【花梅トライ! トライ!!】旅行や帰省で預けたい「ペットホテル」。一体、どんなところなの?
「愛犬との暮らしをもっと楽しくするために、みんなはどんなことをしているの…?」。そんな飼い主さんに代わって、気になるスポットを、パグの花&梅やお友だちが実際に体験してみるこの企画。第7回は、帰省や出張など家を不在にする時に頼りになる「ペットホテル」を紹介します。
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「ペットホテル」には、さまざまなタイプや種類がある
一言でペットホテルといっても、運営母体によって雰囲気が少しずつ異なります。大きく分けると以下のように。犬や猫などのペットの種類や大きさによっても受け入れが異なるので、事前に調べておきましょう。トラブルを未然に防ぐためにも、選ぶホテルに「動物取扱業の登録」がされているかどうか確認を。
◆ペットショップが運営しているホテル
日頃からペットのご飯や排泄などのお世話をしているので、動物の扱いに慣れているスタッフが多いのがポイントです。お店によって散歩や遊び時間などが異なるので、要望に応じてもらえるのか確認しましょう。
◆動物病院が運営しているホテル
「持病があり、体調が心配…」という場合は動物病院が運営しているホテルがいいでしょう。健康管理をしてくれたり、何かあった時すぐに対応したりしてもらえるので安心してお任せできます。
◆犬の複合施設が運営しているホテル
美容室などを併設している施設では、宿泊中にトリミング(シャンプーや爪切り、耳そうじなど)を行ってくれるところもあります。ドッグランがある施設では、お散歩に加えドッグランで走り回って遊ぶというメリットがあるところも。
◆犬の保育園が運営しているホテル
ドッグトレーナーなど犬を預かるプロが運営しているので、遊ばせ上手だったり、トレーニングを行ったりしてくれるところもあります。また、日中は保育園をしているので保育園生と一緒にフリーで過ごせるところが多く、ほかのワンちゃんとの集団生活を経験することもできるでしょう。
ちなみに猫の宿泊は、動物病院のホテルなどのように個室で過ごせる環境が必要です。慣れない場所だと体調を崩してしまいやすい場合は、食事やトイレなどのお世話をペットシッターさんに頼んで、ストレスなく自宅でお留守番するという方法もあります。
ペットホテルを利用する前に準備するコト、準備するモノ
とくに初めてのお泊まりの時などは、「大丈夫かな…」と心配になるかと思います。普段、お留守番の時にどうやって過ごしているかなどを参考に、事前に準備をしておきましょう。
しつけについて
ペットホテルによってはケージなどの個室もあれば、ほかのワンちゃんと一緒にフリーで過ごすなど預かりのスペースが異なります。宿泊予定のホテルがケージを利用する場合は、事前に慣れさせておくことが必要です。
下見、事前体験について
基本的に下見はしておきましょう。施設の衛生状態や、お世話をする人がどんな人なのかを確認しておけば、愛犬も飼い主さんも安心できます。
また、数日間宿泊する場合は、場所や人に慣れるためにまずは短時間預けてみて様子を見てみましょう。可能であれば1泊2日などで事前にお泊まり練習をすることをおすすめします。
持参するモノとは?
◆狂犬病予防注射の注射済票&ワクチン接種証明書
ほとんどのホテルでは、ドッグランなどの利用時と同じように狂犬病とワクチンの証明書の提出を求められます。少なくとも10日前までには予防接種を行っておきましょう。
◆いつも食べているご飯
慣れない環境でさらにご飯も慣れないモノだと、体調を崩す可能性があります。そんな場合はご飯を持ち込むというテも。1食分ずつに小分けにして持参することで、お世話をする人も間違えずに適量を与えることができます。
◆いつも使っているクッションや毛布など
ニオイに敏感なワンちゃんだからこそ、過ごす場所のニオイが変わることで不安になることもあります。普段使っているベッドや飼い主さんが着ていたTシャツなどを持って行くと、少しは安心できるでしょう。
実際に、ペットホテルに泊まってみましょう!
犬の保育園が経営するペットホテルに、花&梅が1泊2日を体験しました。
※今回利用したホテル「笑う犬」は、犬の保育園が経営するホテルの中でも、日中、就寝時ともに終日フリーで過ごせるスタイルを取っています。「犬の保育園が経営するホテル」のすべてが終日フリーではないので、ご注意ください。
チェックイン
ホテルによって異なりますが、このホテルの場合、7:00~19:30の営業時間内であればいつでも大丈夫で、飼い主さんの都合に合わせられます。預ける際には、事前に注意事項などを書いて渡すといいでしょう。
◆ご飯の与え方(1日2食なのか、3食なのか、量やミックスの仕方など)
◆犬の性格や、多頭飼いの場合は相性など
◆病気の有無や当日の体調など
「花&梅:今日からお世話になります!」
フリータイム
チェックインの後は、基本的にフリースペースで過ごします。
ショートステイで来ている犬もいるので、まずはみんなにご挨拶。お友だちになったワンちゃんと遊ぶもよし、クレート(プラスチック製ケース)で一人過ごすもよし、ベッドでみんなとお休みするもよし。思い思いに自由に楽しみます。
「梅:似ている子に挨拶されちゃった」
「花:お友だちがいっぱいで寂しくないよ」
「花:遊んだら疲れちゃった」
夕方のお散歩
お楽しみのお散歩タイム。お泊まりのワンちゃんたちと一緒に行きます(30分ぐらい)。初めてのお散歩コースに興味津々!
