【獣医師監修】猫にレタスを与えていい? レタスのメリットや注意点

サラダなどで、人間がよく口にするレタス。みずみずしい匂いやシャキシャキといった音につられて、猫が欲しそうに寄ってくることもあります。しかし、レタスは猫に与えても大丈夫な食べ物なのでしょうか。今回は、レタスのメリットや注意点などをみていくことにしましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫はレタスを食べても大丈夫

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レタスには、猫が口にしてはいけないような有害な物質は含まれていません。ですから、猫がレタスを食べても基本的には大丈夫です。シャキシャキとしたレタスの歯ごたえを好む猫もいるらしく、喜んで食べることもあるようです。

レタスの効能

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レタスと一口に言っても、よく人間の食卓に上がる玉レタスから、サニーレタス、グリーンリーフなどたくさんの種類があります。まずは、これらのレタスに含まれる栄養素についてみていきましょう。ただし、人と猫は違う動物です。猫の場合でも、人とまったく同じ効果が期待できるとは限らないので注意してください。

●ビタミンC
●ビタミンE
●食物繊維
●カリウム
●カルシウム
●ラチュコピクリン
●鉄分
●葉酸

ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれる栄養素で、生体内の異物解毒や免疫機能を促進する効果があります。また、レタスにとくに豊富に含まれている栄養素がビタミンE。トコフェロールとも呼ばれ、抗酸化作用を持っています。アンチエイジングに効果があり、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

レタスはその他にも、胃腸の洗浄に役立つ食物繊維、体内の余計な塩分を排出する機能があるカリウム、カルシウムなど含んでいます。

またラチュコピクリンは、レタスの内部から出てくる白い液体に含まれている成分で、自律神経を整える機能を持っています。

栄養素以外にもメリットがある

レタスは大変水分が多い野菜で、約95%が水分でできています。このため、レタスを食べることで水分補給をすることができます。そして、非常にカロリーが低い野菜であるため、ダイエットにも効果的といわれています。

与えすぎには要注意

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レタスを猫に与える時は、与えすぎに注意しましょう。レタスは食感の良い野菜です。猫がその食感を気に入ると、レタスばかりを食べたがるようになってしまう可能性があります。

猫にとって必要な栄養素がたくさん含まれたキャットフードは、健康維持には欠かすことのできないものです。そのため、レタスの与えすぎによりキャットフードを食べる量が減ると、猫が栄養不足に陥ってしまうことがあります。

与え方にも注意しよう

人間の食卓には、よくレタスを使用したサラダが並びます。レタスを好んで食べる猫は、こうした人間用のサラダにも興味を示す場合がありますが、その時に注意したいのがドレッシングです。

ドレッシングには猫が食べてはいけないタマネギやアボカドなどの食材が入っていることがあります。また、当然ですが塩分や油分も大量に含まれているため、ドレッシングのかかったレタスを猫に与えることは絶対に避けましょう。

また、生野菜は完全肉食動物の猫にとって消化しにくいという欠点もあります。猫に生のレタスを与える場合は、消化しやすいように細かく切るなどの工夫をしてあげましょう。

一方、加熱したレタスは、猫にとって消化しやすくなりますが、逆に一部の栄養素が失われてしまいます。猫に加熱したレタスを与える場合は、短時間の加熱にとどめるようにしましょう。
レタスは猫が食べても問題ない食物です。栄養も水分も豊富に含まれているので、おやつとして与えるのもよいですし、水分補給にも効果的といえるでしょう。

ただし、レタスの与えすぎはキャットフードの食い渋りにつながる可能性があります。偏食による体調不良を避けるためにも、猫にレタスを与える際は必ず適量を守りましょう。

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