【花梅トライ! トライ!!】飼い主と犬が音楽に合わせて踊る「ドッグダンス」の魅力とは?

【花梅トライ! トライ!!】飼い主と犬が音楽に合わせて踊る「ドッグダンス」の魅力とは?

「愛犬との暮らしをもっと楽しくするために、みんなはどんなことをしているの…?」。そんな飼い主さんに代わって、気になるスポットや注目のイベントを、パグの花&梅やお友だちが実際に体験してみるこの企画。第5回は、ドッグダンス。飼い主さんと愛犬が、コミュニケーションを取りながら楽しむ、いま話題のドッグスポーツです。

  • サムネイル: 山本 はな
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今回はドッグダンスのインストラクターであり、「ニコルとドッグダンス」の著者でもある三井トレーナーのレッスンを、パグの梅が実際に受講しました!

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写真は左から、ニコルちゃん、三井トレーナー、梅

飼い主さんの間で人気上昇中! ドッグダンスの魅力とは?

最近、様々なイベントで目にするようになったドッグダンス。飼い主さんの中にはすでに知っている人もいるかもしれません。ドッグダンスは犬だけが踊るものではなく、ハンドラー(パートナー)である飼い主さんと愛犬が、コミュニケーションを取りながら演じるパフォーマンスです。まさに「飼い主さんと愛犬との共同作業」ともいえるでしょう。

「ドッグスポーツの中でもドッグダンスは、決して犬にとって楽しいことばかりではありません。ですが、飼い主さんと日々励んだ練習の成果を発揮することで、お互いに喜びを感じることができ、同時にコミュニケーションを深めていくことができます」(三井トレーナー)

さっそく、ドッグダンスをやってみよう!

練習を始める前に! 習慣づけておきたいこと

まずは「オスワリ」「フセ」「マテ」など、日常的な合図に対して反応することを習慣にしておきましょう。また、犬に新しい行動を教えやすくするため、クリッカーの使い方をマスターしておくと便利です。

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クリッカーとは、犬のトレーニング道具です。愛犬が正しい行動を取った瞬間に、クリッカーを「カチッ」と鳴らし、おやつをあげて褒めます。それを繰り返すことで、「正しいことをする→音が鳴る→ご褒美がもらえる」と関連づけられるように。

ステップ1:愛犬と息を合わせて! ヒールの練習

まずは並んで歩くことから始めます。合図の言葉を決めて、その言葉を聞いたら飼い主さんの左側に来て一緒に歩くことを教えていきましょう。同様に右側でも練習します。

<ワンポイントアドバイス>
言葉を発しながら歩きだすと犬が遅れてしまうので、必ず声をかけてから一歩踏み出すようにしましょう。

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「アタシ、ちゃんとアイコンタクトして一緒に歩けるもん! 保育園で習ったからね♪」

ステップ2:技にも挑戦! ターンの練習

飼い主さんの左側を歩いている時に、左手で犬の鼻先に見せたおやつをゆっくり反時計周りに回して、最後にヒールのポジションに誘導。犬が右側のポジションにいる時も同様に練習しますが、言葉は左側とは別のものにします。

<ワンポイントアドバイス>
おやつを持つ手が速すぎると犬がついて来られず、逆にゆっくり過ぎるとおやつを食べられてしまいます。また、手が高すぎてもピョンピョン跳んでしまうので、速さと高さに注意しながら誘導します。

ステップ3:ゆっくり誘導! アラウンドの練習

ヒールポジションにいる犬を時計回りで飼い主さんの周りを回します。この時もステップ2同様、犬がついて来やすい速さと高さで誘導し、最後は「ヒール」の言葉で元の場所に戻って来られるようにします。

<ワンポイントアドバイス>
飼い主さんの体の周りを回す時、最初は右手でおやつを持って途中まで誘導したら、後半は左手におやつを持ちかえてあげると一周回りやすくなります。

ステップ4:顔を合わせて! フロントの練習

お互いに向かい合うポジションを教えます。この時、飼い主さんの体の正面におやつを持って来ることで、犬が曲がらずに正面に入ってくることができます。

<ワンポイントアドバイス>
フロントに誘導する時は、飼い主さんが少し後ろに下がりながら声をかけてあげると、犬がついて来やすくなります。

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「まっすぐ歩くのって、意外に難しい…」

ステップ5:トリックにもチャレンジ! ウィーブの練習

飼い主さんの足の間を犬が左右にくぐって動くトリックです。左側から右側、右側から左側に抜けるたびに最初はおやつを使って誘導していきますが、上から覆いかぶさると怖がる子もいるので、とくに魅力的なおやつを使ってあげるとくぐりやすくなります。

<ワンポイントアドバイス>
くぐった足の前でおやつを渡してあげると、次の動作に入りやすくなります。

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「足の間をくぐるのはお手のもの! おやつのためなら頑張る!」

ステップ6:飼い主さんとシンクロ! お手・おかわりの練習

「お手」と「おかわり」の手を認識できるよう教えると、飼い主さんとシンクロしながら上げられるようになります。目の前に飼い主さんの手が無くても、言葉の合図だけでそれぞれの手が上げられるようにしていきましょう。

