【獣医師監修】元気すぎる! 仔猫が走り回る理由とその対策
普段はおとなしい仔猫が、突然豹変して走り回ることってありますよね。そして、ひとしきり暴れた後は疲れて眠ってしまいます。とくに夜中によくみられるこの行動の原因と対策について紹介します。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
仔猫が夜中に走り回る!
人間がひっそりと寝静まった深夜、ひとりで部屋を走り回る仔猫。元気いっぱいなのは良いことですが、時間が夜中となると、飼い主としては困ってしまいます。
仔猫が走り回る理由
では、とくに夜中に、仔猫が走り回る理由とは何なのでしょうか。
猫は夜行性動物である
夜行性にも、夜中の間ずっと活動し続けるものと日没後と夜明け前に活動ピークがくるものがあり、猫は後者であると考えられています。その時間に動き回るために、猫は、昼間は昼寝などをして体力を温存しています。夕方や明け方に仔猫が元気いっぱい走り回るのは、この習性によるものかもしれません。
好奇心旺盛な時期である
仔猫の時期は、自分の身の回りの世界に興味津々です。知らないことだらけの世界で、何かに興味を示すとそれに対して執着し、自分が飽きてしまうまでその興味は尽きません。興味のあるもので遊んで、疲れたら寝るということを一日中繰り返すのが、仔猫であるともいえますね。
いつまで続く? 仔猫の運動会
猫が夜になると走り回ることを、「運動会」と呼ぶことがあります。仔猫の運動会は、いつまで続くのでしょうか? 一般的には、猫が1~2歳になる頃には、落ち着いてくるといわれています。もちろん、個体や猫種によって異なるので、もう少し長い間運動会を開催する猫もいます。
仔猫が夜中に走り回る時の対策
仔猫が夜中に走り回らないようにするためには、日中なるべく一緒に遊んであげることが重要です。とくに夜寝る前、仔猫が遊び疲れるまで相手をしてあげましょう。猫の集中力は長くもって10分程度、仔猫の場合はもっと短くなります。その約10分の間、思いっきり遊んであげてください。仔猫の場合は、10分を2回こなせば、大満足でご機嫌になるはずです。その後、水をたくさん飲んでいたら、遊び疲れた、という合図。それ以上走り回ろうとすることなく、ゆっくり眠ってくれることでしょう。
また、仔猫が夜中に運動会を始めた時、エサを与えたり、相手をしたりしてはいけません。仔猫が、「夜中に走り回るとエサがもらえる」「構ってもらえる」と勘違いしてしまうからです。睡眠を邪魔されるのはつらいものですが、運動会の最中はなるべく放っておきましょう。
猫が走り回る理由には本能的な部分が大きく、もともと夜行性の動物であることを考えれば、夜に元気になるのは、ある程度仕方ないことかもしれません。また、成長期の仔猫は元気があり余っているものなので、起きている時にはたくさん遊んであげましょう。夜寝る前の遊びも、忘れずに行ってあげてください。
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