文鳥と暮らしたい! 文鳥の魅力と種類をご紹介
文鳥は感性がとても豊かで、愛情深い鳥です。小さなカラダで飼い主からの愛情に一心に応えようとする姿は、感動すら与えてくれるでしょう。今回は、そんな文鳥の魅力と種類を紹介します。
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文鳥の魅力
文鳥の最大の魅力は、何と言ってもその愛らしい姿です。個体差はありますが、文鳥の体長はハトより小さく、スズメより大きい、約14cm。女性の手にもすっぽり収まってしまうくらいの小さなカラダでひょこひょこと歩く様子を見て、「何時間見ても飽きない」と思う飼い主も多いようです。
とくに、飼い主の心をわしづかみにしているのが、通称「もち」と呼ばれる姿。脚をカラダの中に隠すようにして座り、ゆったりと過ごしている姿がまるで鏡餅のように見えるため、こう呼ばれています。ただでさえ小さくて愛らしい文鳥が、さらに愛らしくまんまるになっている姿に、とりこになる飼い主が後を絶ちません。
「もち」は文鳥がリラックスしている時にしか見せない姿です。もち姿を見せてくれるということは、文鳥が飼い主のことを信頼しているサインといえるかもしれません。
文鳥の魅力はほかにもまだまだあります。代表的なものをまとめてみました。
鳴き声でおしゃべりをする
文鳥はインコやオウムのようにおしゃべりをすることはありませんが、鳴き声で喜怒哀楽を伝えてくれます。飼い主を呼ぶときは「チッ! チッ! チッ!」、存在を示すときは「ピッ」、驚いて警戒するときは「ゲゲゲッ!」など、様々な鳴き方をして気持ちを表現します。飼い主が文鳥の鳴き声を真似して応えると、文鳥は「気持ちが伝わった!」と喜ぶはずです。このようにコミュニケーションを図れるのも、文鳥の魅力の一つです。
名前を呼ぶと飛んで来る
日常的に文鳥の名前を呼んでコミュニケーションをとっていると、そのうちに自分の名前の音を聞き分けて、声のする方を見たり、飼い主のところへ飛んで来たりするようになります。時には、返事の代わりに歌を歌ってくれることもあるようです。
手乗り文鳥になることも!
文鳥が手に乗っている姿は、とても魅力的で可愛らしいものです。「手に乗る」という行為は、文鳥が飼い主をパートナーと認めた証拠。文鳥の大きな魅力といえます。ただし、手乗り文鳥に育てるには、基本的にはヒナの時からお世話をする必要があります。また、性格的に手乗りを嫌がる個体もいるため、全ての文鳥が手乗りになるわけではないことを覚えておきましょう。
文鳥の種類
その美しくなめらかな羽毛も、文鳥の魅力の一つです。文鳥は、羽毛の色の違いによって、いくつかの種類に分かれており、それは飼いやすさとも大きく関わっています。代表的な文鳥の種類を、それぞれの飼いやすさとともに紹介します。
初心者でも飼いやすい種類
● サクラ
体色はグレーベースで頭は黒、頬は白で、カラダにところどころ、白い羽毛がサクラの花びらのように舞い散った羽彩をしています。カラダが丈夫で、初心者でも飼いやすい品種の一つです。
● 白
その名の通り、全身真っ白の羽毛に包まれた文鳥です。ヒナの時は薄いグレーの羽毛が混ざることもありますが、成長に伴い、真っ白になっていきます。サクラ文鳥同様、丈夫で飼いやすい品種です。
念入りな体調管理が必要な種類
● シルバー
サクラやノーマル(原種)から茶系の色素が抜けた品種です。遺伝子異常により色素が抜けているため、健康面でやや弱い傾向がみられます。
● シナモン
シルバー同様、サクラや原種から黒い色素が抜けたのが、シナモン文鳥です。黒い色素が抜けていることから目が赤く、視力が弱いという特徴があります。体調面でも弱い傾向があり、とくにヒナの時には発育が遅れがちといわれています。
ペットショップなどではあまり見かけない種類
● ノーマル(原種)
文鳥の原種に近いカラーリングの品種です。サクラと見分けがつきにくいですが、グレーの部分に白い羽毛が混じっていないものはノーマルと分類され、根強い人気があります。
● クリーム
シルバーやシナモンよりもさらに淡い色合いをした品種です。見た目が美しいため人気が高いですが、ほかの品種に比べて虚弱で短命な傾向がみられます。
● アゲイト
アゲイトとは「メノウ」という宝石の意味。その名の通り、深い赤色の目をした品種です。頭がシナモン、カラダがグレーの羽彩をしています。
文鳥の選び方
初めて文鳥を飼う人は、サクラや白といった育てやすい種類の文鳥を選びましょう。シルバーやシナモンなど、色素が抜けた色変わり種は、体調面で弱いことが多いため、飼育には充分な知識と経験が必要になります。
また、初心者の場合は飼育が難しいヒナではなく、成鳥を迎えるのがよいでしょう。文鳥の成鳥を迎える際には、以下のポイントをチェックしておくことをおすすめします。
● 目がぱっちりとしているか
● 落ち着いた様子で、人の顔をしっかりと見るか
● くちばしは赤いか
● 脚や指の色つや、爪の形は良いか
● 顔や尻の羽毛が汚れていないか
文鳥は賢くて愛情深い、癒しのペット。「つらいことがあると文鳥に癒してもらう」という飼い主もたくさんいます。文鳥を家族に迎える時は、その種類や特徴について充分な知識を身につけ、毎日のコミュニケーションで文鳥の魅力をたっぷり味わってください。