【獣医師監修】イタリアン・グレーハウンドの飼い方としつけについて 基本を知って仲良くなろう
優雅な容姿と、猟犬種の祖先の血を継ぐスピードを兼ね備えたイタリアン・グレーハウンド。愛好家も多いこの犬種と共に暮らしていくためには、どんなことに気をつけなければならないのでしょうか。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
イタリアン・グレーハウンドの性格
イタリアン・グレーハウンドは、基本的に明るく穏やかで大人しい性格の持ち主です。若干内気なところもあるので、見知らぬ人には距離を置くことがありますが、飼い主の家族に対しては愛情の深さを示してくれますし、子どもからお年寄りまで友好的に接することができます。しかしながら、サイトハウンド系の犬種なので狩猟本能が高く、非常に活発な一面もあります。
遊ぶことが大好きで、ほかの犬種に対しても友好的に接することができます。見た目よりは丈夫ですが、体格差のありすぎる犬と遊ぶと怪我をすることもあるので注意してあげてください。
またサイトハウンド系の犬種は、自立心が高い部分も持ち合わせていますが、貴族たちに可愛がられていたイタリアン・グレーハウンドは人との交流を好む犬も多く、放っておかれると退屈してしまうこともあります。
イタリアン・グレーハウンドとの付き合い方
イタリアン・グレーハウンドは毎日の運動を必要とする犬種です。朝晩2回は散歩に行きましょう。また被毛が短いため、冬の散歩では服を着せてあげるなど防寒対策をしっかりしてあげましょう。
自由に走らせることも犬にとっては重要なので、小型犬専用のドッグランに連れて行ってあげるのもよいでしょう。ただし、イタリアン・グレーハウンドはサイトハウンド系の本能や気質を持ち合わせているため、早く動くものを追いかけてしまう性質があるので、注意が必要です。またカラダも首も細いので、首輪が抜けてしまいやすいのが飼い主共通の悩みです。幅の太い首輪や胴輪を検討するといいでしょう。
イタリアン・グレーハウンドはとくに暑さ寒さに弱いので、室温管理が可能な室内で飼育するようにしましょう。
イタリアン・グレーハウンドのしつけ・トレーニング
イタリアン・グレーハウンドは頭が良く順応性の高い犬なので、「待て」や「座れ」などの基本的な指示はすぐに覚えることができます。比較的しつけのしやすい犬種といってよいでしょう。
ただ、どの犬種にも共通していえることですが、もちろんしっかり教えないと必要なことは覚えてくれないので、人にとって好ましい行動をしたら褒め、好ましくない行動(粗相、破壊行為など)は未然に防ぐように飼い主が気を配りましょう。好ましくない行動をした時は、体罰などの積極的な罰を与えてはいけません。「コラッ!」と叱ったり、無視をするなどして覚えさせましょう。また、頭がいいので頭を使った遊び(宝物探しなど)も大好きです。ストレス発散にもなりますし、飼い主とのコミュニケーションにも役立つので、積極的に取り入れていくとよいでしょう。
愛情をもって向き合えば応えてくれるのがイタリアン・グレーハウンドという犬です。一度しっかりと絆で結ばれれば、暮らしのパートナーとして長く付き合うことができるでしょう。
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