ペットホテルを利用する際は、ワクチン接種証明書を忘れずに
ペットホテルにペットを預ける際、ワクチン接種の証明書の提出を求められることがあるって知っていましたか? ここでは、ペットホテルと予防接種の関係について、証明書を紛失した時の対処法なども含めて幅広く紹介します。
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ペットホテルの利用マナー
ペットホテルでは、守らなければならないいくつかのマナーが存在します。ペットが体調不良の際には利用を控える・清潔な状態で預ける・ノミやダニの予防をするなどの基本的なマナーのほか、預ける前にワクチンの接種を済ませておくことも重要なマナーのひとつです。
ペットホテルによって、どのワクチン接種証明書を求められるかはケースバイケースですが、犬の場合、法律によって年1回の接種が義務付けられている「狂犬病ワクチン」と、犬・猫どちらの場合でも接種が推奨されている「混合ワクチン」の接種証明書の提出を求められるのが一般的です。
「混合ワクチン」は接種の間隔が明確に決まっておらず、以前は1年に1回の接種が推奨されていましたが、国際的なガイドラインの変更により、現在は抗体価を測定しながら3年に1回の接種を行うことが推奨されるようになってきました。
ペットホテルのルールによって証明書の期間が定められていることもあるので、事前によく確認しましょう。
予防接種が必要な理由
たくさんの動物が利用するペットホテルでは、病気の原因となる菌やウイルスに感染した動物が1頭でもいると、集団感染を引き起こすおそれがあります。ペットホテルを安全に利用するには、きちんとワクチンを受ける、健康な状態で預けるといったような相互努力が必要なのです。
ワクチン証明書の提出を面倒に感じる飼い主さんもいるかもしれません。しかし、逆に言えば、「利用するペットみんなが健康であることを証明してくれるホテル=安全で信頼できるホテル」ということもできます。ペットホテル選びで迷ったら、こういったルールが徹底されているホテルを選ぶのがおすすめです。
また、ペットホテルを行っている動物病院も多いので、利用する場合はあわせて健康診断などをしてもらうのもよいでしょう。
予防接種の証明書を紛失してしまったら…
動物病院で予防接種を受けると、接種証明書がもらえます。しかし、接種のタイミングが1年に1回、あるいは3年に1回となると、その証明書を紛失してしまうこともあるでしょう。
そういった場合、ペットホテルによっては病院の領収書や明細書、ペットの健康手帳の記録などで代用できることがあるので、まずは問い合わせてみてください。また、接種を受けた病院に相談すれば、証明書の再発行やFAX送付を受けることもできます。
予防接種は、愛犬の身を守るため・ほかの犬やその飼い主に迷惑をかけないために必須のマナー。みんなが健康な状態で、気持ちよくペットホテルを利用するには、各自の配慮や協力が必要です。
ペットホテルを利用する予定がある場合は、予防接種を受けるのはもちろんのこと、証明書の管理もきちんと行っておきましょう。