【獣医師監修】トイ・プードルをお風呂に入れる方法と注意点

トイ・プードルは被毛がカールしていることもあり、皮膚のトラブルを起こしやすい犬種です。そのため、定期的なシャンプーが欠かせません。そこで今回は、トイ・プードルをお風呂に入れる方法について解説していきます。

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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

トイ・プードルをお風呂に入れる前に

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犬の肌は、カラダから分泌される皮脂によって守られています。肌を清潔に保つためにはたくさんシャンプーをすればいいのでは、と思う人もいるかもしれませんが、シャンプーのしすぎは肌の乾燥を招き、かえって皮膚病になるリスクを高めてしまいます。

また、愛犬の体質に合ったシャンプーを見つけることは意外に難しいため、かかりつけの動物病院やペットショップで相談することをおすすめします。

ただし、生後6ヶ月未満の仔犬は抵抗力が弱いため、シャンプーは慎重に行った方がよいでしょう。とくに、ワクチンを接種する前の仔犬は、ちょっとした風邪が体調不良に結びつくこともあります。どうしても汚れが気になる場合は、ぬるま湯で濡らしたタオルで、汚れた部分をやさしく拭いてあげましょう。

トイ・プードルをお風呂に入れる際の注意点

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カラダの小さいトイ・プードルにとって、お風呂は大きな負担になるので、当日の体調を考慮して行うかどうかを決めましょう。あまり体調が良くない日にお風呂に入れてしまうと、風邪などの病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。

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また、お風呂に入れる前にはしっかりブラッシングをしましょう。というのも、トイ・プードルの被毛は巻き毛なので、毛並みを整えずにシャンプーをすると、余計に毛が絡まってしまうことがあります。毛玉は皮膚の健康に悪い影響を与えるだけでなく、被毛を強く引っ張られることで、トイ・プードルがお風呂嫌いになってしまうことがあります。

犬の肌は非常にデリケートなので、シャンプーのつけすぎや、シャンプー後の乾燥不足は皮膚トラブルの原因となります。それぞれのシャンプーのパッケージに目安となる分量が書いてあるので、その量を守ってシャンプーをしましょう。

トイ・プードルのシャンプーの頻度

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トイ・プードルは毛の量が多く、巻き毛であることから汚れが溜まりやすいので、シャンプーの頻度は2~3週間に1回程度が目安となります。毛の量が少なかったり、毛が短かったりする場合は、3~4週間に1度のシャンプーで十分です。

シャンプーのしすぎは必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮膚トラブルの原因となるので注意しましょう。

トイ・プードルのシャンプーの手順

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トイ・プードルにシャンプーをする時は、上述の通り、事前にブラッシングをしてほこりや毛玉を取り除きます。そして、35~38℃のぬるま湯で後ろ足から濡らしていきます。シャワーの音を怖がるトイ・プードルもいるので、水圧は弱めにしましょう。

後ろ足から少しずつ顔の方に移動して全身を濡らした後は、全身をマッサージするようにシャンプーします。その後、シャンプーが残らないように、よく洗い流してください。

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シャンプーの後は、自然乾燥ではなく、ドライヤーを使ってしっかりと乾かします。この時、少しでも水気が残っていると、そこから細菌が増殖し、皮膚のトラブルを引き起こす可能性があります。また、ドライヤーを使用する際は、トイ・プードルがやけどしてしまわないように距離を取り、低めの温度の風で乾かすようにしましょう。

トイ・プードルは、犬の中では水を苦手としない犬種ですが、健康上のトラブルを起こさないためにも、正しいシャンプーの方法を知っておくことが重要です。愛犬が喜ぶシャンプーの手順をマスターし、シャンプーを楽しいコミュニケーションの時間にしましょう。

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