シニアペットと快適に暮らすために。知っておきたい「介護グッズ&介護サービス」
犬や猫の寿命が長くなり、一緒に暮らせる期間が長くなったのはとても幸せなことですが、ペットも年をとれば歩きづらくなったり、お出かけすることも困難になったりしてきます。それらを補助してくれるのが介護関連のグッズやサービス。最近は便利なものがたくさんあるので、これらを上手に使って快適に過ごしましょう!
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日常生活で役立つ! ペットの快適グッズ
犬猫の老化は少しずつ現れてきます。たとえば、足元がふらついたり、指定の場所で排泄ができなくなったり、寝ている時間が多くなるなどさまざまです。ペットにとっても飼い主さんにとっても少しでも生活の負担が軽くなるお助けグッズを紹介します。
なお、老化の症状だと思っていたら「病気だった」ということもありえるので、いつもと違う行動や症状がみられたときは必ずかかりつけ医に相談をするようにしましょう。
【犬・猫】紙おむつ
「ついこの間まで粗相なくきちんとできたのに、最近おもらしすることが多くなった」という場合は、紙おむつを使ってあげるとよいでしょう。お腹に巻くだけの男の子用タイプやパンツのように履かせるタイプがあり、サイズも豊富に揃っています。
体型によっては人間の赤ちゃん用おむつでも代用が可能で、日常的に使用するようなら、お尻まわりやしっぽの付け根の被毛は短くカットしておいた方が汚れの処理がしやすいでしょう。
【ユニチャーム】ペット 紙オムツ
体にフィットしてオシッコやウンチをしっかりガード。高齢犬のおもらしにもぴったり
【犬・猫】水のいらないシャンプー
足腰が弱くなってくると踏ん張る力が衰え、長時間立っていられなくなるのでトリミングに連れて行くことも難しくなります。そこで便利なのが水を使わないシャンプー。
シャンプーを犬猫の被毛になじませタオルで拭き取るだけなので、水が苦手な猫にもぴったり。おむつを使用している場合は、気になるお尻まわりだけでもシャンプーしてあげると快適です。
【JOYPET】水のいらない泡シャンプー
食品成分100%でペットがなめても安心。ベタつかずふんわり・サラサラな仕上がりに。
【犬・猫】床ずれ防止マット
寝たきりになってしまった場合に気をつけたいのが床ずれです。床ずれは体重のかかる部分の皮膚が長間寝具に圧迫されることで血行が悪くなり、皮膚表面の組織が壊死してしまうもので、1度なってしまうと完治するのに時間がかかります。
長時間寝ていることが多くなったら、1点に圧力が集中せず広い面に分散する反発系素材のマットなどを敷いてあげるとよいでしょう。
【キュティア】床ずれ防止マット
チップウレタンを2層にすることによって体圧をしっかり分散。お手入れはカバーを拭くだけ。
【犬・猫】食器台
高齢になってくると立って食事をするのが困難になったり、立って食事ができても首を下げて食べるのが負担になったりしてくるので、食器を台の上に乗せて食べやすくしてあげることも大切です。
食事がしづらいと、食欲も減退してくるので、フローリングなど滑りやすい床の場合は食べる場所にマットを敷いてあげるといいでしょう。
【ドギーマン】ウッディーダイニング
水飲み用の器を並べて置くことができる十分なスペース。高さも4段階に調節することができます。
【犬】サークル
痴呆の症状が出て来ると家具の狭い所に入り込んでしまったり、むやみに歩き続けたりすることがあります。外出するときや夜寝るときなど、ペットから目を離すときはサークルに入れてあげるとケガの予防にもなり安心です。
周囲は柔らかなメッシュ素材なので、ペットが体をぶつけてもケガをしにくいのも嬉しいですね。
【ユニハビタット】ルームinわんタッチドッグラン
簡単に組み立てられて、使わないときは厚さ6cm程度に折りたたんで収納できるサークル。持ち運び便利なバック付き。
お散歩も楽しみたい! 歩きをサポートしてくれるアイテム
高齢になってくると歩きづらくなるせいか、大好きだったお散歩にも行きたがらなくなることも。動かなければその分、筋力が落ち歩けなくなってしまうので、お散歩グッズなどを活用して少しでもいいから体を動かすようにしましょう。外の空気にあたることは脳を刺激して心身によい影響を与えてくれます。
【犬】歩行用ハーネス
脚力が低下して歩きづらい、立ちづらいという愛犬の起き上がりをサポートしてくれるのがハーネスです。寝たきりになる前に少しでも運動して、筋力をつけてあげましょう。
とくに大型犬は体重が重い分、腰への負担がかかるのでしっかりサポートしてあげましょう。
【帝塚山ハウンドカム】歩行補助ハーネスLaLaWalk
ハーネスで体を支えてあげると歩きやすいので、愛犬のペースに合わせてゆっくり歩かせてあげましょう。
【犬・猫】車いす
たとえ足腰が立たなくなっても車いすを使えばお散歩もできます。2輪タイプ、4輪タイプがあり、体型や症状に合わせて使い分けましょう。車いすは既製品のほか、体のサイズを細かく測って一から作ってくれるオーダーメイドも。
車いすで排泄できるの?という心配は無用。着用したまま踏ん張ることができるので、オシッコもウンチも上手にできます。
ちなみに最近では、猫用の車いすも販売されていますがオーダーメイドが一般的です。猫ちゃんの場合は家の中でしか使用しないので、飼い主さんが手作りしているケースも多いようです。
【芦屋バティーズ東京】K-9carts
5種類(XS・S・M・L・XL)のサイズを展開。サイズが合っていないと体に負担をかけることになるので、正確に採寸を。
【ポチの車イス】
サイズを細かく測定して作るオーダーメイド。遠方の場合は、送られてきた測定車に乗せてサイズを決めることも。
たまにはプロの手も借りて! 飼い主さんにとって嬉しいサービス
人間の介護と同じように、毎日、シニアペットと向き合っているとストレスがたまってしまうこともありますよね。そんなときは無理をせず、プロに預けてリフレッシュしてはいかがでしょう。ここでは、高齢で介護が必要なペットを預かってくれる施設を2つ紹介します。
【犬】一時預かりほか、リハビリも行ってくれる「WANCOTT」
こちらの施設では、介護・老犬ケアは短期ステイから長期ステイまで医療スタッフが24時間常駐でお世話をしてくれます。
そのほか、ストレッチやマッサージ、リハビリなどもプロのトレーナーが愛犬に合わせてメニューを作成。預かりだけでなく、リハビリの相談をすることもできます。
明るく清潔な部屋でペットも快適
【犬・猫】一時預かりが可能な「東京ペットホーム」
基本的には老犬・老猫ホーム(一生預かり)なのですが、高齢・要介護のペットに対応したペットホテルとしての利用も可能です。食事の補助やトイレの介助、寝たきりの子のお世話もペット介護士をはじめとしたベテランスタッフが対応。
犬だけでなく猫も日帰りから1泊2日、長期まで預かってくれます。
ドッグホーム
キャットホーム
シニアペットの介護をすることは本当に大変ですが、いつかはそのときが来ます。「今はまだ大丈夫…」と思っている飼い主さんも、将来に向けて知識を身につけておくと安心です。愛犬や愛猫の体には優しく、なおかつお世話が楽になるようにさまざまなグッズを上手に活用してみてくださいね。