【獣医師監修】今は生後何ヶ月? 仔猫の年齢の見分け方について
仔猫を拾った場合、今、生まれてからどれくらい経過しているのか、正確にはわかりませんよね。ただ、仔猫が成猫になるまでの間は、カラダが大きくなり続ける成長期。与えるご飯も時期によって違います。仔猫の年齢を見分ける方法はないのでしょうか。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
猫は1年で成猫になる
生後2ヶ月の仔猫の体重、どれくらい? エサの種類や与え方について | PECO(ペコ)生まれて間もない生後2ヶ月の仔猫。可愛さ抜群ですが、ちゃんと育ってくれているのか、不安に感じることも多いはず。ここでは、生後2ヶ月の仔猫の体重やエサについて紹介していきます。
一般的に、猫は生まれてから1年後に成猫になるといわれています。つまり、仔猫である期間は生後1年までということになります。この1年というのは、仔猫が成猫になってからも健康に過ごせるかどうかが決まる、大切な「成長期」です。
仔猫の期間は授乳・離乳期と発育期
仔猫である期間は、生まれてから生後3週くらいまでの「授乳期」、生後1ヶ月前後~2ヶ月の「離乳期」、その後1歳までの「発育期」に分けられます。それぞれの時期ごとに、仔猫に現れる特徴をみていきましょう。
授乳期
●生まれたばかり
まだ、へその緒がついている状態です。目も開いていないので、何も見ることができません。生まれてすぐは歩くことができませんが、数日で這うことはできるようになります。
生後10日ほどで目が開き始めます。体重は約100g前後です。
●生後1週
この時期になると、ほとんどの仔猫の目が開きます。また、へその緒が取れて、自分の足を舐めたり、前足で顔をこすったり、小さいながらも猫らしい仕草を見せるようになります。体重は約150~200gほどです。
●生後2週~3週
生後2週間で、カラダ全体を地面につけるような姿勢でバランスをとりながら歩行をします。
次第に乳歯が生え始めるのもこの時期です。体重は200~300gほどです。生後3週間くらいから、しっかりと四肢で歩行をします。猫にとっては、小さな部屋でも大冒険をしている気持ちでしょう。乳歯はだんだんと生えそろってきます。体重は300~400gほどです。
離乳期
●生後1ヶ月前後~2ヶ月
生後1ヶ月前後から、離乳期に入っていきます。ミルク以外の食べ物にも興味を持ち始め、ミルクだけの食事から、離乳食へとシフトしていくことになります。活発に動き回るようになり、母猫から様々な見本を見せてもらいながら学習をし始めるのもこの時期の特徴です。
体重は生後1ヶ月で400~500gほど、2ヶ月で950g~1.0kgほどになります。
発育期
●生後2ヶ月~
生後2ヶ月を過ぎると、体重が増え、カラダつきがしっかりし始めるのが特徴です。固いままのドライフードなども徐々に食べられるようになってきます。
●生後3ヶ月~
この時期になると、ほとんどの猫がドライフードをそのまま問題なく食べられるようになります。体重は約1.0~1.5kgほどです。
●生後4ヶ月~
とてもやんちゃな時期です。ご飯をたくさん食べたがりますが、胃袋が小さいので、一度にたくさん食べることはできません。1日3~4回に分けて食べさせましょう。
●生後5ヶ月~
この頃から胃袋も大きくなってくるので、一度の食事で食べられる量が増えてきます。仔猫の様子をみながら、食事の回数を1日2~3回に減らすことも可能です。ただ、猫は少量ずつ何度も食べることがカラダに合っているので、1日3~4回に分けてあげることができるなら、それを続けてあげましょう。
●生後6ヶ月~
この時期は、永久歯が完全に生えそろいます。この頃に発情期を迎えるケースもあります。体重は2.5~3.0kgほどです。
●生後7ヶ月
オス・メス共に発情が始まる時期です。メスなら大きな声で鳴くようになり、オスもメスも外に出たがるようになる場合もあります。
●生後8~10ヶ月
この頃になると、体重の変化が少なくなります。ほぼ、成猫と同じカラダの状態になります。
●生後11~12ヶ月
生後8~10ヶ月の頃に比べて大きな変化はみられません。
9ヶ月にもなればほとんど成猫に近い
生後9ヶ月を過ぎれば、仔猫も大きく成長し、成猫と変わらないほどの体格になります。オス・メス共に性成熟を迎え、子孫を残すための態勢が整い始めます。
生後の月齢ごとの特徴を紹介しました。ただし、性格や体格は猫によって個体差があるので、あまり神経質になりすぎないようにしましょう。
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