「花:ヤッホー!お散歩、大好き♪」
夕食・フリータイム・就寝
持参したご飯をそれぞれずつ順番に、個部屋で食べます(17時〜20時ぐらい)。その後は就寝(21時〜23時ぐらい)まで各自フリータイム。お友だちと一緒に食後の睡眠などリラックスして過ごせます。
「できるだけ普段通りの雰囲気で過ごしてもらうため、このホテルでは夕食後少し過ごしたら、私の自宅にみんなで移動して就寝します。初めのお泊まりで緊張しているワンちゃんも、自宅だといつもの環境と似ているからかリラックスできることも」(笑う犬 代表 髙橋さん)
頭数が多く移動が難しい場合は、そのままホテルにスタッフが泊まり込むそう。寝ている時間もそばに人がいてくれるのは安心ですね。
「花:無我夢中で食べちゃった」
「梅:お腹がいっぱいになったら、眠くなってきた」
翌朝のお散歩
爽やかに朝もお散歩。夏などの暑い時期や真冬などの寒さが厳しい時期、天候が悪い場合には、外でのお散歩には行かず室内のフリースペースで過ごします。
「花&梅:芝生の上は気持ちいいな〜」
朝食・フリータイム
お散歩から帰ったら嬉しい朝ご飯(8時〜9時ぐらい)。その後、フリータイムを過ごしお迎えを待ちます。
一緒にお泊まりしたワンちゃんたちとも仲良くなり、くっついて寝られるように。
「梅:散歩の後だから食が進むわ!」
「花&梅:お腹もいっぱいになったし二度寝しようっと」
飼い主さんに宿泊中の愛犬の様子を伝えるため、排泄の状況、食事を食べたかどうかなどの簡単な日記をくれるところもあります。
また、最近では写真をFacebookやInstagramにアップして、飼い主さんが見ることで安心できるサービスを行っているホテルも。愛犬と飼い主さんがともに安心して泊まれるホテルのサービスもチェックしましょう。
実際にホテルを利用した、飼い主さんにインタビュー!
トイプードル
タリスカーくん(♂・5歳)・カリントちゃん(♀・8歳)
「国内外の出張の際に、ケージフリーのホテルを探していて、このホテルを見つけました。
2匹とも持病があるので、お泊まり中に体調を崩さないかが心配でしたが、日中デイケアやしつけトレーニングなどを行われているプロの方が見てくれているし、朝晩投稿してくれるFacebookでその日の様子を確認できるので、安心して預けられます」(40代 ママさん)
ウェストハイランドホワイトテリア
しえるちゃん(♀・10歳)
「旅行、急な用事など長期、長時間で留守にする時に利用しています。自宅と同じような環境で預かってもらえるところを探していました。
マイペースな子なので、他のワンちゃんとのコミュニケーションは上手くできるかと不安でしたが、それぞれの子の性格をよく観察し、理解してくれているので安心してお任せできます。お泊まり後には、食事や排便なども記録されている1日ごとの写真付きの日誌を送ってくれる点も嬉しいですね」(60代 ママさん)
ミニチュアシュナウザー
こてつくん(♂・7ヵ月)
「私が資格取得するため学校に通うことになり、日中、こてつが一人で長時間の留守番は可哀想だねということになり、ペットホテルにお世話になろうと思いました。
初めての利用が生後5ヵ月の時だったので、慣れない環境で眠れなかったり、体調を崩したりしないか心配でした。でもお迎えの時、「宿泊日誌」を受け取り読んでみると、一緒に過ごしたワンちゃんとどういう風にコミュニケーションしていたか、どこで寝ていたか、お散歩中の様子などが書かれており、すごく感動&安心しました。もしこれから利用される飼い主さんは、短時間で一度お試しすれば雰囲気がわかって良いと思いますよ」(30代 ママさん)
愛犬の性格やタイプなどによって、どのタイプのペットホテルが良いかは違うので、まずは気になるホテルが見つかったら下見&ショートステイなどを行ってみるといいでしょう。いざという時のために、安心してお任せできる場所を見つけておきたいですよね。
次回は、飼い主さんと愛犬で楽しむドックスポーツ「エクストリーム」についてレポートします!
Special thanks!
愛犬に寄り添ったお預かりをモットーに、できるだけストレスがかからず、快適に過ごしていただけけるように、ケージには入れず、室内で自由に遊んだり、寛いだりしていただけます。