<ワンポイントアドバイス>
初めて教えるのであれば、最初は片手だけを何度も繰り返して教えましょう。言葉の合図でスムースに手が上がるようになってきたら、反対側も教えていくと犬が混乱しません。

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「思わず力んで、バシッと手を置いちゃったわ」

ステップ7:これでバッチリ! バウ(おじぎ)の練習

お尻を上げたフセの「バウ(おじぎ)」は、犬が遊びに誘う時にするポーズですが、挨拶やエンディングのポーズなどに使えます。自発的に伸びをしているところを見つけて、言葉の合図をつけてもいいですし、4本足で立っている状態から誘導してバウの姿勢を作ることもできます。

<ワンポイントアドバイス>
バウの形ができるようになったら、その姿勢で持続することを教えてあげると、ポーズとして使えるようになります。

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「おじぎじゃなくて、お願いポーズになっちゃった…。顔を上げなきゃいけないのに」

ドッグダンスのヒールポジションは、最低でも8個(競技団体によって変わります)ですが、どのポジションも日常的にピッタリついて歩くことはほとんどありません。ポジションについては、地道な練習が必要になりますが、ステップ7のバウ(おじぎ)や二本足で立つ動きなど、犬が日常生活の中で自然に見せる動きはそのまま名前をつけてトリックにしてしまうことができます。

●三井トレーナーとニコルちゃんの模範演技はこちら。

●梅が6ヵ月練習した成果はこちら。

「コレでもアタシ、かなり頑張ったの…。ニコルちゃんと比べると、まだまだだわ」

ドッグダンスを通して、犬に様々なことを教えてあげることで、愛犬に伝えやすい方法を模索したり、覚えたトリックと名前を間違えないようにしたり…とたくさん頭を使うため、飼い主さんの脳トレになるというメリットも。教えた動きがきちんと伝わった時は、飼い主さんもHAPPYになり、愛犬とともに達成感を味わうことができるでしょう。

ドッグダンスを始めた飼い主さんに、やってみた感想をインタビュー!

「シニア犬になっても、無理なく続けられるスポーツだと思い、始めました。ドッグダンスはヒールウォーク(犬が人の横について歩くこと)が基本になるので、常に指示を出さなければならないという難しさもありますが、楽しい気分でできるので犬にとっても良いことだと思います」(60代 ママさん)

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ミックス
オディールちゃん(3歳・♀)

「楽しく老後を過ごしたいと思って始めました。毎日コツコツ練習しないと忘れてしまいますが、ドッグダンスをすることで私が笑顔になり、それに反応して犬も笑顔になるところが楽しいです。実際に受講すると、細かな注意点を教えていただけて、こんなにコツがあることに驚きました。ドッグダンスは、お互いに心を合わせる幸せな時間です」(50代 ママさん)

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ボーダーコリー
モルゲンちゃん(13歳・♀)

「愛犬と一緒に何かを楽しむことで絆が深まれば、と思ってドッグダンスを始めました。まだ完全に上手にはできませんが、楽しそうにダンスをしている姿を見ると、嬉しい気持ちと同時に愛おしくなります。ドッグダンスは、リズムに合わせて楽しむトレーニングだと思います」(40代 ママさん)

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ヨークシャー・テリア
ミランちゃん(5歳・♀)

「アジリティー(障害物競走)をやっていて、それ以外に何か違う経験をさせたいと思い始めました。体幹トレーニングや後ろ足を意識させる練習をさせたかったので、ドッグダンスを選びました。人間の指示に従って動くことには慣れていましたが、手や体の体符を使わずに言葉だけで動かすように教えるのが難しかったです。ですが、自分の意志が犬に伝わり、できるようになると本当に楽しく感じます」(50代 ママさん)

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ボーダーコリー
カペラちゃん(3歳・♀)

ドッグダンスというと、「踊るのはちょっと…」と躊躇する飼い主さんもいるかもしれませんが、実際に習得すると愛犬との楽しい時間が増え、より絆も深まるので、ぜひチャレンジしてみてください♪
次回は、思わず気持ちよくて「もっと~!」と愛犬がいってしまう「ドッグマッサージ」についてレポートします!

Special thanks!

Wan By Wan       三井惇さん
Wan By Wan       三井惇さん
CPDTドッグトレーナー/K9-フリースタイル(ドッグダンス)インストラクター
1997年より暮らし始めたボーダーコリーと様々なドッグスポーツを経験しながら、動物行動学に基づいたトレーニング方法を学ぶ。訓練競技やK-9フリースタイル競技に参加。K9-フリースタイルクラスでレッスンを行うと共に、日常マナーの出張プライベートレッスンを行っている。
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AnimalArtNoBrand(アニマルアートノーブランド)は、ワンコ(ニャンコ)ライフをさらに盛り上げていくために『愛犬撮影会』を中心にさまざまな企画を行っています。『HaveFun&Exciting』をテーマに、季節に応じた撮影セットやお誕生日のセットなど用意して、より想い出に残るシーンを撮影します。

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