤーを近づけ過ぎないように注意してください。クシを使いながら丁寧に乾かしていきます。お腹や足の裏も忘れずに乾かしましょう。完全に乾いていないと、体が冷えて風邪をひいてしまう可能性があるため、最後は手で触れて確認するといいですね。

耳掃除

ラグドールは立ち耳なため、あまり頻繁な耳掃除は必要ないでしょう。やりすぎてしまうと逆に皮膚を傷つけてしまう可能性があるの注意が必要です。週に1回オリーブオイルやイヤーローションで湿らせたガーゼや、ウェットティッシュなどを使って拭いてあげるといいですね。拭くときは指に巻きつけて行うとやりやすいです。

綿棒は、動いたり暴れてしまったときに奥まで刺さってしまう危険性があるため、使用は避けましょう。

8.ラグドール【かかりやすい病気と寿命】

寿命

猫の寿命は犬と違って種類による明確な差はあまり見られません。室内飼い猫ちゃんの平均寿命が15歳前後ですので、同じ程度と考えてよいでしょう。比較的丈夫な猫ちゃんですので、もっと長い時間一緒にいることも可能ですよ。是非猫ちゃんにとって住みやすい環境を整えてあげてくださいね。

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肥大型心筋症

心臓の壁が厚くなってしまう病気で、特にオスに多いと言われています。詳しい原因はわかっていませんが、「ペルシャ」がこの病気にかかりやすく、その血をひくラグドールもかかりやすいのではないかと考えられています。症状として、呼吸困難や後肢の麻痺などが見られます。他にも運動機能の低下などがあり、普段からあまり活発ではないラグドールは発見が遅れてしまう危険性もあります。処置が遅れると死んでしまう可能性もある恐ろしい病気なため、日頃から愛猫の様子をきちんと観察するようにしましょう。

治療法としては症状に応じた対症療法や薬の投与が一般的です。ラグドールは遺伝的に心筋症を発症する可能性があるため、早期発見のためにも定期検診を受けることが大事になります。

毛球症

長毛種によく見られる病気で、グルーミングの際に飲み込んだ毛をうまく排出できず、体内で毛玉が作られ溜まってしまう病気です。吐いたり、ご飯が食べられなかったり、便秘などが見られ、長毛種は要注意です。あまり手入れされていない、過剰なグルーミング、老化による胃腸の働きの低下など発症する原因は様々です。

治療法は毛球を除去する薬を舐めさせて、溜まった毛玉を便と一緒に排出させます。毛球によって胃や腸が傷つけられていれば、それにあった治療を行います。ブラッシングで予防できるので、日頃からまめにブラッシングしてあげましょう。換毛期など抜け毛のすごいときはシャンプーをしてあげるといいですね。

尿結石

腎臓、膀胱、尿管、尿道の中に石のような結晶ができる病気です。オス・メスともに発症しますが、オスのほうが尿道が細いため割合は高く3歳〜5歳の子に多く見られます。症状は結石のできる場所で変わってきますが、共通して血尿が見られます。頻繁にトイレに行っていたり、排尿のときに鳴くなどの異変が見られたら早急に病院に行きましょう。

結石の種類や大きさによって、獣医さんに取り除いてもらうか、外科手術をするか、結石を溶かすか、治療法は異なります。結石のできた場所によっては、治療が遅れてしまうと最悪死んでしまうこともあるので、常に猫ちゃんと触れ合い、細かな変化を見落とさないようにしましょう。

眼瞼内反症

眼瞼内反症は、まぶたやまつ毛が内側に入ってしまう病気です。まつげによる刺激で涙が増え、涙やけを起こしたり、結膜炎や角膜炎、角膜潰瘍を起こす原因になり、最悪の場合失明してしまいます。発症の原因は先天的な場合と、感染や角膜炎など後天的な場合があります。

まずは痛みを和らげ、点眼薬や毛抜き、他に発症している症状にあった治療を施したり、場合によっては外科手術によってまぶたを切ったりします。ペルシャがかかりやすい病気のひとつなため、ラグドールもかかりやすいと言えます。愛猫が目をしょぼつかせたり、涙が増えたと感じた場合、早めに受診してください。

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熱中症

地球温暖化が騒がれるなか、人間も気をつけたい症状のひとつですが、猫ちゃんも熱中症になる危険性があります。だるそうにしていたり、呼吸がはやい、重症の場合は嘔吐や痙攣も見られます。多少のことは我慢してしまう猫ちゃんなので、少しでもおかしいと思うことがあったら病院に連れて行きましょう。

応急処置として、涼しい場所に移動してあげたり、飲めそうであれば水を飲ませてあげる、冷えすぎに注意しながら体を冷やしてあげるのが有効です。ただ、あくまで応急処置なので、かならず獣医さんに診察してもらいましょう。

また、夏場だけ気をつければいいというわけではなく、夏前の5月〜秋口の10月くらいも油断大敵です。猫はもともとあまり暑さに強くないため、夏日でなくても気温が高いと思った日は涼める場所を用意してあげてください。可能であれば、暑い日はクーラーをつけ続けたり、窓を開けておいてあげるといいですね。

他にも、猫ちゃんは犬などに比べあまり水を飲まないと言われています。だからと言って、水を長時間放置していたり、少ない量を与えたりするのは止めましょう。水がどのくらい減っているか確認するなど、まめに気にしてあげてください。「あまり飲まないな……」と思われたら、場所を変えると飲んでくれることもあります。

9.ラグドール【まとめ】

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大きな体を持ちながら、その性格は穏やか。まるで「金太郎」のようなラグドールですが、体が大きいから、長毛種だから気をつけたいことも多数あります。しかし、それはどのペットでも同じことなので、猫ちゃんとたくさん触れ合いたい、抱っこしたいなど、スキンシップをたくさん取りたい飼い主さんはラグドールの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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