『Interpets～人とペットの豊かな暮らしフェア～』子どものためのトリミング体験イベント開催

『インターペット』の来場者参加型のイベントの中でも、子どもを対象とするトリミング体験の『未来トリマー』をご紹介！イベントの企画・発起人であり、シュナウザーのグルーミングにおいて世界的なスペシャリストでもある丹下健一さんに詳しく聞きました。インタビューワー＝鈴木靖彦カメラマン＝坂口正光

PECO編集部
更新日：2017.04.02

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Q：『未来トリマー』って、どんなイベント？

『未来トリマー』は一般公募で集まった子どもたちに、トリミング体験をしていただくイベントです。一人に一体の小型犬のウィッグ（人形）が渡され、実際にグルーミングサロンで使われているハサミを使って、思い思いの発想でトリミングに挑戦できます。指導をするのは、業界を代表する8人の若手カリスマトリマー。有名グルーミングサロンのオーナーや店長、また国内外の数々のコンテストで受賞している人たちです。

『インターペット』では例年開催しておなじみとなっている、このイベント。おかげさまで今年の参加お申し込みはすでに完売となっております。当日はオープンスペースで自由に観覧できますので、子どもたちがどんなふうに奮闘しているのか、ぜひ応援しに来てください。

『未来トリマー』は、3月31日（金）〜4月2日（日）の3日間開催（毎日13:30〜14:30）

Q：参加した子どもたちの様子は？

最初は口数も少なくモジモジしていた子どもが、トリミングを終える頃には瞳をキラキラとさせている。そんな光景を、私は何度も目の当たりにしています。カリスマトリマーたちは私が指名しているのですが、技術の高さだけでなく人間性も重視して選んでいます。人生ではじめてトリミングに打ち込む体験を通じて、人としても素晴らしいプロフェッショナルとふれあい、子どもたちの心の中でなにかが芽生えるのでしょう。

イベント参加後には、その子がトリミングしたウィッグと額に入れた修了証をプレゼントします。みんな、やりとげた満足感でいっぱいな顔をしています。私たちもうれしくなってしまうくらい。親御さんたちも、いい表情で見守っていらっしゃいますね。

Q：そんな子どもたちに、気付かされることはありますか？

イベント1回あたり、5人の子どもが参加します。トリミングの持ち時間は約50分。ちょんちょん、と慎重にハサミを入れる子がいれば、勇猛果敢にうわーっと切りまくる子もいます。それぞれの子のキャラが垣間見えておもしろいです。

それと、質問が純粋ですね。「なんで、毛を切るんですか？」とか。大人は考えもしないようなことを、どんどんぶつけてきます。「どうやったら、かわいくなるの？」という質問もあります。かわいい、ってきわめて主観的な感覚ですよね。どう答えればいいか、普通は困るでしょう。でも、このイベントに参加するカリスマトリマーたちは、ちゃんと子どもたちが納得できる言葉で、それを説明できるんです。

「大人が考えもしないような発想に、毎回驚かされます」

Q：どうして、このイベントをはじめたの？

私は、犬のグルーミングをはじめて24年になります。現在は独立して、各地のグルーミングサロンや動物病院の経営をサポートする仕事をしていますが、かつてはサロンで店長として勤めていました。その当時から、店舗で『未来トリマー』を行っていたのです。イベントとしては、もう20年近くの歴史をもつことになりますね。

そもそも『未来トリマー』をはじめたのは、グルーミングやトリミングをする仕事のおもしろさを知ってほしかったから。この仕事を、もっとメジャーな存在にしたいと思っているんです。私たちの世界には国際基準の技術というものも存在します。国際的な賞に出場するために必要な基準で、これをマスターすれば海外で活躍できる。今回講師を務めるカリスマトリマーにも、世界を股にかけて仕事している人がいます。そういう次世代のスターを増やしていくきっかけにできればと考えています。