【ねこ好きリレーエッセイ】こっちまでウキウキ

作家・イラストレーターとして、陶芸作品や装丁、広告などで活躍される山中正大さん。「PECO ペット防災」では素敵なイラストでご協力いただき、PECOねこ部にもファンが多数！ 2月3日から渋谷ヒカリエ ShinQs「ShinQs ネコフェス！」で開催の「PECO NEKO館 POP UP STORE」では、チャリティ缶バッジにご参加いただいています。山中さんの愛猫であり、インスピレーションの源・ウキウキちゃんは、メインクーンの男の子。ウキウキちゃんとの出会いと、愛しい日常のお話です。

動物が飼いたくても飼えなかった少年時代

子供の頃から動物が好きで犬や猫を飼いたいなーと思っていました。
思っていたけれど、私以外の家族はみんな動物があまり好きではなくてストレートに頼んでも了承してもらえないのは分かっていたから、捨て犬がうっかり付いてきちゃった小芝居を試みたこともありましたが結局ダメでした。笑

その後は部活がはじまって忙しくなったり
受験とか進学、就職がバタバタとあってやっと落ち着いてきた頃にふと、「もう誰にも文句言われることもないし、飼ってもいいんじゃないの？」と思い始めました。

じーっとこちらを見つめる一匹の黒猫

4年前、里親募集のサイトでちあきちゃんという鼻の横にホクロがある猫がいました。
三毛のとても綺麗な猫で魅力的だったから会ってみたいなーとすぐに連絡してみたけれどご縁がなくてしょんぼりしていたら、それを可哀想に思ったのか知り合いが違う猫を紹介してくれて早速観に行きました。
そこには何匹も猫がいて人懐こい猫ばかりで、私が部屋に入るなりみんなすり寄ってきてくれるかわいい子達でした。そんな中、1匹だけ遠くからこちらをじっと観てる黒猫がいて、元々黒猫が欲しかったのもありますが、その姿を見たら気になって仕方なくてその子に決めました。名前はウキウキ（正式名:ウキウキウッキー）というかわいい名前がもうすでについていたのでそのまま呼ぶことにしました。

なんとなくでかいなーとは思っていましたけど、メインクーンという種類をよく分かっておらず、さらにどんどん大きくなるので驚きました。
聞いたらオスはお父さんと同じくらいの大きさになるというので、「じゃあウキウキは大人になったら6kgくらいだなー」と思っていたのに父親ははるかに超えて今では9kgになりました。笑

目の前に創作のモチーフがいるという贅沢

身体は大きくて強そうなのに、臆病者でいつもビクビクしていたし、1日に2、3回しか鳴かないけどそれがまたかわいいなあと思いました。
時間はかかりましたけど少しずつ仲良くなってきたら、寒い季節には布団に入ってくるようになったし、トイレや風呂もついてきて一日中ベッタリでどんどんかわいくなっていって、ずっと観てるものですから、陶芸もイラストも猫一色になってしまいました。笑

仕事で煮詰まった時なんかは、ウキウキが足元を通って柔らかい毛が少し触れるだけで気分転換になったりして、すごく助かります。

のら猫を少し触るだけじゃわからない筋肉の動きや骨格がほんとにおもしろくて目の前にモチーフがいる贅沢を日々味わっています。

ウキウキがいない生活は思い出せないほど、生活の一部になっている

猫歴3年の未熟者なので、わからないことだらけですが、ウキウキに出会えたことは本当に嬉しくおもってます。
たくさん糞をしたら喜ぶし、調子悪いと悲しいです。
いびきも寝言もかわいいです。
いない生活は思い出せないくらいすっかり生活の一部になっています。

猫の日おめでとう！
ウキウキこれからもよろしくね。
柔らかい腹毛をたくさん触らせて～。

Web: http://yamanaka-m.com/
UKIUKI: https://www.facebook.com/ukiukiukkey
Instagram:ukiuki1225

気になる次回のエッセイは・・・