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今さら聞けないSEMINAR vol.1 『ストレスなしの抱っこ & 触り方 & ケア』その3

今さら聞けないSEMINAR vol.1 『ストレスなしの抱っこ & 触り方 & ケア』その3

「わかっているつもり」のその行動、実は愛犬にとってストレスになっているのかも!?(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)

  • サムネイル: MY♡DOG編集部
  • 更新日:

愛犬を抱っこしたり、体に触れたり、健康状態のチェックをしたり。普段何気なく行っているコミュニケーションも、正しい方法にすることで、愛犬をしっかりコントロールできるようになり、急病や災害時など、もしものときに、不幸な事故を防ぎ、安全を守れます。愛犬との暮らしをより幸せなものにするために、正しい「抱っこ」「触り方」「ケア」を学びましょう!

※犬に負担のかかる可能性のある抱っこや触り方、ケアの例は、生体ではなくアミグルミで行っております。
※モデル犬の年齢は雑誌掲載当時のものです。

今回の受講者 宮代貴子さん

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

愛犬のために、正しい知識が欲しい!

3頭の愛犬と一緒に暮らしている宮代貴子さん。今回は、初心に帰って基本を学ぶため、ティアラちゃん(メス・9カ月/3kg/チワワ)と一緒に受講します!

今回の講師 三浦裕子先生

犬たちの気持ちになって、普段の行動を考えていきましょう!


東京都江戸川区の「ペットケアサービスLet’s」の代表。食事や行動学など、広い知識に基づいたケアで、愛犬と飼い主さんの豊かな生活のサポートに尽力しています

ペットケアサービスLet’s

東京都江戸川区中葛西2-19-13
☎ 03・3675・0250

お手伝いしてくれるモデル犬

ミニチュア・ダックスフンド

杏ちゃん(メス・2才/4kg/ミニチュア・ダックスフンド)

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【飼い主さんの膝の上が、安息の地に】ストレスを与えない触り方を知ろう

「普段から正しい『触り方』をしていれば、愛犬がストレスで困惑しているときでも、飼い主さんが触ることで安心させることができます」と、三浦先生。逆に、間違った「触り方」をしてしまうと、それがストレスのもとになることも……。飼い主さんに触れられている時間が、安息のときになるような、ストレスを与えない「触り方」を教えてもらいました!

『愛犬の安心ポイントをつかもう!』

肩に手を置くと、気持ちが落ち着く

「犬は、肩に手を添えると安心するんですよ」と、三浦先生。飼い主さんから見て後ろ向きに座らせて、肩に手を置きます

「犬は、肩に手を添えると安心するんですよ」と、三浦先生。飼い主さんから見て後ろ向きに座らせて、肩に手を置きます

たくさん動いてしまう犬には首輪に指を1本挟むと落ち着く場合も!

たくさん動いてしまう犬には首輪に指を1本挟むと落ち着く場合も!

「耳」を触る

「耳」を触る


① まず、付け根の部分をクリクリとマッサージしましょう。片方ずつ行っても、問題ありません
② しばらく付け根をマッサージしたら、耳の先に向けてなでていきます

「肉球」を触る

親指で足の甲を支え、他の指で肉球をプニプニともみます。だんだんと指が開いてくるのがリラックスしているサインです

親指で足の甲を支え、他の指で肉球をプニプニともみます。だんだんと指が開いてくるのがリラックスしているサインです

「体」を触る

首の方からお尻に向かって、毛並みに沿うようになでましょう。ゆっくり動かすことで、愛犬の気持ちは落ち着きます

首の方からお尻に向かって、毛並みに沿うようになでましょう。ゆっくり動かすことで、愛犬の気持ちは落ち着きます

「マズル(鼻口部)」を触る

顎の下から包み込むように触り、鼻先へ向けて滑らせるようにゆっくりと動かします

顎の下から包み込むように触り、鼻先へ向けて滑らせるようにゆっくりと動かします

「しっぽ」を触る

「しっぽ」を触る


① 根元を軽く握り……

② 先端に向けて動かします

※触ると極端に嫌がる場合は、無理に触らず動物病院で診てもらいましょう

三浦先生のNGチェック!

「前触れなし」の恐怖を理解して

正しい「触り方」でも、突然体を触られたら恐怖を感じ、犬にとってはストレスになってしまいます。まず、犬の名前を呼んでこちらに気づかせてから手を伸ばし、その手に犬が寄ってきてから正しい「触り方」でコミュニケーションをとるようにしましょう。犬を安心させることを忘れないで!

頭上を覆うのはNG

頭上を覆うのはNG


愛犬の頭上から、覆いかぶせるように手をかざすのはNG! そのまま頭をなでても愛犬はビックリしているので全然リラックスできません

ワシャワシャされても、うれしくない!

ワシャワシャされても、うれしくない!


両手で頭をワシャワシャとなでるのもNG です。愛犬にしてみれば、いきなり視界がふさがれたうえ、頭をいきなり揺らされて恐怖を感じています

子犬のうちから「触られ上手」に

飼い主さんの膝の上が、安息の地になるように

三浦先生は、「初めてのことに出くわしたとき、犬はストレスを感じることが多いですね」と、言います。特に子犬の頃は何をするにも初めて尽くしなので、迎え入れたその日からたくさん触って、慣れてもらうことが重要です。また、触られることに慣れておくと、獣医師やカフェなど、知らない人や環境と出会って戸惑ったときにも、飼い主さんが触ることで安心させることができます。慣れないうちは触られることを嫌がるかもしれませんが、すぐにやめてしまわず、成長したあとのことも考えて、無理なく続けましょう。

飼い主さんの膝の上が、安息の地になるように


椅子に腰かけて膝の上に乗せるときは、愛犬のお尻を飼い主さんのおなかにつけ、前足は太ももに乗せます。この際、愛犬の体を無理に起こさないよう気をつけて

愛犬の筋トレ


企画&構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
取材&文/高橋健太

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