猫びより
豊田市初の譲渡型猫カフェ「NEKO-TAMA」(ねこたま)

豊田市初の譲渡型猫カフェ「NEKO-TAMA」(ねこたま)

(猫びより 2017年5月号 Vol.93より)

  • サムネイル: 猫びより編集部
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愛知県豊田市内に初めてできた里親募集型保護猫カフェ「NEKO-TAMA」には、20匹の保護猫たちがいる(2017年3月現在)。
店長兼オーナーの磯谷有記(いそがい ゆき)さん(38歳)は、飲食関係の仕事をしていたが猫好きが高じ、近所の外猫を心配する余り、猫カフェを開くことを決意。

まだ譲渡型猫カフェが少なかった頃、埼玉県川越市にある保護猫カフェ「ねこかつ」や、全国の猫カフェを訪れ参考にしたという。自宅で猫を飼っていたものの経営や詳しい猫の知識も全く無かったが、周りの人々の協力を得ながら独学で勉強した。

是非地元で作りたいという思いは強く、最初は「ネコリパブリック愛知豊田店」としてオープンしたが、昨年9月にチェーンを離れ名前を改めてリニューアルした。

中2階カウンター席で猫を眺めつつ食事。 飲み物類は猫部屋でもOK

中2階カウンター席で猫を眺めつつ食事。
飲み物類は猫部屋でもOK

車の街豊田市とあって駐車場スペースも広めで、道路から見える大きな看板が目印。

元は居酒屋だった店舗を、知人たちに手助けしてもらってモダンに改装し、天井の梁を猫が歩けるようにした。肉球が見えるアクリル板のキャットウォークや白い壁に取り付けた階段を猫が楽しく動き回れる環境。

アクリル板のキャットウォークは猫にも人にも大人気

アクリル板のキャットウォークは猫にも人にも大人気

集団生活が苦手な猫のための小部屋や、体調の悪い猫用の部屋も非公開だが用意されており、スタッフがとても丁寧に猫たちのケアをしている。

今年2月からランチメニューも始まり、長時間滞在も可能となった。中2階にカウンター席が用意され、やや上からガラス越しに猫たちを眺めつつ食事ができるオツな空間。逆にキャットウォークから猫たちに見つめられるのも楽しい。

デザート皿には絵心ある礒谷さん自ら、チョコソースで猫イラストを描いてくれる。飲み物のカップにも一つ一つ手書きで猫イラストが添えられるのも嬉しい。3時半にはスタッフがオヤツを用意してくれて、猫たちが一斉にオヤツを食べている姿を眺められる至福のひととき。同じく食事風景が見られる猫たちのご飯タイムは夕方6時半から。

毎月行われる猫ヨガ教室と、猫写真の撮り方ワークショップも人気だ。自身も猫好きという松本みか先生による猫ヨガを筆者も体験してみた。

月1回、午後7時半から開催される猫ヨガ教室

月1回、午後7時半から開催される猫ヨガ教室

間接照明のみの薄明かりの下ストレッチしていると、気ままに猫たちが動き回る。懐っこい猫が時折すり寄ってくれるのが、なんとも微笑ましく癒される。

礒谷さんは「お家に新たに猫を迎えたい方も、猫カフェなら気軽にお見合いができます。これまで9匹を里親さんの元へお渡ししました。フェイスブックやブログ等での励ましや、お客様からの応援が何よりもありがたいです」と語る。

「NEKO-TAMA」は、何より猫の幸せを第一に考えているのが伝わってくる。

「猫たちに会いに来てくださいね」。愛情を注ぐ磯谷店長

「猫たちに会いに来てくださいね」。愛情を注ぐ磯谷店長

NEKO-TAMA


愛知県豊田市大林町10-1-9
TEL 0565-42-2823
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜
http://ameblo.jp/nekoto-gohan

写真・文 原田佐登美

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