【獣医師監修】猫の飼い方の初歩。はじめて猫を飼う前に知っておくべきこと
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【獣医師監修】猫の飼い方の初歩。はじめて猫を飼う前に知っておくべきこと

もしあなたが猫を飼うことになった時、必要な準備にはどのようなものがあるのでしょうか。飼い主として知っておいた方がいい、そして知っておかなければならないことについて紹介していきます。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫の生態について知る

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猫を飼うために、猫の基本的な生態について知っておきましょう。

単独行動を好む

猫は、一人を楽しむことができる動物で、すべて自分のペースで行動していきます。飼い主に寄り添うのも、遊ぶのもすべて猫次第です。

とてもよく寝る

猫は、1日に平均15時間前後睡眠を取るといわれています。これは、猫にとって普通のことなので、病気なのかと気にする心配はありません。そして、たまに起きたかと思うと、とても活発に動き出します。これは、もともと狩りをする生活をしていた名残といわれています。

水が大の苦手

猫はもともと砂漠の生き物であり、水の少ない環境で生活していました。水に濡れると、気化熱で体温が下がり、夜の冷え込みで命を落とす危険があったため、水を苦手としています。また、猫の毛は油分が均一ではなく、皮膚に近い毛の根元部分は、水をはじきにくいということも水嫌いに関係しています。そうはいっても、中には水が好きな猫や、泳ぎが得意な猫もいたりします。

自分に合った猫を選ぶ

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猫は、オスとメスで性格に違いがあります。また、猫種によっても性格差があります。しかし、性格に一番大きく関与するのは幼少時の経験です。

オスとメスの違い

オス猫の性格は、活発で社交的です。また、人にも慣れやすいといわれています。それに対して、メス猫は温厚で内気な性格が多いといわれています。さらに、オス猫の方がメス猫に比べて、体格が大きくなります。

毛の短い猫と長い猫

猫は、毛の長さで短毛種と長毛種に分けられます。短毛種の猫の方がより原種に近いといわれており、活発な性格の子が多いようです。長毛種の猫は突然変異、もしくは人工的に交配されて生まれた品種が多く、性格的に大人しいといわれています。

猫を迎える前の準備

猫が健康に生活するためには、完全室内飼育が推奨されます。猫が快適に過ごせる環境を作ってあげることが大切です。また、必要な物は、猫を迎え入れる前に用意するようにしましょう。

●キャットフード(仔猫の年齢によっては仔猫用ミルク)
●エサ用の食器
●トイレ用品
●寝床
●ハウス(ケージ)
●キャットタワー

キャットフードや仔猫用のミルク、エサ用の食器、トイレ用品、寝床は、猫を迎えた当日から必要になります。また、ハウスやケージは、仔猫のうちから慣れさせておくと、様々な場面で重宝しますし、何より猫が安心できる場所を作ってあげることができます。キャットタワーは高さの違う家具をうまく配置することで代用できることもあります。猫は上下運動を好むので、ぜひ取り入れてあげてください。

猫と暮らすためのお部屋作り

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猫は好奇心旺盛なので、部屋のいたるところを自由に動き回ります。興味を抱いたものには、執着する面もあります。あらかじめ、猫にとって危険になりそうなものを取り除いたり、隠したりしておきましょう。

物に限らず、キッチンやお風呂など、猫にとって危険な場所も家の中には存在します。部屋を自由に行き来できるのは、猫にとってはうれしいことかもしれませんが、危険な場所への侵入は制限した方が無難です。また、窓に少しでも隙間を見つけると、自分で開けて出ていこうとすることもあるので、戸締りはしっかり確認しましょう。

また、猫が爪をといだり、フローリングの床を歩いたりすると、家具や床に傷がついてしまうことがあります。傷つけてほしくない家具などはカバーをし、床にはカーペットを敷くことをおすすめします。

揃えたいグッズ

基本的なグッズのほかにも、猫と暮らしていく上で必要になるものはたくさんあります。
その一例を紹介しましょう。

●爪とぎ
●キャリーバッグ
●グルーミング用品
●歯磨きセット
●首輪・リード
●猫草
●消臭スプレー
●おもちゃ
●おやつ
●ロールクリーナー

猫を迎える準備が整えば、いよいよ猫との生活が始まります。後は、しつけをしっかりとし、飼い主の責任として愛情をたっぷり注いであげてください。

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