【花梅トライ! トライ!!】思わず気持ちよくてうっとり♪ 人気の「ドッグマッサージ」とは!?
「愛犬との暮らしをもっと楽しくするために、みんなはどんなことをしているの…?」。そんな飼い主さんに代わって、気になるスポットや注目のイベントを、パグの花&梅やお友だちが実際に体験してみるこの企画。第6回は、ドッグマッサージ。どんな感じなのか? どんなメリットがあるのか? を紹介します。
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今回は現役のエステティシャンであり、ドッグマッサージのセラピスト中光さんによるマッサージをパグの花&梅が実際に体験しました。
写真は左から、セラピスト中光さん、パグの梅&花
そもそもドッグマッサージって何? どんな効果があるの?
日本ではまだまだ犬に対するマッサージはメジャーではありませんが、人のマッサージと同じようにリラックス系からツボ系、リンパ、整体、ヒーリングまで幅広いジャンルがあります。
その中でも今回は、TVで取り上げられるほど話題の「スウェーデン式ドッグマッサージ」について紹介します。
※ちなみに猫の場合もツボ系、リンパ系などさまざまな種類のマッサージがあります。
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「スウェーデン式ドッグマッサージ」とは?
「私の師匠(Dog One Ginza代表 安居院千尋)が、スウェーデンで馬を中心とした動物理学療法をもとに、オーストラリアの動物理学療法士の先生の下で研究を重ねて作り上げたマッサージです。リラックス系などのマッサージとは異なり、犬の骨格や筋肉の構造、その機能を理解してアプローチするという本格的なマッサージになります」(セラピスト中光さん)
オイルなどを使わず頭から肢先まで全身を手だけでくまなく施術。「お手当て」という言葉があるように、人の手には気やエネルギーがあるので、直接触れてあげるだけでもヒーリングやリラックス効果があるとか。
「また、ヘルスメンテナンスを行う北欧で治療として行われているアニマルマッサージを基礎にしているため、術後のリハビリ(ヘルニアや膝蓋骨脱臼など)効果が高く、早期回復にも役立つと言われています。また健康な犬にとっては、血行が促進することで体温が約1℃上昇し免疫力がUP。予防効果や健康維持といったメリットがあります」(セラピスト中光さん)
マッサージを行うことで、ストレスや緊張の軽減に繋がるだけでなく毛のツヤが良くなることもあるそう。
施術を受けるときの注意事項とは?
人が受けるときと同様、犬の場合も以下のことに注意をしておきましょう。
◆食後2時間以上はあけましょう(食後すぐに施術を受けた場合、横向き際に嘔吐する可能性があるためです)
◆予防注射などを打った場合は、1週間以上たってから行いましょう
◆体調の悪いときは避けましょう
※病院にかかっている場合は、獣医師さんの了承を取ってから行ってください。
実際に、ドッグマッサージを受けてみましょう!
スウェーデン式ドッグマッサージにおける施術の一例を紹介。ワンちゃんのそのときの状態や身体を触られることへの慣れ具合により、内容は異なる場合があります。
まずは飼い主さんへのヒアリング
愛犬の年齢や性別、病気、オペ歴などを問診票に記入します。また、日常生活における散歩の時間や遊びの内容なども確認し、どんなところが疲れやすいか、どこを中心に行うのがよいかを見極めます。
1.優しく軽いタッチで身体全体を触る
マッサージを始める前にワンちゃんの不安を取り除くため、リラックスする時間を取ります。触って痛がる箇所がないかなどの確認も。
「何が始まるの!?」
2.背中全体のマッサージ
首からお尻に向かって毛と皮膚をつまんだり揉んだりして全体的にほぐしていきます。
犬には鎖骨がなく首の骨だけで重たい頭を支えているので、首などにコリがあることが多いそう。首などに加え肩に加え背中や腰に疲れが出ることも。
「身体を触られることにも、少し慣れてきたわ」
「あぁ、脱力…」
3.お腹全体のマッサージ
犬の肋骨の下には、癒やしのホルモンが出るポイントがあるので、そこを刺激してリラックス。
「なんか気持ちよくなってきた♪」
4.首周辺〜前肢のマッサージ
肩甲骨まわりからだんだんと肘の方まで、前肢を揉んだり上下に伸ばしたり、曲げたりしてストレッチします。
「肩が凝っちゃうのよね〜」
「伸びのポーズと似ているから、前肢は余裕!」
5.背中〜腰のマッサージ
疲れやコリが溜まりやすい箇所なので、横向きのまま背中や腰を圧迫することで、リンパの流れを良くし老廃物の排出を促進します。
「後肢が届かないところのマッサージは、ありがたい」
6.後肢のマッサージ
前肢と同じく、上に下に、伸ばしたり折り曲げたりしてほぐしていきます。左半身が終わったら反対向きに寝かせ、右半身も同様にマッサージ。
とくにフライングディスク競技やアジリティ競技(障害物競走)など、動きがダイナミックなスポーツをやっているワンちゃんの場合は、疲労が溜まったりすることが多いので入念に行うそうです。
「後肢が疲れてますね、って言われちゃった」
7.頭のマッサージ
仕上げは顔全体を優しく手で包んだ状態で、頭全体をマッサージ。20分間でひと通りの流れを行います。
「ついでに小顔になれるよう、お願いします!」
●マッサージにご満悦の梅
「そうそう、そこそこ。気持ちいいわぁ〜」
●マッサージにご満悦の花
「心地よくて、思わず寝落ち・・・」
一般的に飼い主さんが愛犬にマッサージを受けさせようかなと思うのは、シニアになってからが多いとか。「足が弱ってきた…」、「膝が外れやすい…」などといった症状改善のためや「そろそろ歳だから」というケースも。ですが、飼い主さん以外の人に身体を触られることを嫌がる犬も多いため、できれば若いうちから慣れておく方がよいでしょう。
自宅でもラクにできる! 簡単ドッグマッサージ
スウェーデン式ドッグマッサージは、筋肉・骨格を理解したうえで行うマッサージのため高度なテクニックが必要です。そのため、技術がなくても自宅で簡単に行える「温パック方と軽擦法」を教えていただきました。
1.まず初めにハンドタオルなどを水で濡らし、レンジで温めて、ビニールでくるみます。
※温めすぎてやけどをしないよう十分注意をして行ってください。
2.そのタオルを腰に当て、肩や首などを優しく手で擦ります。
3.次にタオルを首に当て、腰や背中、足などを擦ります。
いずれも、擦るときは身体の中心から外側に向けて行うと効果的です。飼い主さんが愛情をこめてゆっくり行えば、犬にとってもマッサージはとても気持ちのいいものです。健康維持にはもちろん、愛犬とのコミュニケーションにぜひ活用しましょう。
犬にマッサージなんて必要なの? と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、今後、犬の高齢化が進むにつれてますます重要性をましていくと考えられます。健康維持や免疫力向上のためにもシニアになる前に、ぜひチャレンジしてみてください♪
次回は、長期休暇や帰省、突然の出張などで利用している飼い主さんも多い「ドッグホテル」についてレポートします!
Special thanks!
●料金/小型犬・中型犬(20㎏まで)2000円、大型犬(20㎏以上)3000円 ※初回料金は1000円。
※イベントへの出店やドッグカフェでの施術も行っております。出張マッサージについてはHPからお問い合わせを。