犬のオムツの用途やメリット、選び方や注意点など
ペットショップなどペット用品が販売されているお店で、犬用のオムツを見かけたことはありませんか。「犬にもオムツが必要なの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、実際に犬を飼ってみると、オムツが必要となる場面が多々あることに気づくでしょう。今回は、犬のオムツの用途や種類、選び方などについて解説します。
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犬用オムツの用途
犬用のオムツと聞くと、老犬介護が頭に浮かぶかもしれません。しかし、じつは老犬だけがオムツをするわけではありません。犬の性別や年齢などにより、オムツは様々な用途で使い分けられます。
たとえばトイレトレーニングが終わっていない仔犬の粗相対策や、オス犬のマーキング予防、メス犬の生理など、老犬介護以外にもオムツを使う場面は多々あります。ただ、オス犬のマーキング予防に使用する場合はマナーベルト、メス犬の生理に使用する場合はサニタリーパンツと呼び、オムツとは別物として考える場合もあるようです。
犬用オムツの種類
犬用のオムツには、犬の下半身に巻くタイプと、パンツのように穿かせるタイプの2種類があります。
■巻くタイプ
オスの成犬のマーキングや、老犬のおもらしなどに対応しているオムツです。巻いてテープで止めるだけという簡単さから、オス犬の飼い主は巻くタイプのものを使う人が多いようです。
■パンツタイプ
パンツタイプは犬の腰からお尻までを幅広くカバーするため、尿漏れなどがしづらいという特性を持っています。また、メス犬はカラダの構造上巻くタイプを使用できないため、こちらのパンツタイプを使用します。
犬用オムツの選び方
犬用のオムツは、各ペットメーカーが商品を幅広く展開しているため、初めて買う場合はどれを選べばよいのかわからない人も多いでしょう。その場合は使う場所で選ぶのか、オムツのタイプで選ぶのかだけでも決めておくと、製品を選びやすくなります。
使う場所で選ぶ場合、家庭用であれば吸水性が高く、犬の肌にやさしいものがおすすめです。逆に外出先で使うのであれば、着脱のしやすさを重視するとよいでしょう。屋外では着脱に時間をかけられなかったり、犬が興奮して動き回ってしまったりする場合もあるので、着脱の手軽さがより重要となります。
オムツのタイプで選ぶ場合は、オス・メス兼用のものを使うか、オス・メス専用のマナーベルトやサニタリーパンツ、もしくはアレンジするだけで犬にも使える人間用オムツを使うかの3つに分かれます。
じつは、人間用のオムツにしっぽを通す穴を作るだけで、比較的簡単に犬用オムツとして使うことができます。人間用のオムツを使う場合のメリットは、犬用の製品と比較して安価であることと、その履かせやすさです。
人間用のオムツは開口部がゆるいゴムタイプになっていることが多いので、サッと履かせることができます。その一方で、人間用のオムツには、少しずれやすいというデメリットもあります。よく動き回る犬で、オムツのずれが気になる場合は、犬用のオムツを使った方がよいでしょう。
犬にオムツを穿かせる時の注意点
生理中のメス犬は、ホルモンバランスが乱れてストレスを感じやすくなる傾向があります。そんな時、素直にオムツを付けさせてくれる犬はあまり多くありません。犬がどうしてもオムツを嫌がる場合は、ソファーなど汚されると困る家具にカバーをかけたり、拭き掃除用の布を多めに用意するなど、臨機応変な対応を心がけましょう。
また、愛犬に仔犬を産ませる予定がない場合は、早めに避妊手術を受けさせることをおすすめします。初回発情前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍の発生率がかなり抑えられるという説もあります。
まだトイレを覚えていない仔犬にオムツを穿かせるのは、極力避けた方が無難です。仔犬の皮膚はとても敏感なので、排泄後にすぐオムツを取り換えないと、皮膚炎を起こしてしまう可能性があります。粗相の心配はなくなっても、結局オムツの取り換えのために目を離せない状態になるので、どうしても必要な時だけオムツを使うようにしましょう。
このように、犬のオムツには様々な用途があり、飼い主の負担を減らすため、あるいは公共の場でのマナーとして、犬にオムツを穿かせる人も少なくありません。もちろん頼りすぎは良くありませんが、犬と飼い主の両方が快適に過ごすため、上手にオムツを活用していきましょう。
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