【花梅トライ! トライ!!】愛犬と飼い主が一緒に楽しむ、ドッグスポーツ「エクストリーム」とは!?

【花梅トライ! トライ!!】愛犬と飼い主が一緒に楽しむ、ドッグスポーツ「エクストリーム」とは!?

「愛犬との暮らしをもっと楽しくするために、みんなはどんなことをしているの…?」。そんな飼い主さんに代わって、気になるスポットや注目のイベントを、パグの花&梅やお友だちが実際に体験してみるこの企画。第8回は、飼い主さんと愛犬がより深い愛情を育むことができるドッグスポーツ「エクストリーム」を紹介します。

  • サムネイル: 山本 はな
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今回は、エクストリームの地区大会や全国決勝大会の実況者であり、さまざまな自治体や企業と連携して愛犬家向けイベントの企画・運営を行っている今村トレーナーの体験会に、パグの花&梅が実際に参加しました!

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写真は左から、今村トレーナー、梅、花

そもそも「エクストリーム」って何? 魅力とは?

エクストリーム・チャンピオンシップ競技は、1999年より始まり、飼い主さんとその愛犬が一緒に楽しむことを目的にしたドッグスポーツです。一言でいうと、日本で考案された犬の障害物競走。ハードルを飛んだり、トンネルをくぐったり、さまざまな障害物にワンちゃんが挑戦します。飼い主さんと一緒に走って競技をこなしていくので、日常では味わえない一体感を感じることができるはず!

またスポーツを行うことで、愛犬の性格やコンディションなどをより深く知れるようになり、日々の暮らしが快適になったり、愛犬に合った接し方や指導方法を見つけたりすることも。その結果、より絆を深めることができるようになるでしょう。

「愛犬と一緒に楽しむことに加えて、体験会や大会に参加される飼い主さんにはマナー向上を呼びかけると同時に実践してもらっています。犬を飼っていない人の犬に対する不安感や嫌悪感を一掃し、心地よく共存できる社会が作れればと思っています」(今村トレーナー)

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ちなみに似たドッグスポーツとして、イギリス発祥のアジリティーという競技があります。一番の大きな違いは参加条件で、エクストリームは『飼い主さんと一緒に暮らす愛犬のペア』である必要がありますが、アジリティーであれば知人のワンちゃんと参加することもできます。

また障害物競走という意味では一緒ですが、エクストリームは並べられた障害をスタートからゴールまで順番にクリアしていくのに対して、アジリティーは障害に番号が振ってあり、その順番にそってクリアしていくので順路がやや複雑といった違いが。初心者が愛犬と絆を深めるためにドッグスポーツをというなら、ルールがシンプルなエクストリームの方が始めやすいかもしれません。

エクストリームのルールとは?

愛犬の体の大きさによって出場するクラスが変わってきます。またワンちゃんは、必ず参加者と同居する所有犬であることが義務づけられていますが、犬種・体型・性別・年齢にかかわらず参加は可能です。

クラス(ミニチュア/オープン)

愛犬の体高が40cm以下であればミニチュア、それ以外はオープンに。同じ犬種でも大きさの違いで参加するクラスが異なります。

障害の種類は同じですが、ミニチュアではハードルの高さがオープンよりも低い設定に。制限時間もミニチュアの方が長めに設定されることが多いようです。

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体高とは、地面から肩甲骨の一番高い部分までの高さのこと。写真のワンちゃんの場合は毛が長いため、実際の体高よりも高く見えます。

種目(総合/ハイスピード)

◆総合
さまざまな種類の障害を越え、スタートからゴールまでのタイムを競います。

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ジャンプ

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リング

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フラッグ

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トンネル

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ハイウェイ

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マウンテン

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スロープ&スロープ

◆ハイスピード
低いハードルを20台越え、スタートからゴールまでのタイムを競うシンプルな種目です。

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実際に「エクストリーム」にチャレンジしてみよう!

今回は総合競技で行う種目の中から、パグの花&梅が4種類に挑戦してみました!

練習を始める前に! 

エクストリームで一番大切なことは、飼い主さんと愛犬が一緒に楽しむことです。上手くできなかったり、失敗したりしても、飼い主さんはしかったり、ガッカリしないでください。ワンちゃんが「飼い主さんと一緒に挑戦したい!」「飼い主さんに褒めてもらいたい!」という気持ちを育てることが上達の近道になります。

また、新しく始めるそれぞれの行動に、違う合図(コマンド)をつけて指示を出してあげるといいでしょう。

ステップ1:ジャンプ

いきなり高いバーに挑戦するのではなく、まずはバーの上を通過すると褒められるということを犬に経験させるため、確実に飛べる高さである床(0cm)に設置。そして、飛ぶ直前に合図(ホップ、飛んで、など)を言い飼い主さんも一緒にまたぎます。成功したら、愛犬に「良くできたねー」と大きな声で体をなでながら褒めてあげましょう。この練習を何回も繰り返すことで、「ホップ→バーを飛ぶ→褒められる」と関連づけられ、自ら飛ぼうとするようになります。

