【獣医師監修】アメリカンカールの特徴や性格、飼い方について
アメリカンカールは、猫の純血種の中でも新しい品種で、繁殖の基礎となる猫が生まれたのは1981年です。その2年後に品種として確立すべく計画が立てられ、繁殖が始まった猫です。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
アメリカンカールの歴史
アメリカンカールのルーツとなった猫は、アメリカ・カリフォルニア州のある夫婦のところに迷い込んだ猫だといわれています。この猫は耳が後ろに反り返っているという特徴を持っていました。その後、この猫が成長し、仔猫を生んだ際、生まれた仔猫の中にも耳が外側に反り返った個体がいたことから遺伝することがわかり、品種として確立することになったようです。
アメリカンカールの特徴
アメリカンカールは筋肉質の体躯を持ち、平均的な体重は3~5kgです。
足の長さは中くらいで、しっぽが長く、くさび型の頭部、クルミのような形をした目をしていますが、耳が後方外側にカールしているのが一番の特徴です。
被毛はロングとショートの2種類がいます。ロングコートの場合は、シルキーなシングルコートか、少量で短いアンダーコートが生えている猫もいます。ショートタイプの場合は、ダブルコートがほとんどです。
アメリカンカールの性格と上手な付き合い方
アメリカンカールは、大変活発に動き回る猫で、好奇心が強く明るい性格です。人見知りも少なく、自分から人間にちょっかいを出すこともあるくらい人懐こい猫です。猫にしては珍しく、犬や他の動物とも仲良くなりやすいといわれています。
家族に対する愛情を深く持ち、大きくなっても仔猫のような甘えん坊の部分を残していることから、「猫の世界のピーター・パン」とも呼ばれているようです。
アメリカンカールと長く快適に暮らすためのヒント
アメリカンカールは、飼い主と遊ぶことが大好きなので、一緒におもちゃで遊んであげましょう。
また、猫の中では珍しくテリトリー意識が低いため、多頭飼いをしてもトラブルが少ない猫です。逆に、ひとりぼっちでいることがストレスになってしまう猫なので、留守が多い家庭には向きません。
被毛の手入れについては、ロングコートもショートコートも同じように、しっかりブラッシングもしくはコーミングをしてあげましょう。
また、アメリカンカールは比較的新しい猫種ではありますが、純血種の中では病気が少なく丈夫だともいわれています。
アメリカンカールの特徴である外巻きの耳は軟骨が変形したものなので、耳掃除など耳のケアの際にはけがをしないように丁寧に行いましょう。
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