ラグドールってどんな猫? 歴史やカラダの特徴について
ふわふわの毛並みと青い瞳を持つラグドール。「ぬいぐるみ」という名を持つだけあり、思わず抱きしめたくなるかわいらしさとおだやかな性格が魅力の猫種です。
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ラグドールの歴史
ラグドールはアメリカ原産の猫ですが、起源ははっきりしていません。いくつかの説がありますが、そのひとつはペルシャのメス猫を、バーミーズタイプやバーマンタイプの猫や地域猫と異種交配させたというものでした。
このブリーダーは、作出した猫を既存の猫血統登録団体には登録せず、IRCA(International Ragdoll Cat Association)という新しい団体を設立しました。しかし、この団体に登録しただけでは、ほかの団体に登録することもキャットショーに出陳することもできませんでした。
1970年代に一部のブリーダーがIRCAから分かれ、ラグドールがほかの団体にも登録できるよう動いた結果、CFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.)やGCCF (Governing Council of the Cat Fancy)、FIFe(FEDERATION INTERNATIONALE FELINE)に登録することができるようになりました。
また、90年代の初めにIRCAは分裂し、IRCAを離れたブリーダーたちは、自分たちの作ったラグドールをラガマフィンと呼ぶようになりました。
ラグドールのカラダの特徴は?
ラグドールはサブスタンシャルの長毛種です。胸板が厚く、がっしりとしたカラダつきで、大きめの足は丸みを帯び、ふわふわの長い尻尾を持っています。成猫の平均体重は4.5~9kgですが、大きい子は10kgを超えることもあります。
ラグドールの毛色は基本的にポインテッド(カラーポイント)・ミテッド・バイカラーの3種類です。ポインテッドとはカラダの毛の色が薄く、顔や手足、耳や尻尾などが濃い色になるパターンを指します。カラーはシール、ブルー、チョコレート、ライラック、レッド、クリーム、フォーン、シナモンなどがあります。
ミテッドはポインテッドとよく似ていますが、靴下を履いたような白い足先が特徴です。
バイカラーは、ポインテッドやミテッドとは逆に顔の中心が白い、いわゆる「ハチワレ」模様です。
また、上記の基本パターンに縞模様が入った毛色を「リンクス」と呼ぶことがあります。
生まれて間もないラグドールの仔猫はほぼ全身がまっ白ですが、温度変化に伴い、徐々に毛色に変化が起こりはじめます。色味は月齢を重ねるごとに増していきますが、完全に色が落ち着くまでには数年かかるともいわれています。
セミロングの被毛はたっぷりとしており、絹のような滑らかさ。顔の横と首周りの毛が長めになっていて、華やかな容姿を一層引き立てています。また横腹や腹部、後ろ足の毛も長めになっています。
ラグドールから派生したラガマフィンの場合、ポインテッドに加えて、トラディッショナルカテゴリーの全カラーとパターンも認定されています。カラダつきは同じく大型で、少し長めの被毛はやわらかく、ウサギのような手触りです。
ラグドールの顔の特徴は?
ラグドールの頭は幅が広く、修正くさび形。丸いマズルを持ち、輪郭は丸みを帯びています。大きな目はたまご形で、適度に離れてついています。なお、どの毛色でもラグドールの目の色は美しいサファイアブルーです。耳の大きさは中くらいで、付け根の部分は幅広く、先端が丸みを帯びています。
優雅な容姿が魅力のラグドール。大きな青い瞳に見つめられると、思わずうっとりしてしまいますね。
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