知能が高く社交的! デグーの飼い方についての基礎知識
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知能が高く社交的! デグーの飼い方についての基礎知識

高い社会性とすぐれた知能を持つというデグー。飼う際に知っておきたい、基本的なことを紹介します。

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デグーの特徴

デグーは南米、アンデス山脈の標高1,200m付近に住む、げっ歯目の一種。夏は乾燥し、冬は寒くて雨が多いという気候の土地で、地面に巣穴を掘って生活しています。おもな特徴としては以下のようなものがあります。

草食動物

デグーはイネ科を中心とした植物や植物の葉、種子、樹木の皮、サボテンの実などを好んで食べる草食動物です。食事の際は、リスやハムスターなどと同様に、食べ物を手で持って食べる愛らしい姿を見せてくれます。

家族単位で群れを作る

デグーには家族単位で群れを作り、高度な社会生活を送るという特徴があります。群れは1匹~2匹のオス+数匹のメスで構成され、群れごとになわばりを主張しながら生活をしています。

おもな活動時間帯は昼

基本的には昼に活動する昼行性動物ですが、暑い時期には涼しくなった夕方や夜に活動することもあります。

平均寿命は7年~10年

平均寿命は7年~10年程度といわれていますが、寿命には個体差があるので、中には犬や猫と同じくらい長生きする個体もいます。

カラーバリエーションは数種類

デグーには毛並みの違いにより、いくつかのカラーバリエーションがあります。そのうち、現在日本でよくみられるのは、茶色がかったアグーチ(ノーマル)と、青みがかったグレーの毛色が特徴のブルーです。海外ではこのほか、ブラック、サンディ(砂色)、ホワイトなどのカラーがみられます。

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デグーの飼い方

デグーは、巣箱やステージ、回し車などを配置したケージの中で飼うのが基本です。デグーを飼うことを決めたら、家に迎え入れる前にあらかじめ基本的な飼育グッズを準備しておき、ケージの置き場所も決めておきましょう。その際、日当たりや一日の環境変化をチェックしておくことを忘れずに。

家族として迎えたデグーのお世話については、以下を参考にしてください。

食事

食事は牧草+デグー専用(もしくはモルモット用)のペレットと水を与えるのがよいでしょう。ペレットは毎日決まった時間に、牧草は常に食べられるようにしておくと、快適に過ごせるはずです。

掃除

ケージの掃除は毎日行いましょう。デグーを一旦キャリーケースなどに移し、牧草の取り替えと食器や給水器の洗浄、排泄物の処理などを行います。

コミュニケーション

デグーが新しい環境に慣れ、人がいても気にしないようになってきたら、ケージから出して抱っこしたり、室内を散歩させたりしながらコミュニケーションを図り、デグーとの距離を縮めていきましょう。デグーはボディランゲージや鳴き声などで仲間同士のコミュニケーションをとる社会性の高い動物なので、交流ができないとストレスがたまってしまいます。毎日のふれあい次第では、犬に負けないくらい意思の疎通ができるようになるといわれています。

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デグーのかかりやすい病気

デグーは歯が伸び続けるげっ歯目であることや、多頭飼いが多いことなどから、病気やカラダのトラブルにみまわれることも少なくありません。以下に代表的な病気やケガを挙げてみました。

不正咬合

デグーの歯は生涯伸び続けますが、ものを食べる時に上下の歯がこすれて削れ、歯の長さやかみ合わせが適切に保たれるようになっています。しかし、何らかの原因で上下の歯のかみ合わせがずれ、不正咬合になってしまうことがあります。不正咬合になると、食べ物がうまく食べられなくなり、健康にも影響が出てしまいます。動物病院で歯の長さを整え、正しいかみ合わせにする治療を行いましょう。

ねんざ・骨折

高い場所から落ちたり、回し車やケージに引っ掛けたりして、手足をねんざしたり、骨折したりすることも多いようです。ねんざや骨折をすると、動く時に手足を引きずったり、痛みがあるためにじっと動かなくなったりします。そのような様子が見られたら、動物病院で診療してもらいましょう。

しっぽが切れる

デグーのしっぽは、天敵に捕まりそうになった時に切って逃げられるよう、途中から切れやすくなっています。切れたしっぽは再生することなく、野生の場合はそのまま自然に治っていくものですが、ペットとして飼っている場合、デグーが切れた部分をかじってしまい、そこから菌に感染するおそれがあるので注意が必要です。切れたしっぽの先にかじったような跡がみられる場合は、念のため動物病院に連れて行き、抗生物質を投与してもらうとよいでしょう。

脱毛症

デグーは強いストレスを受けたり、カビの一種である真菌に感染したりすることで、脱毛症にかかることがあります。カラダの一部の毛が、皮膚が見えるほど抜けていたら、脱毛症を疑ってよいでしょう。動物病院で脱毛の原因を検査し、適切な治療をしてもらってください。

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デグーは、まだ知られていないことが多い動物でもあります。できるだけ長く愛らしい姿を見続けられるよう、デグーに関する基礎知識を身につけていきましょう。

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