その後、一番低い高さの20cmにバーを設置してチャレンジ。ちなみに「エクストリーム」のミニチュアクラスに参加するためには20cm、30cm、40cmの3台のジャンプ台を飛べるようにならなければなりません。
※参考記録になりますが、すべてのハードルが20cmに設定される特別ルールというものもあります。

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「アタシ(花)、今から挑戦するよ! ちゃんと見ててね」

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「20cmは余裕。でも、35cmが限界だったわ」

<ワンポイントアドバイス>
バーの高さを上げたとき、飛べなかったり、当たって倒してしまったりした場合は、確実に飛べる高さにバーを戻して成功させてから練習を終えましょう。

ステップ2:トンネル

犬は自分の目線より上にモノが覆い被さったり、閉塞感があったりする穴の中を通るということに怖いと感じるため、トンネルは苦手なワンちゃんも多いそう。そんな時は、トンネルを折り畳んだ状態でまずは練習。入口に愛犬を立たせ、出口からリードを出し、合図(トンネル、くぐれ、など)と同時にリードを引っ張って犬をたぐり寄せます。通れたらジャンプの時と同様、大きな声で褒めてあげましょう。

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「ちょっと怖い…」

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「なんだ、意外に楽勝だったよ!」

<ワンポイントアドバイス>
慣れないうちは合図を出しても、トンネルの途中でUターンして入口に戻ってしまうことも。そのため、入口に犬を待たせ、出口で飼い主さんがトンネルを覗き込み愛犬を見ながら合図を出して誘導してあげましょう。

ステップ3:スロープ&スロープ

ワンちゃんが坂を上って下る競技、スロープ&スロープ。じつは上りの方が難しいと思っている飼い主さんが多いのですが、下りの方が犬にとっては怖いそう。下半身に比べ上半身の方が重いため、勢いが加速してバランスを取りづらいからです。一番下まで下れたら、思いっきり褒めてあげましょう。

また、上り(アップ、上れ、など)と下り(ダウン、下れ、など)は別々の合図をつけておいてください。

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「アタチ(梅)はビビりだから、ちゃんと前方を確認しないと」

<ワンポイントアドバイス>
一番上まで上った時、この先がどうなっているのか不安になり、恐怖から地面に飛び降りようとするワンちゃんも。そのため、リードは出来るだけ短く持ち(臆病なコの場合は、首輪ギリギリぐらい)落下しないように注意する必要があります。

また、下るタイミングで怖さから止まってしまった場合は、リードを少し引っ張りゆっくりと下らせてあげると良いでしょう。

ステップ4:フラッグ

ポールの間をワンちゃんが左右に抜けていく競技。飼い主さんの左側に犬を立たせ、1(いち)の合図で左足を1本目のポールにピッタリとつけます。そうすると犬は行く手を遮られるため、ポールの間を通り左側に。次に、2(に)の合図で右足をそのまま前方に出し、犬を右側(飼い主さん側)に誘導。これをポールの数だけ繰り返して行います。最後のポールを抜けたら、他の競技同様、思いっきり褒めてあげましょう。

※ポールは左右どちらから始めても構いません。

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「あれ?前に進めない」

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「なるほど!ポールの間を通ればいいんだ!」

<ワンポイントアドバイス>
この競技は、飼い主さんの足さばきがポイントになります。まずは飼い主さんだけで1、2のかけ声に合わせて足のポジション練習をしましょう。それができるようになってから、愛犬とトレーニングに入るとよりスムーズに。

●それでは2種目の練習を、動画で見てみましょう!

「愛犬とドッグスポーツをやってみたい」、と思っていてもハードルが高そうでなかなか踏み出せない飼い主さんも多いのではないでしょうか?ドッグスポーツにもいろんな種類があり、犬種や飼い主さんの年齢に関係なく楽しめるものもいっぱいあるので、機会があればチャレンジしてみてください♪

Special thanks!

株式会社withdog.jp代表取締役 今村真也さん
株式会社withdog.jp代表取締役 今村真也さん
東京都府中市で『はっぴーているずdogs room』、神奈川県相模原で『Dog Community わんのわ』を運営。

飼い主さんが犬と暮らしていく上で生じる心配や不安をいつでも相談できる場所が必要だと感じ、ドッグホテル・一時預かり・しつけ教室などさまざまなサポートを行っています。スタッフはドッグインストラクター、愛玩動物飼養管理士の資格を有する犬の専門家ですので、安心してご利用ください。
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